こんにちは、ライターのYUKIです。
ココナッツミルクと言えば、アジアンテイストのカレーに使われていたり、ミルクの代わりにコーヒーに入れて風味を豊かにしたり、最近では海外の女優さんやモデルさんのダイエット食品としてもブームとなったので、日本でもかなり人気になっていますよね!
でも一方では、ココナッツミルクが「体に悪い」という悪いイメージも出てきているそうです。
私も最近グリーンカレーにはまっていて、よくココナッツミルクを使っているので、先日このことを聞いてちょっと心配になってしまいました。
今回は、あらためて大好きなココナッツミルクについて、栄養や健康への影響について詳しく調べてみたので、ご紹介します!
そもそもココナッツミルクって何?
ココナッツミルクとは、成熟したココナッツの胚乳(果肉)を削いで、そこに水を加え煮たものを裏ごしして、搾ったもののことです。
色はまるで「ミルク」のような乳白色で、どろっとしていてココナッツの濃厚な風味が特徴です。
ココナッツミルクを搾り出す工程で、「一番搾り」として搾り出されたココナッツミルクは、特に濃厚で生クリームのような舌触りがするそうですよ。
「一番搾り」「二番搾り」「三番搾り」と用途によって使い分けられるそうですが、この違いはココナッツミルクに含まれるオイルの濃度です。
日本で手に入るのは「二番搾り」のココナッツミルクが多いようですね。
缶詰になってよく売られています。
さらに調べてみると、ココナッツミルクを乾燥させて粉状に加工した、「ココナッツミルクパウダー」という製品もありました。
お湯で戻して使うそうなのですが、乾燥していて日持ちするので、用途によって少量ずつ使えて便利そうです。
ココナッツミルクの栄養と効果
ココナッツミルクは、ダイエットや美容に効果があると言われています。
それは、ココナッツミルクに含まれる栄養素の働きによるものです。その働きとはどういうものなのか、具体的にまとめてみました。
1.ダイエットにいい理由!
エネルギーになりやすい中鎖脂肪酸の効果
ココナッツミルクには、中鎖脂肪酸という脂質分が含まれているそうです。
通常、摂取された脂質は、体内で分解されエネルギーとなり、余ったものは体脂肪として体内に蓄積されるのですが、中鎖脂肪酸はすぐにエネルギーに変換されるので、体脂肪として蓄積されにくいのが特徴のようです。
このことから、ココナッツミルクは太りにくい=ダイエットに効果的な食品、と言われているようです。
ちなみに、一番搾りのココナッツミルクには、多くの中鎖脂肪酸が含まれているそうですよ。
2.美容にいい理由!
ビタミンE、カリウム、ラウリン酸などが豊富
ココナッツミルクに多く含まれるビタミンEは、細胞の疲労からくる体全体の疲れや、目の下のくま、顔のたるみ、シミ、毛穴の黒ずみなど、お肌の色々なトラブルを解決してくれる栄養素のようです!
また、カリウムはむくみを防止してくれますし、ラウリン酸は色々なウイルスや菌に対しての免疫に効果があるようです。
優れた抗菌、抗ウイルス作用、抗炎症作用によって、肌はもちろん、体内の炎症(胃や腸など)にもいいんですね!
ちなみにラウリン酸は母乳にも含まれている栄養素だそうで、赤ちゃんが免疫を得るために必要なものだそうです。
人間の体にとって重要な栄養が、ココナッツミルクからも摂取することができるんですね!
3.体にいい理由!
必要な栄養がバランスよく含まれている
ビタミン、ミネラルをはじめ、マグネシウム、亜鉛、鉄分、ビタミンB1、ビタミンB6、葉酸、ナイアシンといった、体内のバランスを補う為に必要な栄養素がバランスよく含まれているようです。
ココナッツミルクは、身体の内側から健康にしてくれる食材のようですね!
ココナッツミルクって健康に良くないって聞いたけど大丈夫?
ココナッツミルクに含まれる栄養を調べてみて、かなり優れた食材だとわかったのですが、一方でココナッツミルクは体に悪い?!とも言われているんですよね。
その理由は、以下のようなものでした。
●カロリーが高い
ココナッツミルクの成分は、脂質がほとんどです。
ということは、カロリーも高いのかな?と気になって調べてみると、100gあたり約150Kcalでした。
これは牛乳100gあたり約67Kcalの倍以上です!
このように単体でのカロリーは高いようなので、摂り過ぎると体に良くないというのは本当のことのようですね。
ただ、日常生活ではココナッツミルクだけをそのまま飲むことはなく、お料理や他の食材と合わせて摂取するうえでは、気になる数値ではない気がします。
なにより栄養価の高い食品ですから、コーヒーに入れるとか、ココナッツミルクを使ったデザートを作ってみるとか、少量ずつ普段の食事に取り入れられたら理想的だと思います。
●加工されたココナッツミルクは糖度が高い
市販されているココナッツミルクの中には、砂糖を加えられているものがあります。
甘くて美味しいのですが、沢山だと糖分の摂り過ぎにもなるので注意が必要です。
カロリーが高いうえに、さらに糖度も高いとなると、体に悪いと言われても仕方ありませんよね。
やっぱり、少量ずつ使うことで、ココナッツミルクのもたらす本来のいい効果が期待できます。
気になる方は、砂糖が加えられていないココナッツミルクを使うようにするといいですね。
●飽和脂肪酸に対する勘違い
ココナッツミルクが体に悪いと言われている理由のなかには、ココナッツミルクにはLDL(悪玉)コレステロールを増やす働きがある「飽和脂肪酸」が含まれているからだというものがありました。
ちなみに「飽和脂肪酸」は、バター、ラード、肉の脂身などにも含まれているので、なんとなく聞いただけで体に悪そうだと思ってしまいますよね。実際に糖尿病や肥満などの弊害があるそうです。
ですが調べてみると、実は「飽和脂肪酸」には、性質や体に与える効果が違ういくつかの種類があり、ココナッツミルクに含まれる「飽和脂肪酸」というのは、厳密には先にご紹介した「中鎖脂肪酸」のことだったんです!
「中鎖脂肪酸」は、すぐにエネルギーに変換されるので、「飽和脂肪酸」のなかでも体にいい作用のある種類なんですが、これを知らないと「体に悪い」と思ってしまっても仕方がないと思いました。
●適量なら体にいい?
ココナッツミルクが体に悪いのではないかと言われる理由はこのようにいくつかありましたが、加熱したり調理したりに関わらず、摂取しすぎることによる弊害はやはりあって、肥満、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高まってしまうということでした。
せっかく体にいい栄養をたくさん含んでいるココナッツミルクですから、悪い作用が出ない適量を意識して取り入れることができたらいいですよね。
ちなみに適切な量とは、1日コップ1杯くらいまでがベストのようです!
ココナッツミルクのおすすめの保存方法!
ココナッツミルクの多くは、缶詰めか紙パックに入って販売されています。
量が多いので使いきれない事もあるので、保存できるいい方法がないかと調べてみました。
脂質を多く含むココナツミルクは酸化しやすく、日持ちしないと言われていますが、おすすめの保存方法があったので紹介しますね!
状況に合わせて活用してみてください!
●すぐ使う場合
缶や紙パックのままだと傷むのが早いので、タッパーなど別容器に入れて必ずラップか蓋をして冷蔵で保存してください。
保存できる期間の目安は3日間です。
●すぐ使わない場合
ジップ付の袋やタッパーなどに移して冷凍で保存してください。
実際にやってみると、1、2ヵ月は風味もそのままで大丈夫でした。
おすすめなのは製氷皿に入れて冷凍保存する方法です。(必ず蓋かラップをしてくださいね。)
これだと、使う分だけ取り出せてとても便利なんです。
またそのまま紅茶やコーヒーに入れてココナッツミルクティーやココナッツミルクコーヒーが楽しめますよ!
まとめ
今回あらためて調べてみて、ココナッツミルクには体にいい栄養素がバランスよくたくさん含まれているとわかって安心できました。
特に、ダイエットや美容にも効果があると知って、これには少し驚きでした!
ただし、摂り過ぎると逆効果になってしまうので、ついつい美味しくなるからとエスニックカレーなどに入れすぎてしまわないように注意が必要です!
上手に摂取して、美味しい料理や飲み物などに役立ててきたいと思います!