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内定式の挨拶を社長から伝える文例やポイント。内定式の前に確認しておきたい段取り。

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こんにちは、ライターの小松ゆあです。

内定式では、これから学生が企業で働くために必要な研修や説明会、事務手続きのほか、多くの企業で社長の挨拶があります。

企業を代表した社長挨拶は、晴れて企業で働くことになる内定者のモチベーションをあげ、やる気をもって仕事に取り組んでもらうためにもとても大切なものですよね。

しかし、どうすれば内定者の心を掴む挨拶にすることができるのか、頭を悩ませることもあるのではないでしょうか。

そこで今回は、内定式での社長挨拶の文例やポイント、事前に確認しておきたいことについてお伝えしたいと思います。

社長に就任したばかりで、初めて内定式の挨拶をすることになる社長さんはもちろん、どんなことを話そうか悩んでいる社長さんも、是非参考にしてみてくださいね!

 

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内定式の挨拶を社長から伝えるポイント。

スピーチ

代表者としての挨拶だからこそ、「起承転結」を用いた基本的な構成にしたがってわかりやすく話すことが大切です。

挨拶の基本構成には、三段構成といわれる「序、本、結」に基づいた構成もありますが、どちらかというと短めのスピーチなどに向いているので、内定式での社長挨拶には起承転結がおすすめです。

起承転結とは

」=導入部分
」=起と転の接続
」=挨拶の核となる部分
」=結論

 

この基本的な構成をもとにすることで、スムーズな挨拶となります。

話す内容

①簡単な自己紹介

②内定が決まったことへのお祝い、歓迎の言葉

③内定式の様子や内定者を迎えての素直な思い

④企業について(例:企業方針、設立や歴史、功績)

⑤挨拶の中で特に伝えたいこと(例:企業について掘り下げた内容、企業が求める人材、経営ビジョン、仕事の取り組み方やどう取り組んでいってほしいか、自分自身の経験)

⑥内容の結論

⑦入社式を迎えるまでの過ごし方、内定者への期待やエール

社風やあなたの人柄によって話す内容は変わってくるかと思いますが、基本的には例であげた内容などについて話すのが一般的です。

 

ポイント

・社長挨拶は5〜10分程度で収める

・しっかり構成を練り、代表者としての挨拶を心がける

・あれこれいろいろなことを話すのではなく、内容は絞る

・具体的な内容を話すことを心がける

・内定者の今後の戦力や期待を軸に内容を考える

・わかりやすい、伝わりやすい言葉選を選ぶ

・ゆっくり語りかけるような話し方をする

 

これから前向きな気持ちで企業に勤めてもらうためにも、内定式での社長挨拶はとても大切です。

社会人としての意識を持ち、意欲的な行動をとってもらえるような挨拶を心がけてくださいね!

少し余談になりますが、私は以前勤めていた会社で人事を担当し、いくつかの採用にも携わってきました。

その中で内定式を執り行うための準備などをしていたので、社長挨拶についても近くでみてきた経験があります。

その時勤めていた会社の社長は、長く社長として就任していましたが、毎年言葉を変え、その時代やその時話題となっていることを織り交ぜ、少しでも内定者に届く言葉を意識して挨拶をしていたことを今でも覚えています。

そのような経験から、あなたなりの言葉を使い、内定者の心を掴める挨拶をすることがとても大切だと思います。

 

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内定式の社長挨拶の文例

作文容姿

上記でお伝えさせて頂いた構成とポイントをもとに、挨拶の例文をご紹介します。

内定者はあなたの企業について調べ、就職活動を行なってきました。

基本的な企業内容に加え、内定者が興味を持って話しを聞いてくれるようなエピソードを加えて話すことで、より「この企業に決めてよかった!」と思ってもらえるはずです。

一般的な社長の文例

セミナーを聞く男性

「起」

〇〇株式会社、社長〇〇〇〇です。

皆さん、内定おめでとうございます。

数ある企業の中から当社を選び、ここで働くことを決めてくれた皆さんのことを、心から歓迎いたします。

こうして皆さんを迎え、若さあふれるエネルギーを感じ、これから益々企業が発展していくことを確信しました。

当社は〇〇〇〇という理念のもと、創立〇〇年を迎え、4月には〇〇名の皆さんが新しく一員に加わることで、社員数は〇〇名となります。

その中で皆さんには、個々の力や今まで学んできたことを遺憾なく発揮し、当社の大きな戦力になってくれることを期待しています。

これから始まる社会人生活において、皆さんがどんな人材として成長していってほしいかを、ここで伝えさせてください。

 

「承」

先程企業理念について触れましたが、当社はその理念のもと、大切にしていることが3つあります。

1つ目は、会社にとって最も大切な財産とは、皆さんを含めた人材ということです。

会社に多額なお金があったとしても、皆さんのように当社で働きたいという意思を持った人たちが集まらなければ、会社の資金を巡らせ、社会に貢献していくことは不可能です。

皆さん一人一人が目標を持ち、スキルアップしてくれることで、企業にとって大きな力となることを忘れないでください。

2つ目は、お客様ファーストです。

常にお客様の視点に立ち、お客様にとって何が1番大切なのかを知り、お客様が求める商品は何なのかを考えるということです。

その中で当社が求められている商品を提示し、他社より優れた力を発揮しなくてはなりません。

求められていることを一つずつ追求していくことこそが、企業の未来へと繋がると考えています。

3つ目は、現場を大切にすることです。

もしも何か問題が起きている場合は、自ら足を運び、あなたの目でその現状を把握し、起きていることの現実を認識することを心がけてください。

それは社長である私が率先して実施している、行動規範ともいえる考え方です。

まずはこれらのことを意識し、皆さんに企業の力となってほしいと思っています。

 

「転」

「石の上にも3年」ということわざがありますが、もしかすると入社してから辛い経験や、壁に当たってしまうこともあるかもしれません。

その時は今述べたことを一つ一つ思いだし、自分が求められていることは何なのか、自分にできることは何なのかを一度考えてみてください。

踏みとどまり、忍耐に励むことで人は成長できると信じています。

それは嫌なことをただ我慢するということではなく、これからの大きな成功につながる試練であるということを信じてください。

もちろん何かあれば、私を含め、先輩に頼ることや相談することを忘れず、あなたの社会人としての成長を遂げてください。

 

「結」

是非皆さんには、これから多くのことにチャレンジし、たくさんの失敗や成功を繰り返しながら、成長していってほしいと思います。

そして、多くの人の中から選ばれ、今ここで内定式を迎えていることに誇りと自信を持ちながら、活躍してくれることを期待しています。

入社までの後数ヶ月をいかに過ごすかを考え、有意義な時間を過ごしてください。

来年無事にまたここで、入社式を迎えられることをお祈りし、私の挨拶といたします。

本日は誠におめでとうございました。

 

今回が社長になって初めての挨拶例文

会議

「起」

先程紹介にありました、社長〇〇〇〇です。

皆さん、本日は内定おめでとうございます。

〇〇株式会社を代表し、心からお祝い申し上げます。

先ほどから少し緊張した中に、これからの期待に膨らむ皆さんの表情をみながら、私も当時のことを思い出しておりました。

なぜなら私も今、社長に就任してから初めてこうした場で挨拶をしているからです。

いうならば、皆さんと同じように初めての一歩を踏み出しています。

当社はこの〇〇年間、〇〇前社長のもと、財務基盤の強化と商品制度の高度化を着実に進めてきました。

これらのことをより一層推し進めると共に、今後は皆さんを含めた企業の一員が今までより働きやすい環境を整え、「働き続けたくなる企業」を目指したいと思っています。

そこで今日は、私の今までの経験をもとに、これから社会人になる皆さんにとって、エールとなる話しをしたいと思います。

 

「承」

私はこの企業に〇〇年勤め、晴れて今、こうして皆さんの前で社長として話しをしています。

しかしそれまでの間にはたくさんの失敗を繰り返し、苦い経験もしてきました。

私の社会人になってはじめてついた仕事は営業でした。

当時は業界の知識も乏しく、何より社会人としても、営業マンとしても、右も左もわからない状態にあり、目の前のことをひたすらこなすので精一杯でした。

周りの同期たちが成績を徐々に上げる中、伸び悩み、とても悔しい思いをしていたことを今でも覚えています。

成績が伸びないからこそ、生活も苦しい時期があり、何度も「仕事を辞めたい」「この仕事は自分に向いていないのではないか」と自問自答を繰り返す日々が続きました。

しかし今現在、こうして皆さんの前で話しをできているのは、その苦しい状況の中、失敗をカバーしてくれた先輩や喝を入れてくれた上司、そして切磋琢磨し、一緒に頑張ってくれる同期がいたからです。

初めから仕事がうまくいく人は一握りです。

その一握りの人間でさえ、どこかで挫折し、失敗をしています。

そんな時にこそ、自分ができることは何か、仕事をする上で大切なこととは何なのかを考える力を皆さんには持ってもらいたいと思います。

 

「転」

また、近年では、営業部の成績がここ数年で約1割程度ダウンしていました。

しかし、その部署にいる全員の取り組みにより、昨年は前年比2割を超える成長をみせてくれました。

連日の疲れや、たくさんの苦労、大きな負担をかけたこともありましたが、取り組みの姿勢と働き方によって、成果をあげることができることを証明してくれました。

もしかすると今ここにいる皆さんにも、苦しい時期を迎える時がくるかもしれません。

しかし、そんな時こそ諦めることなく、前向きに仕事に取り組んでくれることを期待しています。

 

「結」

社会はどんどん変化していきます。

それに伴い、企業の環境や社員一人一人の変化が必要です。

難しい課題に直面したとしても、責任を持ち解決策を探し、周りにいる人間に助けられながら、一歩ずつ新たな価値と成長を見出していけるよう努力していってください。

後半年の学生生活を満喫すると共に、社会人として意識を高めることができる、有意義な時間を過ごしてください。

皆さんのこれからの活躍を心から楽しみにしていることを伝え、歓迎の挨拶と致します。

 

内定式の前に確認しておきたい段取り

会議

会社の風土や社風により、多少の違いはありますが、基本的な内定式の流れについて説明します。

基本的な流れを抑えることで、準備が必要なもの、タイムスケジュールの組み方、などを把握することができるはずです。

①開会の挨拶

②社長挨拶

③役員、取締役等の代表挨拶

④先輩社員の挨拶

⑤内定者の代表挨拶

⑥内定書の授与と手続き

⑦連絡事項(入社までの流れや持ち物の説明等)

⑧閉会式

 

基本的には、内定を確定させるために行われる式なので、「⑥内定書の授与と手続き」さえ抑えることができれば問題ありません。

しかし、会社によっては下記の内容を盛り込む場合もあります。

・会社見学

・社員や社長との交流会やディスカッション

・質疑応答

・事業説明

・内定者面談やテストの実施、適性検査等

・レクリエーションや研修

 

また、内定式が終わった後に懇親会(会食)の場を設ける会社もあります。

入社前に企業と学生、内定者同士のコミュニケーションをとることができるいい機会なのでおすすめです!

まとめ

内定式は企業が正式に学生を迎えることを示す大切な式であり、「入社意識を高める」「企業理念を深める」ことなども目的となります。

そのため、企業のトップである社長からの挨拶はとても大切です。

社長挨拶では、「起承転結」の基本構成にのっとり、内定者に向けてわかりやすい言葉を使い、語りかけることが必要です。

あなたの会社で、意欲的に働く意思を示してもらうためにも、自分の言葉やエピソードを盛り込み、内定者のモチベーションをあげるような挨拶を心がけてください。

そして、企業のことをよりよく知ってもらうためにも、具体的な内容にすることも忘れないでくださいね。

 

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