こんにちは、ライターのハルです。

夏になると、お祭りなどで金魚すくいを見かけることが多くなりますよね。

子供はやりたがるけど、どうやって世話していいのかわからないし、やらせないようにしているという方も多いのではないでしょうか?

我が家では昨年の夏、子供が金魚すくいをしてきて、急遽金魚を飼うことになりました。

全く知識も道具もない中の飼育で、かなり手探りではあったのですが、長期の旅行などもなんとか乗り越え、1年経った今も元気に泳ぎ続けています!

そこで、今回は金魚の正しい育て方や、最低限必要なもの、長生きさせるための秘訣についてまとめてみましたのでご紹介します!

 

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金魚すくいでとった金魚の正しい育て方は?

水槽の中の金魚の写真

金魚すくいですくってきた金魚はエアーポンプと濾過機などを設置した水槽で飼育してくださいね。

金魚というと金魚鉢をイメージする方もいるかと思いますが、金魚鉢は水量が少なく、水質や水温を管理するのが難しいので初心者は避けた方が無難です。

それではまず、水槽の準備について説明していきます。

水槽は広めのものを準備する

金魚の数や大きさにもよりますが、大きいほど水質も安定しますので、スペースや費用が許すなら、ぜひ大きめのものを購入するといいですよ。

水槽のサイズごとに飼育できる金魚の数を表にしてみましたので参考になさってくださいね。
 

金魚/水槽のサイズ S(横幅30cm) M(横幅45cm) L(横幅60cm)
小型(5cm以下) 3匹 5~10匹 10~15匹
大型(6~10cm) 飼育不可 1匹 3~4匹

 

エアーポンプと濾過機は一体型のものがおすすめ

水槽内に酸素を供給するためのエアーポンプと、水をきれいに保つための濾過機は一体型のものが値段も安く、設置しやすいのでおすすめです。

水槽によって必要なサイズが異なりますので注意してくださいね。

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水はカルキ抜きした水道水がベスト

水は水道水の塩素を取り除いたものを使います。

この塩素を取り除く作業が「カルキ抜き」です。

ペットコーナーなどに水道水に混ぜるだけでカルキ抜きできる溶剤が売られていますので利用するといいですよ。

テトラ 金魚の水つくり250ml
テトラ

カルキ抜きには、水道水を日中汲み置きするというやり方もありますが、時間もかかる上、汲み置きの時間や日の照り方で、除去できる塩素量が変わってきてしまいます。

金魚を待たせるのもかわいそうですし、カルキ抜きは100円ショップにも売られていますのでぜひ購入してください。

 

水槽にカルキ抜きをした水をたっぷり入れ、エアーポンプと濾過機を設置したら水槽の準備は完了です。

ただし、水槽の準備ができたからといって、すぐに金魚を水槽に放つのはNGです。

水温や水質の変化は金魚にとって非常に負担になりますので、少なくとも30分以上は水槽にもらった袋の状態で浮かべて水温に慣らしてあげるといいですよ。

30分以上たって、金魚が落ち着いているようなら水ごと水槽に移していきます。

袋の中の水も捨てずにすべて入れてくださいね。

少量ではありますが、金魚が今まで暮らした水質に近づけることができます。

金魚が泳ぎだすとわくわくしてすぐにでもお世話をしたくなりますが、金魚が環境に慣れるまでの2、3日間はエサをあげないようにします。

水槽に顔を近づけたり、水槽をつついたりといったことも金魚にとっては大きなストレスですので静かに見守ってあげてくださいね。

その後のお世話は主にエサやりと水替えの2つです。

それぞれのポイントをまとめてみました。

エサやり

金魚を水槽にいれて2、3日経ってから始めます。

エサの回数と量は金魚の大きさやエサの種類にもよるので一概には言えませんが、金魚が食べきる量を1日1、2回与えるといいですよ。

水替え

金魚は毎日エサを食べて糞をしていくため、濾過機があっても水は当然汚れていきます。

水が汚れてきたら水替えを行いますが、水替えは水質と水温が急激に変わるため、金魚にとってストレスにもなります。

なるべく金魚にストレスがかからないようにするために以下の点に気をつけてくださいね。

・交換する水の量は1/3程度にとどめておく
・水を抜く際はポンプで底の方から抜いていく
・水道水をカルキ抜きしたものを使い、水温を水槽の水の温度に近づける
・水流が発生し過ぎないようエアーポンプの泡に向かって新しい水を静かに注ぐ

 

水替えの頻度は水槽の大きさなどにもよりますが、夏なら月2回、冬なら月1回が目安です。

しかし、飼育初期の段階では水槽内に汚れを分解してくれるバクテリアが発生しておらず、すぐに水質が悪くなってしまうことがあります。

水が濁ってくるなど、顕著に水質の悪化が見られた場合にはすぐにでも水替えをしてあげてくださいね。

なお、飼育が長くなると、濾過機のフィルターも汚れてきます。

その際は水槽の水を適量バケツなどにとり、もみ洗いをするとバクテリアを減らさずに汚れだけを取り除くことができるのでおすすめですよ。

最低限準備するものは?

金魚を飼うのに必要な物の写真

最低限の設備としては、水槽とエアーポンプ、濾過機があれば十分です。

もちろん、エサと先ほどご説明したカルキ抜きの溶剤も必要となります。

それでは、金魚を飼うにあたり、絶対に必要なもの、あった方がいいものをご紹介します。

絶対に必要なもの

金魚が家に来ることが決まった時点で買っておきたいものは以下の通りです。

・水槽
・エアーポンプ+濾過機
・エサ
・カルキ抜き

 

ホームセンターなどに行けばこれらがすべてセットになったものもあります。

料金的にも1500円ほどとお得なのでおすすめですよ。

 

また、水槽以外はダイソーでそろえることができます

エアーポンプ+濾過機は200円商品ですが、カルキ抜きやエサは100円です。

カルキ抜きとエサはもちろん、濾過機もフィルターは消耗品になりますので、安く買えるのは嬉しいですね。

あった方がいいもの

長く飼育していく上ではあった方がいいものです。当日に買う必要はありませんが徐々にそろえていってくださいね。

・水草など金魚が隠れられるもの

金魚が隠れられるものは、100均にも様々な種類のものがあります。重しが付いたプラスチック製の水草は底砂がなくてもいれられますし、本物の水草よりも管理が簡単なのでおすすめです。

複数の金魚を飼う場合には、なるべく早く入れてあげてください。

特にオスとメスが混在していると、オスがメスを追いかけ回して殺してしまうこともあります。

1匹だけの飼育でも、人間の影などを怖がることがあるので、隠れる場所を作っておくことで、金魚のストレスを減らすことができますよ。

 

・水質保全用のバクテリア

水質保全用のバクテリアはホームセンターなどで300~1000円ほどで売られており、初心者におすすめです。

通常、飼育初期にはバクテリアがおらず、こまめに水の状態を見ながら水替えを行う必要がありますが、これを入れておくと最初から月2回程度の水替えで済みます。

水替えは飼い主にとっても金魚にとっても負担となるものですので、水質が保てるならなるべく回数は減らしたいですよね。

 

・水換え用のポンプ

水替え用のポンプについては、吸う部分が網目になっていて底砂を吸わない水替え専用のものが使いやすいです。これもダイソーで購入できます。

 

最後に我が家で買ってみたものの、正直使わなかったものについてもまとめてみました。

使用感なども併せてご紹介しますので、購入を迷っている方は参考になさってくださいね。

買わなくてもよかったもの

・底砂、底石

見た目はいいのですが、あると掃除がしにくいです。水質保全効果のあるものを買いましたが、正直あまり効果は感じられませんでした。

 

・pHテストペーパー

水質を測るために買いましたが、酸性でもアルカリ性でも水替え以外打つ手がないので買わなくてよかったと思います。

 

・金魚をすくうための網

水替えのときにバケツに移そうかと思って購入しましたが、少量の水換えならバケツに移す方が金魚の負担になる気がして移していません。

大規模な水替えの際や、複数買っていて病気が出た金魚を隔離する場合などには使えるかもしれませんね。

 

・スポイト

最初はこれで糞などを取り除いていましたが、あまりきれいすぎるとバクテリアが発生できず、逆に水質保全がしにくくなるようです。現在は使っていません。

 

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旅行で何日か家をあけるときの対策は?

キャリーケースと足の写真

旅行に行く前に水替えを行い、水質をなるべくいい状態にして出かけましょう。

エサについては特に気にしなくて大丈夫です。

金魚は絶食に強い魚ですので、1~2週間ほどなら何も食べなくても大丈夫です。

逆に心配してエサを多めにあげたりすると、食べ残しが水質悪化を招き、金魚が死んでしまうこともあるので注意してください。

ただし、エサを食べないからといって糞をしないわけではありません。

旅行の際はしばらく水替えもできませんので、出発の1日前に水替えをして水質が良い状態にしておきましょう。

また、水温の変化には十分注意するようにしてくださいね。

普段人間がエアコンをつけた室内で飼育している場合、エアコンを消したまま旅行にでかけると、水温が変動し、金魚にはかなりの負担となります。

特に金魚は低水温に弱いため、真冬の場合は、水槽のヒーターを入れるなどの対策が必要です。

真夏の場合はなるべく日の当たらない涼しい場所に置き、可能であれば一日エアコンを切って水温を確かめてみるといいですよ。

30℃を越えなければ大丈夫です。

金魚すくいでとった金魚をできるだけ長生きさせるコツは?

金魚の写真

金魚を長生きさせるコツは、大きな水槽に対して少ない数の金魚を飼育することです。

金魚の数が多いほど、金魚同士の接触によるストレスも増えますし、糞の量も多くなり、水質保持も難しくなります。

水槽が大きいと水量が増えて、水質も水温も変わりにくく、初心者でも非常に管理がしやすいです。

また、金魚すくいの金魚はストレスが多く、弱っている個体が多くなっています。

特に子供がすくってきた場合、どうしても動きの遅い金魚を狙いがちになるので、家に来た時点で死にかけているということも少なくありません。

金魚が最初から明らかに弱っている場合のおすすめの処置を2つご紹介します。

水槽の水に塩を入れる

1リットルに対して小さじ1程度塩をいれます。

塩を入れることで水が金魚の体液濃度に近くなり、体内に水を取り込んだり、排出したりする際の負担が減るんです。

2週間ほど行えば金魚の体力が戻るそうですよ。

ただ、水が蒸発していくと塩分濃度が濃くなりすぎるため、こまめに水の量を確認しながら、減った場合は真水(カルキ抜きした水道水)を足してあげてくださいね。

エサは3日間あげない

弱っている金魚にとって、エサを消化することは体力的に非常に負担となります。

体力が回復する4日目くらいまではエサをあげないようにしましょう。

まとめ

我が家では、最初に初心者用の水槽セットを購入し、本当に最低限の設備で金魚の飼育を始めました。

その後、色々なものを買いましたが、本当に必要だったのは金魚が隠れられる水草などと、水替え用のポンプ、水質保全用のバクテリアの3つだけです。

エサやりは1日1回、水替えも多くて月2回、1/3程度の水量ですので、それほど負担にならず続けることができていますよ。

旅行などで何度か数日家を空けたこともありましたが、室温さえ気を付けていれば元気なままで助かりました。

金魚を飼育するにはたくさんの設備やお世話が必要だと思われがちですが、実際は非常にシンプルです。

あなたもぜひ、金魚すくいの金魚を元気に育ててみてくださいね。

 

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