こんにちは!ライターの千尋です。
仕事が終わった後、なんだか自分の臭いが気になったこと今までに経験ありませんか?
私も残業中、職場の男性の臭いが気になったことがあるのですが、服装や髪型などきちんとしている人なのに、もったいないなぁなんて思ったことがあります。
実は、うちの旦那もよく仕事から帰ってくると汗とはまた違う「ツン」とした臭いがして、その臭いの正体は疲労臭と呼ばれているそうです。
そこで今回は、男性に多い疲労臭はどんな臭いなのか、どんな対策をすれば効果的なのかをご紹介したいと思います。
男性に多い疲労臭とはどんな臭い?
疲労臭は、その名の通り、疲れが溜まったときにでる臭いで、アンモニア特有のツンとした臭いがします。
疲労臭の原因はアンモニアで、肝臓の機能低下と、たんぱく質のとりすぎによって発生すると言われています。
疲労臭の発生メカニズム
体の中でたんぱく質が分解されると、アンモニアができます。
そして、通常であれば肝臓がアンモニアを分解して尿として体の外へ排出するのですが、疲労が溜まって肝臓の働きが悪くなっていたり、肝臓が処理できる量を超えてたんぱく質をとりすぎると、分解しきれなかったアンモニアが血液に混ざります。
血液に混ざったアンモニアが全身を巡ることで、疲労臭(アンモニア臭)がするということです。
以下に当てはまる人は疲労臭がでやすいと言われているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
疲労臭は加齢臭と同じなの?
臭いの悩みとしてよく取り上げられるものに、加齢臭がありますが、実は、疲労臭と加齢臭は別物です。
疲労臭は年齢に関係なく、アンモニアが処理しきれないとでる臭いですが、加齢臭は、その名の通り、加齢によって増える、ノネナールという成分が原因の臭いで、40歳以降増えていくと言われています。
また、臭いにも違いがあり、疲労臭はアンモニア特有のツンとした臭いですが、加齢臭は油っぽいような、青くさいような臭いがします。
このように、加齢臭と疲労臭では、原因や年齢、臭いなどまったく違っています。
加齢臭の対策はこちらで紹介しています。
良ければ参考にしてみてください。
疲労臭は体のどこからでるの?
疲労臭は血液にアンモニアが混ざることが原因なので、体のありとあらゆる場所からでます。
血液に混ざったアンモニアは、汗や皮脂に混ざってでてくるので、特に汗をかきやすい場所や皮脂が多い場所は臭いやすいとも言えます。
また、皮膚ガスといって、全身の皮膚からさまざまなガスが普段から出ているのですが、これにアンモニアが混ざってしまうことで、全身から疲労臭が漂うことになります。
上の図は、疲労臭が特に漂う部位に印をつけました。
赤い線で囲っている部分は、皮膚ガスとして疲労臭が漂う部分です。
そして、青い線で囲っている部分は、皮脂や汗として疲労臭が漂いやすい部分です。
疲労臭は、汗や皮脂、皮膚ガスに混ざって体のありとあらゆる場所からしてくる厄介者です。
疲労臭は消せるの?対策は?
疲労臭は体の内側に原因があるので、その原因を改善すれば消すことはできます。
言い換えれば、一般的な体臭ケアであるデオドラントケアだけでは消せない、ということです。
疲労臭を改善するための対策
規則正しい食事と十分な睡眠をとり、運動や入浴などでストレスを発散して血流をよくすることでアンモニアをしっかりと体内で分解できるようになります。
このほか、腸内環境を整えたり、クエン酸・オルニチン・アルギニンを摂取することも有効なので、理由と合わせて詳しくみていきます。
腸内環境を整える
そこでおすすめしたいのがビフィズス菌です。
腸内にビフィズス菌が増えると、疲労臭の原因であるアンモニアを作る悪玉菌が減ることが実験でわかっています。
ビフィズス菌は、市販のオリゴ糖のほか、オリゴ糖を多く含む食べ物(たまねぎ・ごぼう・大豆)などに多く含まれているので、積極的にとってください。
また、食物繊維や乳酸菌を意識的に摂取することで、腸内環境が整い、疲労臭の改善につながります。
クエン酸・オルニチン・アルギニンを摂取する
・クエン酸
クエン酸を積極的にとって疲労を溜めないようにすることで、アンモニアの発生を抑えることができます。
・オルニチンとアルギニン
オルニチンは、しじみやきのこ、アルギニンは、大豆やナッツ類、マグロやえび、豚肉や鶏肉に多く含まれています。
毎回の食事から少しずつ、偏らないよう色々な食材からとるよう意識してください。
ただし、食べ物だけで1日の必要量をとるのは難しいので、疲労臭が気になる方は、サプリメントで補うのがおすすめです。
このように、
が、疲労臭対策に有効なんですね。
今すぐ加齢臭をなんとかしたいときは?
「今すぐ自分から臭っている加齢臭をなんとかしたい!」そんな人には、ミョウバン水がおすすめです。
ミョウバン水は酸性の性質を持っていて、アルカリ性のアンモニアを中和することができます。
ミョウバン水を衣類にスプレーしたり、ハンカチに着けて身体を拭いたりすると、アンモニアの臭いを消すことができます。
ミョウバン水の作り方
もっと手軽に臭いケアをしたい方は、疲労臭におすすめの商品があるのでご紹介します。
アンサーコスメ リフレッシャーミスト
カキタンニンなど4種類の植物由来消臭成分が、気になる臭いを元から消してくれるフレッシュミストです。
汗臭はもちろん、アンモニア臭80%、加齢臭のノネナール61%など、気になる体臭をしっかり消してくれる効果が実証されています!
また、消臭だけでなく、除菌や肌を整える効果もあるので、普段のお手入れとしても取り入れやすいですね。
NTCデオFRESH
無添加、無香料、オイルフリーなので肌が弱い人や香料アレルギーを持っている人でも安心して使えるスプレーです。
皮膚だけでなく衣類や帽子などの小物などにもスプレーできるので、朝からシャツにスプレーしておくと安心です。
自分でも疲労臭はチェックできる?
近年スメハラという言葉が広まり、臭いについて敏感になる方が多いですよね。
しかし、自分の体臭はなかなか自分では気づくことができません。
自分の疲労臭が気になっている方は、「枕のにおい」をチェックしてみてください。
実は、日中よりも寝ている間の方が汗の量が多いので、枕が臭うようであれば、周囲の人が気づくほど臭っていると判断できます。
ほかにも、「においチェッカー」というものを利用すると、体臭を客観的にチェックできますよ。
タニタ においチェッカー
タニタのにおいチェッカーはポケットサイズで持ち歩きやすく、臭いが気になったら10秒で臭いチェックをすることができます。
自分ではまったく分からないから、客観的な判断材料が欲しい!という方は、においチェッカーの利用がおすすめです。
まとめ
男性に多い疲労臭は、アンモニアのツンとする臭いです。
体の内側に原因があるので、デオドラントケアではなく、ご紹介した方法や食べ物などで体内の環境を改善させる対策が有効です。
瞬時によくなるものではないので、生活や食べ物などを少しずつ見直して、改善していってくださいね。