こんにちは、ライターのNnnxです。
紅葉の季節になると、各地の名所にはたくさんの人が訪れますが、特に京都には庭園のある寺院も多く、絶景スポットと言われる場所がたくさんあることで有名ですよね。
そんな秋の京都へ、素敵な紅葉スポットを探しに、旅してみたいと思ったことってありませんか?
私の両親も、今年の秋は、夫婦で京都へ紅葉を見に行く計画をしているそうです。
私が京都好きで何回か旅行に行ったことがあるため、京都でおすすめの紅葉スポットを聞かれたんですが、紅葉の時期には行ったことがなくて、しっかりと回答してあげることができませんでした。
ふたりは特に、落ち着いて紅葉を眺めることができる寺院や、絵になるような窓際からの眺めが楽しめるスポットを探しているようなので、今回は両親の為に調べてあげることにしました!
ここでは京都で人気の紅葉スポットの中でも、そんな条件にあてはまる場所を厳選してご紹介したいと思います!
見頃の時期
京都の紅葉の見頃は、11月上旬(青葉が目立つ染まり始め)~12月上旬(落ち葉が増える)と言われています。
紅葉は寒暖差が引き起こす現象なので、日本気象協会などによる紅葉の見頃情報を、おでかけの前にチェックするといいと思います。
源光庵 (げんこうあん)
四角い形の窓と、丸い形の窓があり、窓際からお庭を眺められるお寺です。
ゆっくりとした時間の流れに浸ることができる場所で、紅葉の時期には特に人気があるそうです。
見どころ
四角い形の窓は「迷いの窓」と呼ばれていて、「人間の生涯」と「釈迦の辛苦」を四つの角で表現していると言われています。
その角がなくなったものが、丸い形の窓で、こちらは「悟りの窓」と呼ばれています。
2つの窓から見える違った景色がどんなものなのか、是非私も見てみたいと思いました!
このお寺には他にも見どころがあります。
伏見城の戦いで、鳥居元忠が自刃した際に血痕が飛び散った床板を天井とした「血天井」が有名です。
痛ましい逸話ですが、床が天になるという状況は、おもむき深いものですよね。
供養のためとのことなので、訪れた際は見上げてみてはいかがですか。
また、山門にも丸い悟りの窓が両端にあしらわれていて特徴的です。
本堂の裏にある鶴亀の庭も隠れ観光スポットのようです。
混雑状況・アクセス
開門直後は、比較的人も少ないようですが、全体的に混雑しています。
朝早い時間がおすすめですが、午後に出かけるなら予定にゆとりを持ったほうが良さそうです。
9:00~17:00(紅葉シーズンは8:30~16:30)
雲龍院(うんりゅういん)
四つの四角い窓から、お庭を眺めることができるお寺です。
窓の正面から覗くと、椿、灯籠、楓、松、とそれぞれ単独の絵のように、窓に収まって見えることで有名です。
紅葉の時期にも、この窓から色づいた景色が楽しめるので本当におすすめです!
見どころ
入り口には圧倒されるような大きな墨絵の雲龍図があり、隣に進むと「蓮華の間」と呼ばれる部屋があります。
この「蓮華の間」にある四つの障子窓からのお庭の眺めが美しいと評判です!
そして「悟りの間」には、丸い悟りの窓もあり、違った風景を見ることができます。
紅葉存分に楽しんだ後は、お茶をいただける場所があるので、夫婦でゆっくりとした時間を過ごせそうですね。
写経を体験することもできるようですよ。
また、お庭にある灯籠は、徳川慶喜が寄贈したものを運び込んだものだそうで、このお寺の見どころのひとつとして知られています。
混雑状況・アクセス
雲龍寺は比較的ゆっくり観光できるお寺になっています。
9:00~17:00(※16:30に受付終了)
瑠璃光院(るりこういん)
紅葉の名所として、とても人気の高いお寺です!
山門から参道に並ぶ木々の紅葉は、息を呑むほど美しいと言われています。
春と秋にしか拝観できないお寺だということで、紅葉の季節は混み合いそうですが、見に行く価値のある絶景があり特におすすめです!
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見どころ
参道の紅葉が絶景です。
さらに苔の敷き詰められた「瑠璃の庭」と呼ばれるお庭も、見逃せない美しさです!
特に二階の書院から見る「瑠璃の庭」は素晴らしく、磨きあげられた板間に外の景色が映り込む様子は、忘れられないほど素晴らしいそうですよ。
このお庭を眺めていると、日常を忘れて心が休まること間違いないですね!
他にも八瀬のかま風呂という、日本蒸し風呂の原型のような遺構を見学することができます。
大変貴重で珍しいものなので、訪れた際には是非見てみて下さい。
混雑状況・アクセス
拝観できるのが春と秋の期間限定なので混雑しています。1~2時間の待ち時間は覚悟したほうがよさそうです。土日祝日よりは、平日のほうがおすすめですよ。
天得院(てんとくいん)
桔梗が美しいことで有名なお寺です。
華頭窓という釣り鐘型の窓から景色を眺めたり、枯山水のお庭の風景を楽しむことができます。
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見どころ
普段は非公開の寺院ですが、期間限定で拝観することができます。
また、予約をすれば境内でお庭を見ながらお食事やお菓子をいただけるそうです。
『紅葉を愛でる特別拝観とお食事プラン』として11月16日から開催されていて、昼食、茶席、夕食とメニューがあるので、是非チェックしてみてください。
例年、このお庭の見頃は少し遅く、十一月の中旬くらいがよいそうですよ。
混雑状況・アクセス
穴場となっています!ゆっくりされたい方におすすめですよ。
10:00~16:30(※16:00に受付終了)
光明院(こうみょういん)
「虹の苔寺」といわれる落ち着いたお寺です。
もみじの名所、東福寺の境外にある塔頭で、観光地ではないため、ゆっくり散策することができておすすめです!
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見どころ
波心庭という枯山水があり、その周囲を新緑の苔と紅葉が彩っています。
光明をテーマにした庭園は海や雲、光の流れを表していて、その高台にある茶亭、「羅月庵」(らげつあん)の丸い窓は、東から昇る月を表現しているそうで、とても芸術的です。
この窓は、「吉野窓」と呼ばれていて、弓なりの意匠を凝らしたもので、この窓から眺める紅葉は格別だと言われています。
茶亭では、お庭を見ながらお茶やお菓子をいただくこともできるようで、美しいお庭を眺めながらくつろげそうですね。
混雑状況・アクセス
こちらも穴場となっています!ゆっくりされたい方におすすめです!
9:00~16:00
圓光寺(えんこうじ)
「奔龍庭」と呼ばれる枯山水を見学できます。
動きのある玉砂利の流線から、龍や稲妻に見立てた石が荒々しく突き出ている様子は、紅葉の季節はますます美しく見えます。
見どころ
小さいながらも見ごたえのある庭園で、その美しさが絶賛されています!
また十牛図(じゅうぎゅうず)にちなんで10の石が配置された池泉回遊式庭園「十牛の庭」を散策することができます。
ここは、もともと修行用の場所で一般公開はされていなかったのだそうで、美しい紅葉の遊歩道は歩いてみる価値がありそうです。
十牛の庭は本堂から見るのもおすすめです。本堂の柱を額縁に見立てて、お庭が絵画のように見えます。
境内には徳川家康のお墓もあるそうで、歴史のある寺院なんですね。
また、この場所は紅葉が色づくのが早いと言われています。
例年の見頃は十一月初旬なようです。
混雑状況・アクセス
比較的ゆっくり見ることができます。
9:00~17:00
まとめ
今回、両親の為に調べてみたところ、ゆっくりと紅葉が楽しめそうな静かなお寺がいくつか見つかったのでよかったです!
早速、提案した中でも、両親は時間をかけてゆっくりと、一つのお寺で紅葉を楽しみたいということで、丸窓からの紅葉の景色が素晴らしく、毎年そんなに混雑しないと言われている「光明院」へ行くことに決めたそうです。
紅葉の色づきや、見頃は、直前にならないと分からない事もありますが、ふたりで美しい紅葉が見れるように、よい時間を過ごしてきてほしいと思います。