こんにちは!ライターの堀越です。
そろそろ冬も終わりに近づき、春が近づいてきました。
春といえば、入学式や卒業式の出会いと別れの季節ですよね。
実は今年、私の小学生の子供も卒業式を迎えることになったんですが、私がクラスの役員をしていることもあって、卒業式で保護者代表の謝辞を頼まれてしまったんです。
6年間もの長い時間を過ごした小学校の卒業式なので、子供達にも素敵な思い出で締めくくってほしいなと思っているんですが、いざとなると、何を喋ればいいのかわからなくて困っています。
そこで、具体的にどんなことを喋ればいいのか、文章の作り方から喋り方まで調べてみることにしました!
卒業式で保護者代表が謝辞をする基本的な文章構成
基本的な文章の構成は、
- 先生方・来賓の方へのお礼の言葉
- 子供達の成長の様子
- 子供達へ贈る言葉
- 先生方へのお礼とお願い
- 結び
という構成が一般的なようです。
それぞれ詳しく内容を説明していきますね。
1. 先生方・来賓の方へのお礼の言葉
お礼の言葉はまず、春に関係するような季節の文章を取り入れます。
例えば、「桜のつぼみもふくらみ始め〜」などと始めるのがおすすめです。
そのあとに、学校長をはじめとした先生方に向けてのお礼の言葉、そして来賓の方々へ向けてのお礼を述べます。
2. 子供達の成長の様子
子供が入学した頃の話や、卒業する子供が成長したと実感できるエピソードをつづるのがいいようです。
また、思い出に残っている行事を取り入れるのもおすすめです。
例えば、「運動会」や「合唱大会」などのエピソードを入れると、子供達にも伝わりやすく、保護者の皆さんも思い出しやすいと思います。
3.子供達へ贈る言葉
改めて、卒業をお祝いする言葉と、中学生になる子供達への「はなむけ」の言葉を伝えます。
例えば「教訓になる言葉」や、「自分が好きな言葉」など、子供達でも分かりやすく、心に響くものを考えるのがいいと思います。
4.先生方へのお礼とお願い
先生方へ改めて、今まで子供達をご指導してくださったお礼を取り入れます。
また、「これからも子供たちを見守ってほしい」といったお願いをお伝えます。
5.結び
最後に学校全体に向けた締めのあいさつ文と、卒業式の日付、自分の氏名を伝えます。
小学校卒業式の謝辞の例文
構成をもとに、実際の例文を考えてみました。
小学校の卒業式なので、あまり長く話すと子供達も退屈してしまうので、1000文字程度でまとめるといいようです!
例文
やわらかな日差しに、花のつぼみもふくらみ始め、若葉も萌えだす旅立ちの春を感じる頃となりました。
本日ここに平成○○年度○○小学校の卒業式を迎え、卒業生保護者一同を代表いたしまして、お礼の言葉を述べさせて頂きます。
本日はわたくしども子供のために、厳粛な卒業式をとり行っていただきまして、誠にありがとうございました。
校長先生をはじめ、全ての先生方に、保護者一同、心より御礼申し上げます。
また、来賓の皆様におかれましては、お忙しい中御列席賜りまして、誠にありがとうございました。
皆様からいただきました温かいお祝いの言葉や力強い励ましのお言葉は、卒業する子どもたちの胸に、深く響いたことと思います。
そして只今、校長先生から卒業証書を受けとる子どもたちの姿に、目頭が熱くなり様々な思いを胸に感じております。
今、改めて我が子の顔を見ますと、6年前の入学式の幼くてかわいらしい面立ちから、ずいぶん頼もしい表情に成長していることを実感いたしました。身長や体格が成長するとともに、心も大きく成長をした6年間でした。
思い起こしますと、子どもたちはこの○○小学校でいろいろな行事に参加してまいりました。
5年生の林間学校、6年生の修学旅行では、目を輝かせて生き生きとした表情で帰ってきた我が子の姿を目にし、話を聞かずとも、すばらしい体験ができたことを実感いたしました。
また、運動会で先生と子どもたちがひとつになって作り上げた組体操は、圧巻の一言に尽きる完成度で、みんなに感動与え、心身ともに成長を感じずにはいられませんでした。
このような様々な行事や日々のご指導を始め、すばらしい学校生活を考え実践してくださった先生方に心から感謝申し上げます。
さて、卒業生のみなさん。
本日は、おめでとうございます。
4月から、皆さんは中学生ですね。
私の好きな言葉に、「後ろを見るな、前も見るな、今を見ろ」という言葉があります。
今の積み重ねが過去であり、今の行動が未来に生かされ、つながっていきます。何よりも今を大切にし、何事にも全力で取り組んでください。
そして、後悔のない過去と、輝かしい未来を作っていってください。
校長先生、そして先生方には、今後もこの子たちを暖かく見守っていただき、またご指導のほどをよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、○○小学校のますますのご発展と、校長先生はじめとした教職員の皆様のご健康を、心よりお祈りいたしまして、御礼の辞(おれいのことば)と、させていただきます。本日は、誠にありがとうございました。
平成○○年三月○○日
平成○○年度卒業生一同
保護者代表 ○○ ○○
謝辞を読む際の注意点や喋り方のコツ
1000文字程度の少し長い例文でしたが、謝辞の順番をおさらいしておくと、初めにお礼の言葉、次に具体的なエピソード、最後に結びと言う流れです。
ここからは、謝辞を読む際の注意点や喋り方のコツをご紹介していきます。
謝辞を読む際の注意点
●謝辞は用紙を手に持って話し、読み終えたら壇上に置く
謝辞にもマナーがあり、「式辞用紙」という専用の用紙に書いたものを手に持って読み、読み終えたら壇上に置くのがマナーのようです。
●父親や母親という言葉は使わず、「保護者」という表現にする
片親だけ、両親がいない、など色々な状況の子供がいるので、適切な言葉を使うようにしてください。
●話す時間は3~5分程度にする
どんなに素晴らしい謝辞でも、長すぎると聞き手は退屈に感じてしまいます。文字数としては1000文字を目安に構成してください。
喋り方のコツ
●話をしている相手によって話し方を変える
先生方や来賓に対して読む際は、失礼のないよう丁寧に淡々と話すのがいいと思います。
反対に子どもたちにお祝いの言葉を話す際は、分かりやすいように、ゆっくり語りかけるよう話すのがおすすめです。
●具体的エピソードは少し感情を込める
子供の成長を感じる具体的エピソードのところは、感情を込めて話すと、聞いている人を引き込み、伝わりやすくなります。
まとめ
喋り方のコツとしては、特に子供達にも伝わるように感情を込めた話し方にしたいと思っています。
喋り方のコツで紹介したように、話し方に差をつけて読む練習をして本番に臨みたいと思います!
保護者代表の謝辞はやはり緊張してしまうとは思いますが、少しでも例文を参考にお役に立てれば幸いです。
卒業式が感動的なイベントとなるよう、お互いに頑張りましょうね!