こんにちは~ライターのあこです!

中華料理のレシピによく登場する、「豆板醤」「甜麺醤」「コチュジャン」「XO醤」ですが、その違いを知っていますか?

どれも旨味や辛みが凝縮された調味料ですが、その特徴の違いを知れば、あなたのお料理の腕もグッとアップしますよ。

そこで今回は、「豆板醤」「甜麺醤」「コチュジャン」「XO醤」の違いと、活用方法についてご紹介したいと思います!

 

SPONSORED LINK

 

豆板醤・甜麺醤・コチュジャン・XO醤の違いは何? 

中華の味

豆板醤・甜麺醤・コチュジャン・XO醤は、それぞれ原材料や作り方が違い、風味もそれぞれで違います

そのため料理によって使い分けることで、より一層おいしさが引き立つんです!

主な原材料

豆板醤:そら豆

甜麺醤:小麦

コチュジャン:もち米

XO醤:干しエビ・干し貝柱など

 

大きな違いをあげると、XO醤は乾物の旨味を利用した調味料で、豆板醬・甜面醬・コチュジャンは、食材を発酵・熟成させることで旨味を引き出した調味料ということになります。

それでは、調味料ごとに特徴を詳しくご紹介していきます!

豆板醤(トウバンジャン)

豆板醬とは、そら豆を麹(こうじ)につけて発酵させたものに、唐辛子などを混ぜて熟成させた調味料です。

ピリッとした辛味やコクがあり、少し、酸味も感じることができます。

熟成期間が長いほど濃い茶色になっていき、辛さがマイルドになるという特徴があります。

また中国国内では熟成1年目のものが多く流通していますが、日本へ輸出されるものの多くは2年です。

ちなみに、5年ものになると超高級品として扱われるようになるんですよ。

 

使い方

・麻婆豆腐などの炒め物には、ピリっと辛味が強い若い豆板醬と、まろやかさが出てくる熟成した豆板醬を混ぜて使うと味により一層深みが出る

加熱すると強く香りが出てくるので、炒め物などを作るときは具材を炒める前に豆板醬を炒めておくと風味がより一層引き立つ

・辛味が非常に強いのでそのまま食べるのではなく、食材と混ぜて使う

 

向いている料理

・麻婆豆腐

・棒棒鶏

・担々麵

・中華風の鶏鍋

・エビチリ

 

甜麺醤(テンメンジャン)

甜麺醤とは、中華の甘味噌と呼ばれていて、辛味はほとんどありません

甘く、コクがある風味が特徴です。

中国では小麦を発酵させたものを中心に作られていますが、日本では味噌や砂糖、醤油をメインに作られています。

 

使い方

・加工せずにそのまま使用する(食べる)ことが可能

熱を加えることによって、強い香りが出てくる+コクと甘みが増すので炒め物や煮物の隠し味として使用されることが多い

・麻婆豆腐の中に入れるひき肉に対して事前に甜麺醤と砂糖と酒と醤油を混ぜて作るのにもよく使用されている

・炒める際には香りをより引き立てるため具材より先に炒める

 

向いている料理

・北京ダックの付けダレ

・生野菜のディップソース

・回鍋肉

・麻婆豆腐

・ジャージャー麺

 

コチュジャン

コチュジャンとは、もち米に粉唐辛子などを混ぜて発酵させた調味料です。

赤みを帯びて、少し粘り気のある調味料なので豆板醬とよく似ていますが、豆板醬ほど辛くなく、甘みがあるのが特徴です。

 

使い方

・そのまま使用する(食べる)ことが可能なので薬味として使う

・炒め物、鍋物、煮物の味付けなど幅広い料理に使用する

・焦げやすいので、炒め物に使用する時にはある程度具材を炒めてから入れる

 

向いている料理

・ビビンバ

・生野菜のディップソース

・焼肉の薬味として

・肉と野菜の和風スープ

・から揚げの下味に

 

XO醤

XO醤は、香港で生まれた調味料で、干しエビや干し貝柱などの乾物に生姜、唐辛子、ニンニクなどで味付けしたものです。

豆板醬・甜面醬・コチュジャンと違い、発酵や熟成はさせません。

少し辛味のきいた深みとコクのある風味で、凝縮された旨味を感じることができます。

また高級食材を使用していることから他の調味料よりもお値段が高いという特徴があります。

 

使い方

・海鮮・肉・野菜などの炒め物を作る際の味付けとして使用する

・おかゆや麺などの薬味として使う

・最終的な味付けとしてある程度調理が終わってから入れる

 

向いている料理

・チャーハン

・豆腐のサラダ

・レタススープ

・野菜炒め

・おかゆ

 

4つの調味料を比較してみると、原材料や作り方、風味が異なっていることがわかりますね。

特徴を理解することによって「これに入れたら美味しいかも!」と、自分でアレンジすることもできるようになりますよ。

 

SPONSORED LINK

 

豆板醤・甜麺醤・コチュジャン・XO醤の辛さは?

辛いイメージイラスト

豆板醤・甜麺醤・コチュジャン・XO醤の違いがわかったところで、辛さがどのくらい違うのか、10段階評価してみました

辛い順にご紹介しますので、参考にしてくださいね!

辛さランキング

1位:豆板醤 ★★★★★★★(辛さレベル7)

唐辛子の割合が多いため、非常にピリッとした辛さがあります。

製品によって唐辛子の割合は異なりますが、辛いものが苦手な方は量を少なくしてみてくださいね。

また、料理酒やオイルには唐辛子の辛みを中和してくれる効果があるので、調理の際一緒に入れることで、辛味が緩和されます。

 

2位:コチュジャン ★★★★★★(辛さレベル6)

コチュジャンも唐辛子が入っているのですが、もち米麹が原材料に含まれているため辛さの中にも甘みを感じることができます。

豆板醤と比較するとかなりマイルドに感じます。

 

3位:XO醤 ★★★(辛さレベル3)

こちらは原材料に何を使っているのかによってかなり差があるのですが、唐辛子をふんだんに使用しているものはやはり辛味が強いです。

ただ辛味よりも、凝縮された旨味の方を強く感じることが多いです。

 

4位:甜麺醤 ★ (辛さレベル1)

唐辛子は入っておらず、砂糖が使用されているので辛さはほとんどありません

コクと甘みがかなり強く、「中国甘味噌」と呼ばれているのも実際に味わってみるとわかります。

 

上記の通り原材料などによって辛さにはかなり差が出ます。

自分の辛さへの耐性などを考慮して使用してくださいね。

おすすめの調合方法!

調理のイラスト

ここからは、おすすめの調合方法と、家庭にあるもので代用する方法についてご紹介します。

おすすめの調合方法!

「豆板醤」+「甜面醤」+「砂糖」+「醤油」+「酒」の組み合わせは、幅広い料理に使える鉄板のレシピです。

豆板醬のピリッとした辛さの中に、甜面醬の甘みやコクが加わることで、より深い味わいになります。

調合する割合は、豆板醬以外はすべて同じ比率で、豆板醬はその1/2です。

・例(2人分)

豆板醬:小さじ1/2

甜面醤:小さじ1

砂糖:小さじ1

醤油:小さじ1

:小さじ1

 

これを覚えておくと、野菜の炒め物なんかも簡単に中華風にアレンジできますよ。

調味料がないときの代用方法

甜麺醤の代用

味噌:大さじ1

砂糖:小さじ1/2

醤油:小さじ1/2

しょうが:少量

ごま油:少量

を混ぜ合わせます。

甜味噌は八丁味噌がおすすめです。

 

コチュジャンの代用①

豆板醤:甜面醬を2:3の割合で混ぜ合わせます。

 

コチュジャンの代用②

豆板醤・味噌・一味唐辛子・砂糖・醤油を好みの量で混ぜ合わせて調整します。

 

豆板醬の代用

味噌:大さじ1

一味唐辛子:小さじ1/2

醤油:小さじ1/2

を混ぜ合わせます。

甜味噌は八丁味噌がおすすめです。

 

XO醤の代用

干しエビや干し貝柱を水でもどしてみじん切りにし、炒めて水分を飛ばします。

そこへ、オイスターソースや一味唐辛子・ごま油などを加えると、XO醤風味の調味料が作れます。

オイスターソースは「牡蠣」を原材料としているので、海鮮風味があるXO醤にかなり近い味を作り出すことができます。

 

豆板醤・甜麺醤・コチュジャン・XO醤の保存方法や賞味期限は?

冷蔵庫のイラスト

せっかく買った調味料、使い終わらない内に賞味期限が切れてしまったり、ダメになってしまったら悲しいですよね。

それぞれの保存方法と賞味期限をご紹介します。

豆板醤

賞味期限

未開封=2年

開封後=1年

※そら豆が入っているため、非常にカビが発生しやすい。そのため開封後はできるだけ早めに使い切るようにする

※ゴマ油かラー油を少しだけ入れると、乾燥・酸化防止になる

 

保存方法

未開封=低温乾燥、常温保存

開封後=冷蔵保存/または冷凍保存も可能

 

甜麺醤

賞味期限

未開封=2年

開封後=3か月~1年

※腐敗はしないが、時間が経つにつれて風味が落ちる

※みそ由来のカルシウムが白い結晶として表面に現れてくることがある

 

保存方法

未開封=低温乾燥、常温保存

開封後=冷蔵保存/または冷凍保存も可能

 

コチュジャン

賞味期限

未開封=2年

開封後=3か月

※開封後はできるだけ1ヵ月以内に使い切るのが良い

 

保存方法

未開封=低温乾燥、常温保存

開封後=冷蔵保存/または冷凍保存も可能

 

XO醤

賞味期限

未開封=1~2年
※原材料によって異なる

開封後=6か月

 

保存方法

未開封=常温保存

開封後=冷蔵保存

 

どの調味料も未開封であれば1~2年間は問題なく使えます。

開封後は冷蔵保管(もしくは冷凍保管)が必須です。

また全ての調味料の開封後の賞味期限は、冷蔵保管(もしくは冷凍保管)した場合の期限です。

まとめ

豆板醤はピリッと辛い、甜麺醤は甘味が強い、コチュジャンは甘辛い、XO醤は魚貝の旨味が凝縮された風味というようにそれぞれ特徴や辛さが全く違います。

特徴を知ることによってどういった料理に向いているかということもわかりますね。

これらの調味料を使って、もっと料理を楽しんでくださいね。

 

SPONSORED LINK