こんにちは、ライターのさゆです!
身内が亡くなると、法要や手続きなど、色々とやる事がありますよね。
今年、義父が亡くなってから二年が経ち、三回忌法要を行うのですが、旦那が葬儀や一周忌の時にどんな挨拶をしたのか忘れてしまい、何を話せばいいのかと困っています。
そこで、三回忌の挨拶で話す時の例文やマナー、一般的な流れを詳しく調べてみることにしました。
三回忌の一般的な流れは?
一般的には、施主が開始の挨拶をして始まり、僧侶による読経、参列者による焼香、僧侶による法話の後、施主の挨拶で終了し、会食をする、という流れで執り行われます。
ここからは、それぞれについて、詳しくご紹介します。
①参加者・僧侶入場
参加者は故人との関係が深い順番で前から座っていき、僧侶の入場を待ちます。
自宅で行う場合は、仏前に僧侶が座る場所を用意します。
お寺で行う場合には用意は不要ですが、時間までに伺うようにして下さいね。
②法要開始のご挨拶
僧侶が入場したら、短く簡潔に開始のご挨拶をします。
※挨拶の例文はこの後ご紹介します。
③読経
宗派によって僧侶の読経は異なりますが、通常15分前後で行われます。
④焼香
前に座っている人から順番に焼香をします。
焼香は故人との関係が深い喪主から順番に行うのが一般的です。
やり方は宗派によって異なりますが、基本は、右手の親指・人差し指・中指で抹香をつまんで、目の位置まで持ち上げた後、指をこすって抹香を香炉に落とします。
⑤法話
僧侶による法話(仏教の教え)があります。
通常は5分前後の場合が多いと思います。
⑥僧侶退場
法話が終わると僧侶は退場となりますので、このときにお布施、お車料、御膳料を渡します。
お布施は10,000円~50,000円、お車料は5,000円~10,000円、御膳料は5,000円~10,000円というのが一般的です。
会食に僧侶も参加する場合には、御膳料は必要ありません。
お金の包み方は、正式には「奉書紙」と言われる和紙に包みますが、無地の白い封筒でも問題ありません。または、コンビニなどで売られている仏事用のものも使えます。
※10,000円以上包む場合、水引が印刷されているものは避けて下さいね。
封筒は、薄墨ではなく黒墨を使って、表面の上に「○○料」、下に「○○家」、裏面には、住所、電話番号、金額を書きます。
お布施は法要にあたっての感謝、お車代は足を運んでくれたことへの対価と、それぞれ意味合いが異なりますので、封筒は別々で用意するようにして下さいね。
⑦法要終了のご挨拶
法要終了の挨拶をし、会食がある場合は会食の案内もここで行います。
※挨拶の例文はこの後ご紹介します。
⑧会食
最近では会食をしない場合も増えていますが、一般的には参列してくださった方をおもてなしする会食を行う場合の方が多いそうです。
自宅やお寺の別室、飲食店など、会場を移動して行う場合もあります。
1人あたり3,000円~10,000円ほどのお料理を出すのが相場です。
⑨引き出物を渡す
一般的に参列者は香典を持ってくるので、お返しに引き出物を渡します。
香典の半分~1/3の金額となる1,000円~5,000円が相場です。
お菓子、海苔、せっけんなど使ってなくなるものやカタログギフトを用意するのがいいようです。
百貨店のほか、最近ではネットショッピングでも手軽に購入することができます。
のし紙は、黒白か銀色の結び切りの水引を選び、上に「志」または「粗供養」、下に「○○家」と書きます。
三回忌の挨拶は?
三回忌法要では、法要開始時、法要終了時、会食の開始時、最後の締めの全部で四回挨拶をするのが一般的です。
会食がある場合と、ない場合で話す内容も違うので、ここではそれぞれの場合の例文をご紹介します。
三回忌法要開始のご挨拶
これより、○○(施主との関係)・○○○○(故人の名前)の三回忌の法要を行いたいと思います。
ご住職、宜しくお願いいたします。
三回忌法要終了のご挨拶
●会食がない場合
皆様のおかげで無事に執り行うことができました。
このように、みなさま集まっている様子を見て、亡き○○(喪主との関係)も喜んでいると思います。
本来であれば、皆様と粗餐(そさん)を囲みながら、思い出話をしたいところでございますが、遠方からお越しくださった方も大勢いらっしゃいますので、これでお開きにさせていただきます。
お荷物になるかと思いますが、心ばかりの品を用意していますので、お持ち帰りください。
本日は、誠にありがとうございました。
●会食がある場合
本日は亡き○○(施主との関係)・○○○○(故人の名前)の三回忌の法要にお越しいただき、ありがとうございました。
無事に執り行うことができましたのも、皆様からご助力をいただいたおかげです。
本日は昼食のご用意がございますので、皆様おくつろぎいただきながら、思い出話などをお伺いできますと幸いです。
本日は、誠にありがとうございました。
会食開始のご挨拶
皆様のおかげをもちまして、無事に三回忌法要を執り行うことができました。
ささやかではございますが、時間の許す限り、亡き○○(施主との関係)の思い出話をしながらおくつろぎください。
それでは献杯とさせていただきます。
故人を悼んで、献杯。
会食終了(締め)のご挨拶
無事に執り行うことができましたのも、皆様からご助力をいただいたおかげです。
亡き○○(喪主との関係)も、自分のためにみなさんが集まってくださったことを喜んでいると思います。
お荷物になるかと思いますが、お手土産を用意しましたので、お持ち帰りください。
本日は、誠にありがとうございました。
三回忌の挨拶で注意するべきことは?
三回忌法要の挨拶では、おめでたい席で用いる言葉や、不幸が重なることを連想させる「忌み言葉」を使わないように配慮することがマナーです。
つい言ってしまいそうな言葉もありますので、具体的にどんな言葉を避けた方がいいか、ご紹介したいと思います。
「乾杯」は使わない
「乾杯」はおめでたい席で用いる言葉です。
そのため、三回忌法要の場では、故人に敬意を表して、死を悼んで杯を差し出す「献杯(けんぱい)」という言葉を使います。
生死についての直接的な表現は避ける
「生」や「死」の直接的な表現は使わないのがマナーです。
下記例のように、柔らかい言葉に言い換えます。
忌み言葉、不吉な言葉は使わない
不吉な言葉や、不幸が続くことを連想させる「忌み言葉」は使わないよう注意が必要です。
- 三回忌法要は、僧侶入場→開始の挨拶→読経→焼香→法話→僧侶退場→法要終了の挨拶→会食(前後で挨拶)→引き出物を渡すという流れが一般的。
- 施主が挨拶をするのは、法要開始時、法要終了時、会食の開始時、最後の締めの全部で四回。
- 挨拶では、法要に参加いただいた感謝の気持ちを簡潔に伝える。
- 会食開始の挨拶では、「乾杯」ではなく死を悼んで杯を差し出す「献杯(けんぱい)」という言葉を使う。
- おめでたい席で用いる言葉や、不幸が重なることを連想させる「忌み言葉」を使わないよう配慮するのがマナー。
まとめ
三回忌法要の流れやマナーがわかったので、当日の段取りや挨拶を旦那と一緒に準備していこうと思っています。
「乾杯」という発声や、「ますます」「再び」など、つい言ってしまいそうな忌み言葉があるので、気を付けながら内容を考えたいと思います。
義父が生前お世話になった方々がたくさん集まるので、ささやかですが会食の場も設けて、思い出話などもできればいいなと思っています。
もし、三回忌の挨拶やマナーが分からないと悩まれている場合は、是非参考にしてみて下さいね。