こんにちは!ライターの吉田です。
毎日の食事に使う炊飯器ですが、使っているうちに内釜のコーティングが剥がれてくることってありますよね。
実は先日、ご飯を炊いて食べようとしたら、内釜の黒いコーティングがご飯に混ざっていることに気が付きました。
子どもも毎日食べるので、これは怖いなと思って、身体に害があるのか、炊飯器を買い替えた方が良いのか気になって調べてみました。
今回は、そのときに調べたことをもとに、内釜の剥がれは有害なのか、コーティングの寿命がどれくらいなのかをまとめてみましたので、ご紹介します。
炊飯器の内釜の剥がれは有害なの? 買い替えた方がいいの?
調べてみると、内釜の加工に多く使われているものは「フッ素樹脂」というもので、体内に入っても吸収されずにそのまま排出されるので、とくに身体へ害は無いそうです。
実際に各メーカーのサイトを調べてみたところ、象印、タイガー、パナソニック、日立では、性能や衛生上には問題はないときちんと記載がされていました。
ですが、コーティングが剥がれてしまうと、下記のようなデメリットもあるようです。
コーティングが剥がれてしまうことによるデメリット
このようなデメリットもあるので、剥がれがひどくなってしまう前に対処するのが良さそうですね。
買い替えの他にも、修理や交換などの方法もあったのでご紹介します。
交換してもらう
保証期間内であれば、交換してもらうのが一番良いと思います。
説明書とは違う使い方をしていない限りは交換の対象になるので、メーカーに問い合わせてみると良いと思います。
内釜のみを買い替える
家電量販店では内釜のみの取り扱いはほとんどありませんが、メーカーに問い合わせると、内釜のみの購入も出来るそうです。
まだ炊飯器を買い替えたばかりの人や、今使っている炊飯器の味やお米の炊き加減が気に入っている人は、内釜のみの購入も良いと思います。
内釜のみの場合、商品にもよりますが、だいたい5,000円くらいから購入することが出来るそうです。
ただし、受け取れるまでに日数がかかってしまう場合もあるので、すぐに新しいものを使いたい人は、炊飯器自体を買換えた方が早いかもしれません。
自分でフッ素樹脂コーティングをする
ちょっとした剥がれなど、あまりひどくなっていないのなら、自分でフッ素樹脂コートスプレーを使うのもおすすめです。
まだ剥がれていない部分の予防としても使えるので便利です!
●フッ素樹脂革命11(スプレータイプ)
こちらのスプレーは、食品衛生法を満たしている商品なので、炊飯器などの調理器具に使用しても、人体に影響もなく、安心、安全に使うことが出来ます。
口コミを見てみると、少し塗るのにコツが必要のようでしたが、家庭で簡単に出来て、使用感もよく、こびりつきもなくなったという声が多かったです。
業者に依頼して再加工してもらう
業者に依頼して、新たにフッ素樹脂加工をしてもらうことも出来るようです。
3合炊きならだいたい1,500円~2,000円、5合炊きならだいたい2,000円~2,500円くらいで行ってくれるようです。
ただ、業者に依頼する場合は、ある程度日数がかかってしまうので注意してくださいね。
フッ素樹脂の再加工をしてくれる業者を2つご紹介します。
内釜のコーティングの寿命ってどれくらい?
内釜のコーティングの寿命はだいたい3~5年と言われています。
一般的な炊飯器の内釜に使われているコーティングの素材はフッ素樹脂というものですが、このフッ素樹脂は柔らかい樹脂なので、比較的剥がれやすいそうです。
また、炊飯器の寿命はだいたい6年くらいとされています。
これは、メーカーが部品を保有している期間がおよそ6年といわれているためです。
しかし、正しい使い方をしていれば、10年以上使えることもあるようですよ。
家庭によって炊く量や使用頻度が違うので、それぞれ寿命は違ってくると思います。
あくまで目安として参考にしてみてくださいね。
炊飯器の内釜のコーティングは何がいいの?
ごはんのくっつきを防ぐために必要なコーティングですが、各メーカーから様々な種類が発売されていました。
特徴と合わせてご紹介しますので、お好みで選んでみてくださいね。
フッ素樹脂
一番多く使われているのがフッ素樹脂コーティングです。
フッ素樹脂は水を弾きやすく、高温にも適した素材なので、炊飯器やフライパンなどの調理具のコーティングとして、一番利用されているそうです。
ホーロー
バーミキュラのライスポッドなどに使用されているのがホーローです。
ホーローは、鉄などの金属の表面に、ガラスを吹きつけて焼き上げたものなので、金属の良さ(強い・熱を効率良く伝える)とガラスの良さ(光沢がきれい)それぞれの特徴を持っています。
温度や風味を保ってくれるので、炊飯以外にも、鍋や保存容器など様々なものに使われています。
ホーローの耐久性はフッ素樹脂などに比べてとても強いので剥がれにくく、浴槽や建材などにも使われるほどです。
ただ、フッ素樹脂と比べると、食材がこびりつきやすいというデメリットがあります。
ダイヤモンドチタン
熱伝導の良い人口ダイヤモンドと、酸や食塩に強い耐食性を持ったチタンを合わせたものです。
お米の炊きムラを抑える用途として使われるため、こびりつき防止のためには、フッ素樹脂も混ぜてコーティングされます。
ダイヤモンド
フッ素樹脂に人口ダイヤモンドの粉を混ぜたものです。
ダイヤモンドが含まれているおかげで、耐久性が強いという特徴があります。
通常のフッ素樹脂加工よりも耐久性が高く、金属の調理器具を使用しても傷がつきにくいと言われています。
カーボン(炭)
カーボン(炭)は通気性が良く、消臭効果があるので、ご飯を保温したときのにおいなどを抑えてくれる効果があります。
熱伝導も良いので、ご飯をムラなく炊き上げることが出来ます。
ただ、カーボン(炭)は耐久性がいまいちというデメリットがありますが、フッ素樹脂加工を加えることによって、強度をアップさせています。
このように、ホーロー以外はフッ素樹脂に別のものをプラスしてコーティングしているため、やはり使っていくうちに剥がれやすいです。
また、高級なものだからコーティングが剥がれにくい、ということではないようなので、新しく買い替えを検討している人は、価格だけでなく、特長も含めて考えてみると良いと思います。
炊飯器の内釜のコーティングを剥がれにくく使用していくには?
毎日の生活に欠かすことが出来ない炊飯器ですが、出来るだけ長く、コーティングが剥がれないように使うにはどうしたら良いのでしょうか。
コーティングを剥がれにくくするポイントがいくつかあったので、ご紹介します。
・洗米のときに指輪などのアクセサリーは外す。
・金属製のお玉や泡だて器など使わない。
・内釜で酢を混ぜない。(酢飯など)
・炊き込みご飯や混ぜご飯などは入れっぱなしにしない。
・ご飯をよそうときに内釜をしゃもじでたたいたり、こすったりしない。
・洗い物のときに洗い桶にしない。(食器を入れない)
・内釜を洗う時は、柔らかいスポンジと台所用洗剤でやさしく洗う。
・たわし、シンナー、ベンジン、クレンザーや漂白剤は使わない。
どれもすぐに出来そうなことばかりですよね。
フッ素樹脂は、塩分や酢に弱く、傷みやすくなるので、炊き込みご飯や混ぜご飯を作った際は入れっぱなしにせず、すぐに別の容器に移し替えた方が良いそうです。
また、最近は、ネイルをしている女性が多く、内釜を持ったり洗ったりする際に、爪が引っかかってコーティングを傷つけてしまうこともあります。
そんなときは、タオルや鍋つかみ、ゴム手袋を使ってみてください。
ネイルをしているときは洗米もしづらいと思うので、下記のような便利グッズもおすすめです。
※グッズを使う際も、ボウルに移して内釜を傷つけないように洗米してください。
●米トギーナ
こちらの商品は、手を濡らさずにお米を研ぐことが出来る商品です。
口コミを見てみると、意外としっかりお米を洗えるし、冬場など水が冷たくてコメ研ぎが億劫だったけど、これがあれば大丈夫、という声が多かったです。
小さいので収納にも困らないですし、ひとつあると便利かもしれませんね。
他にも、洗米に便利なグッズや、無洗米(洗米不要でそのまま炊飯できるお米)など、いろんな商品が販売されているので、気になる方はぜひ試してみてくださいね。
まとめ
炊飯器の内釜のコーティングは身体に入っても害がないということがわかって安心しました。
ただ、コーティングが剥がれてくるとご飯がくっつきやすくなったり、腐食やサビ、故障の原因にもなりますので、あまりにひどい場合は、修理や買い替えをおすすめします。
もし、修理や内釜のみの買い替えを検討している人は、1週間~2週間ほどかかってしまうので注意してくださいね。
私は、今の炊飯器をもう5年近く使っているので今回は新しいものに買い替えようと考えています。そして、新しく買った炊飯器では、コーティングが長持ちするように内釜での洗米はやめようと思います。
毎日使う炊飯器ですから、出来るだけ大切に使って長持ちさせたいです。