こんにちは!ライターのYukiです。
ここ数年、白砂糖が体に悪いと言われるようになり、てんさい糖など、他の砂糖に注目が集まっていますよね。
そんな中で、てんさい糖は「自然な甘さがある」「ミネラルたっぷり」「おなかの調子を整える」などと言われますが、本当のところはどうなのでしょうか?
実際、てんさい糖をネット検索すると「農薬を使用しているから体に害がある」とか「遺伝子組み換え作物である」など少し怪しい内容も見かけます。
そこで今回は、てんさい糖とは何からできているのか、他の砂糖と比べて体にいいのか、といった情報を分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
てんさい糖とは何?
てんさい糖は、「てんさい」という植物から作られる砂糖です。
てんさいとは、別名、ビート、サトウダイコンなどとも呼ばれます。
ほうれん草と同じヒユ科という仲間の植物で、北海道が主な産地です。
てんさい糖ができるまで
そこからさらに、遠心分離機にかけて、結晶と蜜分を振り分けます。
この結晶の方は、白砂糖になり、蜜分の方は、てんさい糖になります。
実際にてんさいから砂糖ができるまでの動画があります。
製糖の様子は10分頃~参考までにご覧ください。
てんさい糖の特徴
色はやや茶色っぽい色をしていて、あっさりとした甘みです。
また、GI値という、血糖値の上昇を示す指数が、65と低いので、太りにくいと言われています。
このように、オリゴ糖やミネラルなどの栄養素を含むこと・太りにくいこと、から体にいいと言われています。
しかし、体にいいと言われている砂糖は他にもありますので、他のお砂糖とも比べてみたいですよね。
次は、他の砂糖と比べて体にいいかどうかみていきます。
てんさい糖は他の砂糖と比べると体にいいの?
砂糖といってもいろいろな砂糖がありますので、その中でもよく見かける「オリゴ糖」「一般的な白砂糖」「きび砂糖」「黒糖」の成分や特徴を見ながら、てんさい糖と比べていきたいと思います。
なお今回、体にいいかどうかを、
の3点から考えてみました。
オリゴ糖
オリゴ糖は、胃や腸で消化されず大腸まで届く「難消化性」と呼ばれる糖でできており、これが善玉ビフィズス菌の栄養源となることから「おなかの調子を整える」と言われます。
カロリーが上白糖の半分程度で、GI値が10と低いので、ダイエットしたい人に特におすすめの甘味です。
ただし、スーパーなどで売られているオリゴ糖シロップは、オリゴ糖の純度が低く、他の糖(ショ糖・乳糖・果糖など)が混ぜられていることが多いので、GI値などももう少し高いと考えられます。
オリゴ糖ならなんでもいい、というわけではないことに注意してください。
ちなみに、一口にオリゴ糖と言っても、原料によってラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖など20もの種類があると言われていますので、今回は、「オリゴのおかげ」という商品を例に比較します。
白砂糖
白砂糖は、日本で一番流通しているお砂糖です。
不純物を極限まで取り除いているため、体内に吸収されやすく、すぐにエネルギーになるという特徴があります。
他の砂糖と比べるとカロリーやGI値が高く、ミネラルなどの栄養素もほとんどありません。
しかし、味にくせがなく色がつかないため、どんな料理やお菓子にも使えるメリットがあります。
白砂糖についてはもっと詳しい記事があるので、是非参考にしてみてくださいね。
きび砂糖
きび砂糖は、サトウキビの糖蜜から作られた砂糖です。
精製度が低いため上白糖よりミネラルが含まれており、GI値も低めです。
黒糖ほどクセがないので使いやすく、コクを出したい煮物や照りを出したい料理におすすめです。
反対に、素材本来の味や色を楽しみたいピクルスやジャムの場合は風味やコクが邪魔する場合があります。
普段の食事から積極的にミネラルを取り入れていきたい方におすすめです。
黒糖
黒糖は、きび砂糖と同じ、サトウキビが原料です。
きび砂糖よりもさらに精製度が低いので、サトウキビの風味とミネラルやビタミンがそのまま残っているのが特徴です。
中でもカルシウムは100gあたり240mgも含まれており、これは牛乳コップ一杯分(200ml)に匹敵します。
また、ビタミンやミネラルが他の砂糖の比べて多く含まれているため、美肌効果や冷え性に効くとされ、GI値も上白糖に比べて低めです。
ただし、風味が強いので普段の料理に使用するのは難しいです。
風味付けに使用したり、疲れたときに少量を栄養補給としてそのまま食べるのがおすすめです。
カロリー・GI値・ミネラルのまとめ
以上の点を比較すると、てんさい糖は、他の砂糖と比べてカロリーは大差ありませんが、ミネラルを豊富に含む砂糖の中では、GI値が低いので、体にいいと言えますね。
てんさい糖に害はないの?
次に気になるのは、てんさい糖は害がないかですよね。
特に小さいお子さんをお持ちの方は気になると思います。
結論から言うと、てんさい糖に害はありません。
それでは、てんさい糖の害としてよく挙げられる「農薬を使用している」「遺伝子組み換えの作物から作られている」の2点について、それぞれ解説します。
農薬使用について
遺伝子組み換えの作物について
しかし、輸入品のてんさい糖には遺伝子組み換えのてんさいを使ったものもありますので、気になる方は国産のてんさい糖を購入するようにしてくださいね。
てんさい糖の保存方法や賞味期限
てんさい糖に限らず、砂糖は長期保存しても品質劣化しにくいため、法律で賞味期限の表示を省略できる食品に定められています。
しかし、いくら長期保存できると言っても、下記の状態であれば、使用を控えてください。
砂糖が使えるかどうか見極めるポイント
このような場合は、砂糖が傷んでいたり、何かに汚染されている状態なので、使用しないでくださいね。
ただし、
これは自然現象なので、使用しても問題ありません。
しかし、保存方法を間違えると使えなくなってしまう可能性もありますので、直射日光や高温多湿を避け、密閉容器に保存してください。
購入したときのまま袋で保存するのはダメなの?
ここから虫が入ることはできませんが、水分が入り込んで湿気ることがあります。
また、砂糖はにおいがつきやすいことからも、密閉容器に入れることをおすすめします。
冷蔵庫での保存は?
砂糖にとって水分は大敵なので、冷蔵庫の保存はおすすめしません。
使いかけの砂糖も未開封のものと同じく、直射日光や高温多湿を避け密閉容器に入れて保存するのがおすすめです。
固まった砂糖をサラサラにする方法を紹介していますので、よろしければ参考にしてみてくださいね。
まとめ
てんさい糖はてんさいと呼ばれる植物から作られる天然の甘味料です。
他の砂糖と比べてGI値が低く、ミネラルやオリゴ糖など体にいい成分が入っています。
しかし、カロリーが特別低いわけではないので、あくまで普段使っている白砂糖の代用品として使ってください。
てんさい糖を使って、美味しくて体にいい料理やお菓子を作っていきながら、もっと健康になれるといいですね。