こんにちは、ライターのさゆです!
突然の病気や事故で、身近な人が入院してしまうと、心配で少しでも力になりたいものですよね。
先日、同じ職場の同僚が怪我をして入院することになってしまい、少しでも負担を減らすことができればと思って、お見舞い金を渡したいと思っています。
急だったこともあり手土産も用意ができなかったので、お見舞い金だけ渡そうと思うのですが、なんと言って渡したらいいのか、マナーはあるのかなど意外と分からないことが沢山でてきました。
そこで今回は、入院のお見舞い金の渡し方や包み方といったマナーや、手土産がないときに話す例文をまとめてみました。
入院のお見舞い金の渡し方マナー
入院中は、検査があったり、体調が優れないこともありますので、事前に病院の面会時間を確認したり、ご本人やご家族に伺っていいかどうか、迷惑にならない時間を確認して突然の訪問とならないように配慮が必要です。
また、長居を避け、面会時間は15分から長くても30分以内にして、お見舞い金は面会してすぐに手渡すのもマナーです。
なお、上司など目上の人に現金を渡すのは、「お金に困っている」「品物を選ぶことを本人に押し付ける」という印象を与えてしまうため、一般的にNGとされています。
そのため、目上の方のお見舞いに伺うときには、お見舞い金ではなく、品物を贈るようにして下さいね。
ただし、会社の慣習で複数人でお見舞金を渡すことがあったり、食事制限などがあって品物が用意できないこともあると思いますので、目上の人にお見舞金を渡す際のマナーについても後ほどご紹介します。
それでは、お見舞い金を渡す場合の包み方、ふさわしい金額について詳しくご紹介したいと思います。
お見舞い金を包む袋は何を準備すればいいの?
お見舞い金を渡すときに包む封筒は、ご祝儀袋に入れて渡すのがマナーとなるようです。
ご祝儀袋にはいくつか種類がありますが、この場合ふさわしいものは、以下の4種類となるようです。
お見舞い金を包む場合
・紅白の「あわじ結び」の水引きが付いた封筒
・白い封筒に赤い帯がプリントされたお見舞い用の封筒
・白無地の封筒
病気や怪我なのに、紅白の水引きの封筒を使う理由として、「全快を願う」というメッセージが込められています。
それでも気になってしまうという人は、赤い帯のものか、白無地の封筒を使うといいと思います!
【注意】お見舞い金を包むときに使用してはいけない封筒
「結び切り」の水引きには「今回一度きり」という意味が込められています。
一方で、何度でも結びなおすことができる「蝶結び」には「何度あっても嬉しいこと」という意味がありますので、「病気や怪我が繰り返す」という縁起の悪いメッセージになってしまいます。
・「熨斗(のし)」が付いた封筒
熨斗(のし)は封筒の右上にある飾りのことで、海で取れる「あわび」を表したものになります。
縁起物、つまりお祝い事のときに使用するものになるので、熨斗がないものを選ぶのがマナーです。
お見舞い金を入れるのし袋の書き方は?
封筒の用意ができたら、のし袋には「表書き」と「名前」を書きます。
ボールペンはご祝儀、不祝儀ともにふさわしくないので、筆ペンや太めのサインペンで書くようにして下さい。
表書き
このとき気を付けるのが、「お見舞い」や「御見舞い」と、送り仮名の「い」を加えて4文字にしてしまうと「死」を連想させてしまい縁起が悪いので注意が必要です。
なお、基本的に目上の人へのお見舞い金はNGですが、どうしてもお見舞い金を渡したい場合には、「御伺」「御伺い」「お伺」「お伺い」(おうかがい)と書くようにして下さいね。
名前
2~3名で連名となる場合は、年齢や役職など、目上にあたる人が1番右側にくるように書きます。
夫婦の場合は、妻の苗字は書かなくて大丈夫です。
もし4名以上の連名となる場合は、代表者の名前を中央に書いて、その左に少し小さめの字で「外一同」と書き添え、内袋に全員の名前をフルネームに書くようにします。
内袋
数字の書き方は、旧字体を使うのが一般的です。
・旧字体の数字の書き方
1→壱、2→弐、3→参、5→伍、7→七、8→八、10→拾
100→百、1000→仟・阡、10000→萬
※不幸や不吉を連想させる「4」「6」「9」「13」がつく金額は書かないようにします
内袋の裏面には、左下に縦書きで郵便番号、住所、氏名を書いて下さいね。
お見舞い金の入れ方は?
お祝い事の場合は新札、不幸があったときは旧札というのがマナーというように、冠婚葬祭の場合はマナーがあるのですが、お見舞い金の場合は決まりがないようです。
しかし、「病気や怪我になるのを待っていた」というイメージを与えないために、新札に折り目をつけてから包むという場合も多いようです。
封筒にお札を入れる際は、人物(肖像)が表側にくるようし、封筒からお札を出したらすぐに人物(肖像)が出てくる方向で入れるのが一般的です。
お見舞い金を渡す時の言葉は?
お見舞い金の準備ができて、いざ入院先に行ったときに何を話せばいいか分からないという人は、例文をいくつか紹介しますので、参考にしてみて下さいね。
お見舞い金を渡すときの例文
身内・親しい友人・部下・同僚の場合
目上の人の場合
病状や怪我の具合にもよりますが、入院中は食事制限がある場合もありますので、お見舞い品よりも入院費用として使えるお見舞い金を渡す方が喜ばれることの方が多いようです。
そのため、目上の人に渡す場合以外は、「お見舞い品ではなくお見舞い金をお渡しします」ということをストレートに伝えても問題ないようです。
入院のお見舞い金の相場は?
お見舞い金の金額は相手との関係性によって相場が変わるようです。
少なすぎても失礼にあたりますし、多すぎるとかえって気を遣わせてしまいますので、以下を参考にしてみて下さい。
お見舞い金の一般的な相場
※定番のお見舞い品
相場の範囲内で用意した場合でも、死を連想させる「4」、無を連想させる「6」、苦を連想させる「9」が入る金額はタブーとされていますので注意して下さいね。
日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、「13」も海外では不吉な数字と言われています。
数人でお見舞い金を集めて渡す場合、合計金額に「13」が入らないよう調整するようにして下さいね。
・目上の人には、お見舞金ではなくお見舞いの品を贈るのがマナー。
・面会の際は相手の体調を気遣って長居をせず、お見舞い金は早めに渡す。
・お見舞い金を渡すときの封筒は、紅白の「結び切り」か「あわじ結び」の水引きのもの、赤い帯がプリントされたもの、白無地のものが一般的。
・何度も結び直しができる「蝶結び」の水引きの封筒は、病気や怪我が繰り返すという意味を与えてしまうのでマナー違反。
・お祝い事を連想させる「熨斗(のし)」が入った封筒は避ける。
・封筒の上部の表書きには「お見舞」または「御見舞」、下部にはフルネームで氏名を黒の筆ペンか太めのサインペンで書く。
・封筒に入れるお札は新札を一折して、人物(肖像)が表面になるように入れるのがふさわしい。
・お見舞い金の相場は、身内や部下の場合で5,000円~10,000円、友人や知り合いの場合で3,000円~5,000円が一般的。
・相場の範囲内でも、不幸や不吉を連想させる「4」「6」「9」「13」がつく金額は避ける。
まとめ
今回調べてみたことで、お見舞い金の用意の仕方から、面会の際の渡し方まで詳しくわかりました!
入社したころから親しくしている同僚なので、お見舞い金の金額は5,000円にして、紅白の「結び切り」の封筒に入れて渡そうと思っています。
同僚とは手術後からメールで連絡が取れるようになったので、事前に伺ってもいい日と時間を確認して、迷惑にならないように気をつけます。
もし入院のお見舞い金の渡し方やマナーがわからないと悩まれている場合は、是非参考にしてみて下さい。