ライターのYouです。
毎年受診する会社の健康診断では、特に指摘されたところがなかったのに、朝起きてみると、突然、「呼吸が浅く、息苦しい」といった経験がありました。
朝起きると、呼吸がしづらく、息苦しいといった経験、今までにありませんか?
この症状って、定期的に起きて、しばらく放っておくと息苦しいのがなくなっているのが特徴なんです。でも、いざ呼吸が満足にできなくなると、低酸素状態になったせいか、あくびも沢山でるようになってきて、自分の体に何が起こっているのかなと、凄く不安になっていました。
そこで今回は、またあの症状になる前に、しっかりと、何が原因で起こっているのかを詳しく調べてみました。また、自分でもできる解消方法もあるのか、色々と探してみました。私と同じ様に悩んでいるなら、是非参考にしてみてください。
たまに呼吸がしづらく息苦しくなる原因って何なの?
ストレス
最近、ストレスが原因になって浅い呼吸の人が増加しているようです。
人間の脳には、脳幹(のうかん)といって人間の呼吸機能を調節する部分があります。
ストレスが溜まるというのは、脳幹に疲労が溜まっている事と同じ状態のようです。つまり、脳幹に疲れが溜まると、正常な呼吸ができにくくなるという訳なんですね。
イライラした時に、肩で呼吸するのを経験したり、見た事はありませんか?
それが呼吸が浅いのと同じ状態のようです。30~40歳代の会社員で、夜、遅くまでデスクワークしたりすると、ストレスを溜めてしまいがちですよね。そのストレスが長期になり慢性化して呼吸が浅くなるようです。
私も実際に、精神的な不安感からくるストレスが結構あったため、こういったストレスが呼吸を浅くしている原因なのかなと思いました。
姿勢が悪い
背筋がピッと伸びず、常に悪い姿勢の方は、呼吸が浅くなりやすいようです。
特に、猫背がひどい方は、呼吸が浅くなりやすいようです。
理由ですが、ちょっと、背中を丸めて下さい。肺が圧迫されませんか?普通、息を吸ったり吐いたりすると、肺の下にある横隔膜が動きます。背中が丸い猫背の方は、呼吸した時に横隔膜の動きが正常に動きにくくなって、その結果、浅い呼吸になり、癖になってしまっているようです。
口呼吸をしている
普段、意識してないと思いますが、あなたは鼻と口、どちらで呼吸していますか?
ほとんどの方が、無意識に鼻で呼吸をしていると思います。
本来の呼吸は鼻の役割なのです。
でも私の場合は、アレルギー性鼻炎の症状が昔からあったため、鼻呼吸がしにくく口呼吸になっています。これも原因の1つだなと思いました。
口呼吸はなぜ息苦しいのと関係があるのか、紹介しますね。
・吸った空気は鼻の粘膜に触れ、空気を湿らす、空気の温度調整、空気の量を調節する、ホコリやウイルスを取るなど肺に良い状態に調節されます。
・口呼吸をすると、吸った空気が、そのままの状態で肺に入ります。
つまり、口呼吸だと、息が良い状態で肺にいかないので、呼吸が苦しくなったりするようです。
また、口呼吸が慢性的になってくると、無呼吸症候群につながってくる危険性もあります。この症状での起床時は、息苦しくなる原因となっています。現在では、鼻呼吸ができるテープなど簡単な矯正器具が、ドラッグストアなどで売っているので、そういった物を使用して、口呼吸を治してく必要性があるようです。
病気の可能性
呼吸が浅く、息苦しくなる場合は、病気の可能性もあるようです。
息が苦しくなる病気としてあったのが、睡眠時無呼吸症候群、自律神経失調症、気管支炎が原因で起きている場合があるようです。後述でも詳しく説明しますが、もし少しでも疑いがある場合は、必ず医師の診察を受けて下さい。
どうやったら呼吸が浅く息苦しい症状を解消できるの?
①大きい呼吸を意識する
まず、ゆっくり大きく息を吸う吐くを繰り返して下さい。
必ずしも深呼吸でなくてもいいです。前述したように、癖で浅い呼吸になっている方もいます。意識して、ゆっくり大きい呼吸をしてみて下さい。そして、息を吐く事を意識して下さい。
②体は起こす
まだ、寝室にいる場合は、できるだけ体を起こしてみてください。
ベッドがギャッジベッド(上半身だけが起き上がったり、高さが変えられるベッド)なら、35~40度位まで起して、後ろに寄りかかると楽になります。普通のベッドや布団の方は、背中の後ろに布団やクッションなどを高く積み、寄りかかれるようにすると楽になれます。椅子に一度座ってみるのも良い方法です。
③腹式呼吸を習慣化する
簡単な腹式呼吸の方法は、胸でゆっくり大きく息を吸います。その後、お腹を手のひらで軽く押さえお腹で息を吐き、吐ききるまで吐いてください。これを繰り返すと腹式呼吸のコツがつかめます。
凄く分かりやすい動画がありますので、参考にしてみてください。
腹式呼吸の方法 やり方 コツ ヨガ yoga 動画 Method of abdominal breathing
④ストレッチをしてみる
胸を広げるストレッチ:手を後ろで組み、そのまま胸を張って、その手をゆっくり上に上げていきます。上げる時にあまり無理をしない程度にしてください。
肩甲骨をほぐす:胸の他に背中の筋肉もほぐすと、浅い呼吸の改善につながります。まず、体の前で、肘から指先までを合わせ、そのまま手を真上に上げていきます。そして手を離し、肩甲骨同士くっつけるように、肘を後ろにひいていきます。
手軽にできますので試してみてください。
※気づいたら息苦しいのが治っている場合
ストレスが原因のところでもご紹介しましたが、何も病気がないという場合、息苦しいというのは心因性(しんいんせい)の場合でよく起こるようです。「また、息苦しくなるのではないか?」と思っていると、そのこと自体がストレスになって呼吸が苦しくなる事もあります。
自律神経の問題もあります。自律神経の交感神経というグループが過敏になると、呼吸が早くなったり、息苦しさを感じたりしますが、自然に治ってしまう事が多いそうです。
どちらの場合も、心配をしないで落ち着く事が大事です。
もし、一向に治らなかったり、ひどくなるようなら、必ず医師の診察を受けて下さい。
息苦しい症状がひどい場合どういった病気が考えられるの?病院に行くなら何科がいいの?
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中一時的に呼吸が止まる病気です。
そうすると、睡眠の質が落ち、起床時に息苦しくなります。また、夜間、よく眠れていないため、日中眠くなったり、頭がぼ~っとします。
これは、睡眠中、大きないびきをかく人が多く、パートナーが気付く事が多いようですね。
比較的、太った人に多い病気で、息の通り道である喉の気管が脂肪で狭くなったり、横隔膜が上がり、肺が息を吸うのを妨げるようです。放置すると、成人病の原因にもなるようなので、注意が必要です。発症しやすいのは特に40~50歳代の男性のようです。
この病気は、まず専門の病院で受診と検査をして、診断を確定して、治療するようです。専門の科は、病院の呼吸器内科、または睡眠専門クリニックです。他の病気にかかっている場合もあるので、連携して治療できることから、受診はできれば、大きい綜合病院か、大学病院がベストのようですね。
医師の診断がつけば、寝る時に専用の小型の呼吸器を装着する治療方法のようです。睡眠時無呼吸症候群を専門に治療している病院に、月1回通院すれば、医療健康保険も使用できるようです。少しでも症状に疑いがある場合は、自分で過信せず、必ず病院に行って医師の診察を受けてください。
自律神経失調症
自律神経失調症の主な症状の一つに、息苦しさがあります。
同時に動悸や汗、呼吸が浅くなるといった症状が出ることがあります。原因はストレスによって(前述しましたが)交感神経が優位になって全身の筋肉が緊張してしまいます。特に、気管支のまわりの筋肉が、けいれんや収縮をおこして、それが原因で息苦しくなったり、呼吸が浅くなったりするようです。
症状が続くようなら、神経内科や、大きい病院の綜合内科を受診する事が多いようです。
治療は、一概にはいえませんが、心と体の両面の治療から始めていくようです。治療は薬だと「不安を和らげる薬」「うつの薬」「睡眠導入剤」、あとは、カウンセリングなどで心をほぐしていくようです。
いずれにしても、病気の程度や、個々の症状によって治療方法も変わってきます。医師を信頼して、受診していく事が大切になると思います。
気管支炎
気管支炎は、そもそも咳も一緒に出ることがあります。
寝ている間に咳はでていませんか?気が付かずに睡眠中、咳で苦しいという事はありませんか?
気管支炎のように器官に病気があると、朝起きた時に息苦しいという事があるようです。
昼間も咳が増え、痰(たん)も出てきますので、そういった場合も気管支炎が考えられるようです。気管支炎をそのままにしておくと、大人になっても喘息に進行する場合があるようです。
受診するなら、内科か呼吸器内科のようです。治療は進行具合にもよってくるようですが、抗生物質や、吸入薬を処方される事が多いようです。この場合も、病気の程度や症状によっても治療方法が変わってくると思います。少しでも疑いがある場合がは、必ず病院に行って、医師の診断を受けてください。
・ストレスから呼吸が浅くなる
・猫背などの悪い姿勢だと肺が圧迫されて呼吸がしづらくなる
・口呼吸はきれいな空気が肺に入らない
慢性化すると無呼吸症候群になり、起床時に呼吸がしづらくなる
2.どうやったら呼吸が浅く息苦しい症状を解消できるの?
・大きい呼吸を意識する
・寝ている状態なら、体はできるだけ起こす
・腹式呼吸を習慣化する
・ストレッチをしてみる
・気づいたら息苦しいのが治っている場合は心因性(しんいんせい)の疑いがある
3.息苦しい症状がひどい場合どういった病気が考えられるの?病院に行くなら何科がいいの?
・睡眠時無呼吸症候群
・自律神経失調症
・気管支炎
呼吸なんて普段から大して気にも留めないのに、苦しいと感じると、そこから気になりだして、凄く不安になりますよね。原因は様々あり、しっかりと見極めていくことが大事です。
私の場合は、過度な不安感からくるストレスや、口呼吸が原因で、呼吸を浅くしている事が分かりました。これをキッカケに今では、また同じような症状になる前に対策をしています。
ただし、自分の判断では、判らない事があります。ここに書いた事を参考にして、症状が続いたり、ひどくなるようでしたら、必ず病院へ行く事をお勧めします。