こんにちは、ライターのなおみです!

お盆やお彼岸といった時期に、ご先祖様のお墓参りに行かれる方は多いと思います。

何となく子供のころから親や周りの大人にならってお墓参りをしてきたけれど、正しい作法やマナーはよくわからない…と、いうことってありませんか?

実は私も近いうちにお墓参りに行く予定があるのですが、先日母と話しているときにテレビでお墓参りの正しい作法を見たら、私たちとやり方が違うという話題になりました。

そこで、お墓参りの花や水など、正しいマナーや作法、お供え物の注意点について改めて詳しく知りたいと思い、調べてみることにしました。

 

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お墓参りの正しいマナーや作法は?

墓石のイラスト

お墓参りのマナーや作法について、準備するもの、手順などに分けて詳しくご紹介します。

お墓参りに必要な持ち物

お墓参りで主に必要なものは、以下の通りです。

・掃除道具(ほうき、バケツ、スポンジ、柔らかい布、ごみ袋など)

・線香

・お数珠

・マッチもしくはライター

・手桶、ひしゃくなど

・お供え物

・お供え物を載せるお盆や半紙

・花

 

手桶やひしゃくは、霊園や寺院で貸し出していることもあるので、事前に確認してみてくださいね。

お墓参りの手順

お墓参りの基本的な手順は、以下の通りです。

1.本堂にお参りをする(寺院墓地の場合)

寺院墓地の場合は、ご先祖様のお墓に行く前に本堂にお参りをするのが良いとされています。

霊園の場合は、霊園の管理者の方に挨拶をするのがマナーです。

 

2.墓前で合掌・礼拝し、お墓の掃除をする

お墓に着いたら、ご先祖様に合掌礼拝をしてから掃除を始めます

墓石の周辺のごみや落ち葉などを集め、花立に古い花が残っていれば取り除きます。

墓石を掃除するときは、たわしなど硬いものを使うと傷がついてしまうので、スポンジや柔らかい布などで拭くようにしてくださいね。

また、墓石に刻まれている文字の部分などが特にごみがたまりやすいようなので、ブラシなどでやさしく掃除するといいそうです。

 

3.お供え物や花をお供えする

花立に水と花を入れ、お供え物を置きます。

お供え物は直置きするのではなく、お盆などに乗せます。

お盆などがない場合は、半紙などの紙に乗せて置くのがマナーです。

 

4.線香をあげ、合掌・礼拝をする

ろうそくに火をつけ、線香をあげます。

線香の作法については、宗派によって多少異なります。

特に定めていない宗派もあるようですが、本数は1~3本となっているようです。

また、線香を立てる・寝かせるなどの違いもありますので、宗派に合わせた方法でお供えをしてくださいね。

ろうそくの火を消すときは、息を吹きかけるのは失礼にあたるので、手で仰いで消します

合掌については、墓石より頭を低くするのが礼儀なので、しゃがんで合掌します。

 

5.ごみやお供え物など、持ち帰るべきものを持ち帰る

最後にごみなどの片付けをして帰ります。

お供え物はすぐに食べられるものであればその場でいただくか、持ち帰るのが基本です。

そのまま置いて帰ってしまうと、カラスなどに荒らされて周囲の方に迷惑がかかるおそれがあるためです。

 

お墓参りに行く時期と時間帯

お墓参りの時期や頻度には特に決まりはなく、基本的にいつ行っても構わないようです。

ご先祖様が帰ってくるといわれているお盆や、春と秋のお彼岸といった時期に行く方が多いと思いますが、それ以外のタイミングでも行きたいときに行ってよいとされています。

時間帯については、以前は「何かの用事のついでではなく、ご先祖様を敬って優先的にお墓参りの予定を立てるべきだ」という考えから、午前中に行くのがよいという考え方もありました。

しかし、最近ではそれほど時間帯にこだわらなくてもいいようです。

お墓が遠方にある場合や、仕事などの都合で午前中に行くのが難しい人も多いことから、午後に行っても問題ないという考えが浸透しつつあるようですね。

ただし、霊園などの開園時間が定められている場所ではそれに従う必要があります。

寺院墓地の場合も、お寺の方の迷惑にならないよう、早朝や夜遅くにお墓参りをするのは避けるようにしたいですね。

また、掃除の観点からも、夕方以降暗くなってからだと汚れがよく見えなくて丁寧に掃除ができないこともあります。

暗い中で歩くのは転倒などの危険性もあることから、日没以降の時間帯は避けた方がよさそうです。

お墓参りに行くときの服装

お通夜やお葬式とは異なり、礼服に着替える必要はなく、基本的に普段着のままで問題ないようです。

ただし、お寺の方や他にお墓参りに来ている方と顔を合わせることもありますので、あまりに派手な服装や露出度の高い服装は避けるようにしてくださいね。

 

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お墓参りのお花やお水は?

お墓の掃除をしているイラスト

お花について

お墓参りでお供えするお花は、特にこれでなければならないという決まりはありません。

一般的には長持ちする、枯れても花びらが散乱しないということで菊のような花が好まれます

その他、カーネーション・ケイトウ・ユリなどもよく選ばれるようです。

故人が好きだった花があれば、その花をお供えするのもいいですね。

ただし、匂いが強い・トゲがある・毒を持っている種類の花は避けるのをおすすめします。

お水について

また、お墓を掃除する際に、「お墓に水をかけるのか、かけない方がいいのか」については意見が分かれやすいところですが、特にどちらが正しいということはないとのことです。

お墓に水をかける理由は、喉が渇いている故人やご先祖様に水を飲んでほしいという考え方や、水をかけることで故人やご先祖様に会いに来たことを知らせるという意味合いがあるようです。

反対に「水をかけてはいけない」といわれる理由としては、墓石を故人やご先祖様とみなし、ご先祖様に水をかけるのは失礼にあたるという考え方や水をかけることで墓石が傷んでしまうからというのがあります。

日中に太陽光を受けて熱くなった墓石に水をかけると、温度変化によって石にひびが入る可能性があると考えられるためです。

しかし、専門家によれば実際にはよほどの暑さでない限りそうしたことは起こらないそうです。

お墓は長い間雨にさられていても何十年も形を保つことができるものなので、お墓参りで水をかけたくらいではほとんど影響はないと考えてよさそうですね。

ただし、お酒やジュースなど水以外の飲み物をお墓にかけるのは避けたほうがよいとされています。

飲み物に含まれる成分の影響で、墓石にシミや黒ずみが残ってしまうことがあるためです。

水以外の飲み物は直接お墓にかけるのではなく、お供えするようにしてくださいね。

お供え物の注意点は?

お墓のイラスト

お墓にお供えする物は、故人が好きだったものや焼き菓子、果物などが一般的ですが、避けるべきものがあります。

それは、

・「肉」や「魚」

・「にら」「にんにく」「ねぎ」「らっきょう」「しょうが」

 

です。

肉や魚は殺生を連想させることから、また、上でご紹介した、にら・にんにくなどは辛味が強く仏教では心を刺激するものとしてタブー視されているため、お供え物としてはふさわしくないそうです。

お供え物を選ぶ際は、ぜひこの点を注意して選んでください。

また、先ほど手順のところでご紹介したように、お墓にお供えする際は、直置きせず半紙などに載せる、お供えした飲み物や食べ物は持ち帰るのがマナーなので、その点についてもしっかりと対応してくださいね。

まとめ

お墓参りの基本的な作法や、お供え物のマナーについてご紹介しました。

お墓に水をかけるのはよくないという話を昔聞いたことがあったのですが、実際にはどちらでも問題ないということだったので、私はやはり水をかけてお墓をきれいにしようと思います。

お墓参りで大切なのは、故人やご先祖様を敬う気持ちです。

周囲の方への配慮やマナーは意識しつつ、心を込めて気持ち良くお墓参りをしたいですね。

 

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