こんにちは、ライターのハルです!
実験や観察は好きだけど、まとめるのは苦手という学生の方多くいませんか?
研究に没頭してしまい、最後のまとめ方や発表をどうするのかについて準備し忘れてしまうケースも多いと思います。
うちの息子も、自由研究自体は嫌いではないのですが、いつもまとめるのに四苦八苦していて、発表などもうまくできていないみたいです。
レポートのまとめ方や、発表の仕方は、社会に出てからも役立つスキルの一つなので、学生のうちからしっかり身に着けておけるように、今回は基本のレポートの構成やまとめ方について調べてみました!
中学生の自由研究のまとめ方!
自由研究の構成は「研究背景」、「実験方法」、「実験結果と考察」、「まとめ」の順で書いていくと説得力があってわかりやすいレポートに仕上がります!
一つ一つの書き方をご紹介していきますね。
①研究背景
この研究によってどんなことがわかるのか、ゴールを明確に書いておくと、発表を聞く人も興味を持ちやすいです。
②実験方法(調査方法)
失敗したことなどについても結果に関わる可能性があるので、きちんと書いておくといいですよ。
実験ではなく、観察の場合は実験方法ではなく観察条件として、準備したことなどを書くと伝わりやすいです。
社会科の自由研究の場合などは「調査方法」としてもいいですよ。
大人の学術論文などでも言われることですが、実験方法を書くとき、一番意識しておきたいのは「再現性」です。
他の人がこの部分を読んだだけで、同じ実験ができるように、細かな条件等も含めて書いていくようにしてくださいね。
③実験結果と考察
すべて文章で書くよりも、一目見てわかるように、表などにまとめるといいと思います!
次に考察の部分として、研究結果に対して、考えたことを書いていきます。
考察は、自分の予想通りの結果だったかどうか(=実験が成功したか失敗したか)によって書く内容が少し変わります。
●予想通りだった場合
●予想と違った場合
きちんと考察ができていれば、実験の成功、失敗はあまり関係ありません。
失敗例であっても、しっかり考えられていれば、実験が成功したものよりもオリジナリティのあるおもしろいレポートが書けたりしますよ。
④まとめ(感想)
理科の場合なら、箇条書きで③の内容をまとめ直すだけでも大丈夫です。
社会科などの場合は、研究結果を受けて、自分の生活に活かしたいこと、結果について思ったことを書いたりするといいと思います。
また、必ずしも必要なものではないのですが、最後に「参考文献など」として、研究を行った際に読んだ本や、参考にしたWEBサイトなどをここでまとめると、研究の信憑性が上がりますし、興味を持ってくれた人の参考にもなります。
社会の自由研究などで、インタビューしたり、写真を撮らせてもらったりした場合には、最後に協力してくれた方の名前や、その方に対するお礼を書いておくといいですよ。
自由研究をどうやってまとめればいいの?
自由研究の発表がやりやすいのは、模造紙か、スケッチブックです!
それぞれ向く研究の種類が異なりますのでご紹介していきますね。
模造紙でまとめる場合
地図や年表などに沿って結果を発表したい場合などが向いています。
新聞のようなイメージで見出しを作り、場所を区切って書いていくと見やすいです。
ただし、文章ばかりだと見にくいので、なるべく図表や写真を多めにして、文章は箇条書きにするなど、見やすい構成を心がけてくださいね。
模造紙のデザインは基本的に自由ですが、参考までに具体的なレポートの書き方をまとめてみました。
<模造紙を使った発表例>
タイトル:コンビニの配置はどうやって決まる?同じコンビニが集まってるのはなぜ?
地図を用いた発表などのときは差し棒の代わりに長めの定規などを用いると、途中で距離感なども説明しやすく、便利です。
ぜひ参考にされてくださいね。
スケッチブックでまとめる場合
ページごとに情報をまとめて、めくりながら説明をしていくことで、発表を見る人も一度に入ってくる情報量が少なく、集中力が途切れません。
1ページに情報を詰め込み過ぎないように、字の大きさなどはなるべくそろえて書くと見やすくなります。
こちらも具体例を一つご紹介します。
<スケッチブックを使った発表例>
タイトル:ペンで色が付けられる!ミョウバンの結晶の作り方
なお、このように時系列に沿った観察の場合は、画用紙を細長く貼り合わせて蛇腹折りにし、冊子のような形態でまとめるのもおすすめです。
蛇腹折りにすると、スケッチブックと同様めくりながら説明することもできますし、必要に応じて、何枚もの結果を広げて一気に見せることもできます。
観察日記などの場合は、写真を並べてみるとより変化がわかりやすくなり、見る人の注目も集めることができますよ。
自由研究の表紙の作り方は?
自由研究をスケッチブックなどの冊子状にまとめた場合には、インパクトのある表紙を作ることが重要です!
どんなにしっかりした内容の研究でも、表紙が地味だと残念ながらあまり興味を持ってもらえません。
そこで、インパクトのある表紙にするために大切なポイントをまとめてみました!
インパクトのある表紙にするためのポイント
●タイトルは話し言葉で書く
「○○の観察日記」のようなものではなく、自分自身が研究をやってみて驚いた点などを入れ、話し言葉で書くと、「どういうことなのかな?」と目を止めてもらいやすいです。
例をいくつか書いておきますね。
NG例 | 興味を引きやすいタイトルの例 |
ミニトマトの観察日記 | 芽をちぎればよく育つ?ミニトマトの上手な育て方って? |
○○町のゴミの量に関する研究 | ○○町のゴミの量は全国何位?ゴミを減らすためにできることとは? |
スライムの作り方 | 材料に要注意!実は失敗しやすいスライム作り |
なお、タイトルは遠くからでも見えるよう他の字よりも大きめ、太めで書くようにしてくださいね。
●画像を載せる
とはいえ、結果の写真をここで載せてしまうと味気ないので、タイトルのイメージに合うような写真などをのせるのがおすすめです。
また、結果の写真をイラストにしてしまうのもいいと思います。
実際はどんな感じなのかな?と最後まで興味を持ってもらうことができます。
●デコレーションする
単純に文字だけのものより、取っつきやすい印象になります。
ただし、あくまで主体となるのはタイトルや画像ですので、それよりも目立ってしまうデコレーションは避けてくださいね。
マスキングテープで縁取りをしたり、タイトルにマーカーでアンダーラインを引くだけでも見やすくなると思います。
これらのポイントを踏まえて、表紙だけパソコンで作って印刷し、貼り付けるのもおすすめです。
字体なども自由に選びますし、画像なども表紙に直接書くより綺麗に見えます。
テンプレートなどを使えば、デザイン性の高い表紙も簡単に作れるのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
自由研究を発表する際のポイントは?
基本になりますが、やはり一番重要なことは大きな声で、前を向いて発表することです!
発表のときはどうしても自分の作った資料を見ながら説明してしまいがちですが、それでは声が聴いている人の方に届きづらくなってしまいます。
要所要所で資料を見たり、指し示したりするのはもちろんOKですが、基本的に前を向いて大きめの声で発表するようにしてくださいね。
発表する内容はなるべく覚えておくのが一番望ましいですが、一言一句話すことを丸覚えする必要はありません。
ポイントとしては、次に何を話すのか箇条書きで分かりやすくメモしていくと次の内容をスムーズに話せます!
自由研究はあなたが一番詳しい研究なのですから、自信を持って話せば、間違いに気づかれることはないはずです。
どうしても話すことを忘れてしまったときは資料を見て、一息ついてからまた前を見て話します。
資料を見たまま、読むような形にならないように気を付けてくださいね。
まとめ
今回調べた自由研究の構成やまとめ方を息子に伝えてみたところ、前に作ったものよりも格段にわかりやすい内容になっていました!
息子は理科の自由研究だったので、スケッチブックを用いてレポートを作っていたのですが、1ページごとに情報がまとまっていたのでボリュームのある研究でも入ってきやすく、最後までスムーズに読み進めることができました。
まとめ方がうまくできると、発表もしやすいようで、声も前より自信を持てるようになったようです!中学生の自由研究でも、構成やまとめ方は大人と同じように感じました!