こんにちは、ライターの宮澤です。
ホームセンターなどで市販されている長いゴムホースは、使い勝手が良いので、普段から色々なところで使われていますよね。でも、気がついたら、ゴムホースがベタベタになっていて、使いづらいといった経験、あなたもありませんか?
私が普段ガーデニングに使ったり、夫が洗車に使ったりするゴムホースがあるんですが、いつしか、ゴムの表面が、ところどころ黒く汚れてきて、触ると少しベタつく状態になっていました。まだ大丈夫かなと、それから対策もせず、ずっと外に置きっぱなしにしていたら、使うたびにもっとベタベタしてくるようになって、気がついたら、そのベタベタが手や衣服にまでついてしまうようになっていたんですよね。
それから、何とかならないものかと、キッチン用洗剤をつけて、ひたすらタワシでこすったりもしましたが、全然効果がありませんでした。買い替えも考えましたが、ベタベタさえ解消できれば、ホース自体は問題がなく使えたので、なんとかしてこのゴムホースのベタベタが解消できないものか、調べました!今回は、園芸用のゴムホースのベタベタを解消する、効果的な方法をご紹介したいと思います!
どうやったらゴムホースのベタベタを解消できるの?
ゴムホースの表面のベタベタをきれいにするには、無水エタノールを使う方法が効果的ですよ!
ゴムホースのベタベタの原因は、日光や紫外線によってホースの表面に染み出した、可塑剤(かそざい)という物質や、または配合油などが原因のようです。
ほとんどのゴムホースは、軟質塩化ビニルという素材でできていて、可塑剤は塩化ビニルを柔らかくする薬剤として使われています。つまり、塩化ビニルは、酸とアルコールからできた合成物で、油性の性質を持っています。
それに対して、無水エタノールやシンナー溶液、灯油などは、油分を落とす働きがあるので効果的のようです!また、弱アルカリ性の重曹も、油性の汚れを中和させることができ、ベタベタを落とすのに役に立つようです!
では早速、やり方をご紹介します!
無水エタノールを使ってみる方法!
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まず、捨ててもいい毛羽立っていない布に、無水エタノールをしみ込ませてください。ホースの汚れている範囲にもよるので、最初は少量からやってみてくださいね。無水エタノールを染み込ませた布を使って、ゴムホースのベタベタした表面の部分を拭いていきます。これだけで、黒いベタベタが布に移って、ホースの表面はきれいになっていきます。
勿論、無水エタノールをゴムホースに使用したからといっても、溶けることはないので安心してください。ただし、エタノールは引火性があるので、使用する際は、火気のそばには置かないように注意してしてくださいね。
重曹を使ってみる方法!
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重曹は、普段からのお掃除に使っているという家庭もあるので、身近ですぐに準備が出来そうですね。私も家にあったので、実は、この方法でまず挑戦しました。重曹は、直接触っても人体に害がないので安心です。
やり方も簡単で、バケツに用意した重曹水に、ゴムホースを半日ほど浸すだけです。ベタついた部分が重ならないように漬け込むのがポイントです。このあとは、水洗いして乾かすだけです。今回の私の場合は、ホース自体が結構ベタベタだったので、多少のベタつきは解消できたのですが、この後に、残ってしまったベタベタした箇所をエタノールを使って拭き取りました。
もし上記の方法でも取れない場合は、灯油やシンナー溶液で解消する方法もあるようなので紹介しますね。
灯油を使ってみる方法
無水エタノールと同じ様に、捨ててもいい布などに含んだ灯油で、ホースの表面を拭いていくだけです。灯油は臭いもきついので、作業をする際は、必ずマスクと手袋をしてください。
シンナー溶液で洗浄してみる方法
シンナー溶液とは、ペンキなどを落とすときにも使うものです。今回のゴムホースの問題である油分には、確実に効果がありそうですね!まず、バケツを用意してから、シンナー溶液を入れ、ベタつく部分をいらない靴洗いのブラシなどでシャカシャカと洗っていくだけです。この方法をする場合も、作業中は必ずマスクと手袋をしてください。
ゴムホースのベタベタを今後も防いでくれる方法ってあるの?
ゴムホースの劣化の状態にもよってくるので、無水エタノールや重曹を使用しても、まだベタついてきてしまうこともあります。
その後のベタベタを防ぐ方法としては、ホースと同じ原料である、塩化ビニルでできているラップを、ホースの周りに巻き付けて補強したり、薄いタオルを輪ゴムなどで巻き付けて、直射日光を避けるなどの対策もあります。ただ、こういった対策は、あくまでも応急処置にしかなりません。
ベタつきがいったん取れたホースをその後も長く使いたい場合は、できるだけ直射日光に当たらない、風通しのよい場所で保管することを心掛けてみて下さい。庭に置きっぱなしのホースよりも屋内で保管されたホースのほうが、断然に長持ちしますよ!
もし買い換えるならベタベタにならないホースって何があるの?
もし劣化が進んでしまい、どうしてもベタベタが取れなくなってしまった場合は、新しいホースに買い替えるしかないのですが、その時は「ベタつきにくい!」と書かれたホースを選んでみてください。これまでホースを選ぶときは、長さや、軽さに目がいってしまいがちでしたが、加工のされ方や、原料に注目することも必要なんだなと思いました。
可塑剤が、ホースの表面に溶けだしてこないように、特殊加工が施されて作られているので、よりも安心です!長く使用していると、ベタついてきてしまうことが分かっていれば、お値段が少し上がっても、価値がありそうです。
さらに、説明文などをよく読んでみて、「対候性」と書かれたものを選ぶのも良いと思います!「対候性」とは、屋外で使用された場合に、天候による変形、変色、劣化などの変質を起こしにくい性質を示すものです。「対候性」であれば、劣化からくるベタつきも防げてホースも長持ちしそうです!
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また、巻取り式のリールにカバーがついているタイプもおすすめです。カバーが付いているタイプですと、巻き取られたホースを直接の日光から守って保管することができるので、熱による劣化が防げます。
◎園芸用のホースのベタベタは、ホースの原料の可塑剤(または配合油など)が日光や紫外線によって表面に溶けだすことが原因!
◎表面のベタつきは、エタノールや重曹、灯油、シンナー溶液などで使って落とすことが可能。
◎応急処置なら、ラップで補強したり、タオルを巻き付けたりしてベタベタを防いで使い続けることもできる。
◎保管場所は、直射日光の当たらない風通しの良い場所を選ぶ。
◎買い替える場合は、べたつかない特殊加工のあるホースか、「対候性」とかいているものがおすすめ。または、リール式でカバーがあるものを選ぶとよい。
まとめ
園芸用のゴムホースのベタベタを落とす方法はいくつかありましたが、私の場合は、近所の薬局で購入できた、無水エタノールや、重曹を使いました。シンナー溶液や、灯油でも同じように効果があるようですが、ベタベタを落とすのはけっこうな手間です。その中でも簡単にできて効果のある無水エタノールが本当にオススメです。普段から、ゴムホースは外に置いてしまいがちですが、直射日光を避けて、保管場所を見直すことが一番の対策のようです!今回のご紹介した内容が、園芸用のホースを少しでも長く使いたいと思う人に役立つと嬉しいです。