こんにちは。ライターのまゆです。

我が家では、週1回くらいのペースでカレーを作っています。カレーって、忙しくても、ササッとできるし、何よりも、子供達も大好きって言ってくれるので、ついつい今夜の夕飯になりがちです。でも、そんなカレーって、菌が沢山いるって、あなたも聞いたことありませんか?

最近、ラジオで、「二日目のカレーは菌の天国!」って、いうのを耳にしたので、聞いた途端、唖然としました。でも、二日目のカレーも美味しいって人気で、いつも、子供達や主人も食べているので、いつか食中毒や、変な病気になってしまうのかなと、考えていたら不安になりました。

そこで、今回は、作る側からの意見も交えて、カレーの二日目は、本当に菌の天国なのかを詳しく調べてみました。また、どうしたら二日目も安全に食べれるようになるのかも、調べてみたので、まとめてご紹介します。

 

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カレーの二日目は菌の天国って本当?

カレーのなかに増殖する菌「ウェルシュ菌」の特徴

カレーの二日目は、本当に菌の天国なのか実際に調べてみると、カレーには、食中毒になる可能性の菌が沢山いることが分かりました。

私は、カレーって長時間煮込む料理なので、菌は加熱で死滅するって思っていましたが、カレーの菌に限っては違うようです。

カレーの中に増殖する菌の正体は、「ウエルシュ菌」という菌で、人体の中や、お店で販売されている精肉、野菜などにも普通に付着している菌なんだそうです。そんなウエルシュ菌の特徴は、「100度で熱しても死なない」「40度から50度くらいの温度で活発に増殖して、増殖するスピードが速い」ということです。

ウエルシュ菌は、ものすごい速度で増えていく

ウエルシュ菌は、高温の中では、芽胞と呼ばれる(殻をかぶって眠っている)状態になっています。そして、40度から50度くらいで増殖するということですが、その増える速度も尋常じゃないようです。

最も増えやすい環境で、8時間放置した場合、281倍にも増殖するということですが、これは、最初に鍋にいたウエルシュ菌が50匹だったら、8時間後には、14050匹いるということです・・・。まさに、うじゃうじゃいるといっていい数です。カレーの二日目は、本当に菌の天国となっているんですね。

カレーに限ってのことなの?

ウエルシュ菌は、身近にいる菌ということでしたが、なんでカレーに限って食中毒の危険性があるのか調べてみました。

実は、ウエルシュ菌は、空気に触れると活動が鈍るという弱点があります。

カレーのように粘土の高い食べ物を大きな鍋で調理すると、なべ底は、空気に触れにくい状態になりますよね。さらに、常温になるまで待って、そのまま冷蔵庫に入れて保存するという人も少なくないため、「ウエルシュ菌が増えるのに適した温度」で、しかも「空気に触れない」という状態が長く続いてしまうことで菌が増殖してしまい、食中毒の危険性が高まるようです。

ウエルシュ菌による食中毒は、カレーに限った話ではありませんが、カレーは、他の料理よりも、ウエルシュ菌が大量に増える環境が整いやすい料理だということになります。

二日目のカレーを食べると、どういう危険があるの?

そもそも、ウエルシュ菌を少し摂取したからと言って、すぐに食中毒になるというような危険な菌ではないようですが、大量に摂取した場合は、危険性は高まるようです。

カレーを適切な方法で保存していなかった場合、二日目のカレーの鍋の中には、ウエルシュ菌が大量にいる可能性があります。そんな二日目のカレーを食べてしまった場合、どんな症状が出てくるのでしょうか。

ウエルシュ菌が人体に一定量入ると、6~12時間の潜伏期間を経て発症するようです。症状としては、主に腹痛、水溶性の下痢などです。症状の出方は人それぞれで、軽い人もいれば、数日間下痢が続く方もいるようです。良くない菌というのは事実ですよね。

 

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どうやったら二日目のカレーを安全に食べれるの?

菌の増殖を防いで、二日目のカレーを安全に食べるための保存方法は?

カレーの二日目が菌の天国って分かっても、一日目で残ってしまったカレーを全部捨てるなんてもったいないですよね?

菌を少しでも減らせて、二日目も安全に食べれるようにするには、冷凍保存が1番いい保存方法のようです。

ウエルシュ菌は、食材を買った時の状態で、すでに付着している身近な菌なので、やっつけることよりも、それ以上増えるのを防ぐことが重要のようです。

100度の高温にも耐えるほど、タフなウエルシュ菌ですが、「空気に触れると活動が鈍る」ことや、「温度が氷点下以下になると活動が鈍る」という弱点があります。もし、冷蔵庫での保存だと、増殖はゆっくりにはなるけど、進行してしまうので、増殖を止めるためには、素早く冷凍するのがおすすめです。

冷凍保存する時に、気おつけなければならない事は何?

カレーが完成したら、素早く食べる分と、保存する分で分ける

まずは、完成したカレーを自分たちが食べる分と、冷凍保存する分とで分けます。ジャガイモは、一度冷凍すると食感が変わってしまいますので、マッシャーなどで軽くつぶしておくのもいいと思います。

耐熱のタッパーにできるだけ小分けにする

ウエルシュ菌は、空気に触れることを嫌うので、保存するときは、できるだけ小分けにしましょう。小さめのタッパーに、少しずつ取って入れるのがオススメです。こうしている間にも、増殖に適した温度に近づいているので、できる限り手早く済ませてくださいね。

◎冷蔵庫に瞬冷凍などの機能がついているなら活用しよう
瞬冷凍や急速冷凍などの機能がついている冷蔵庫があります。通常の冷凍よりも早く冷凍できるので、ぜひ活用してみてください。

◎解凍後はしっかり過熱して、できるだけ早めに食べよう
食べるときにもできるだけ菌を増やさないように、よく過熱しましょう。小分けにしたカレーは、電子レンジで温めるか、鍋で再加熱するなどして、よく温めてから食べましょう。その際、時々混ぜるなどして内部に空気を含ませることで、ウエルシュ菌の繁殖を防ぐことができます。

 

◯ウエルシュ菌は、「100度で熱しても死なない」「増殖するスピードが早い」「40度から50度くらいで活発に増殖する」という特徴がある。

◯大量に摂取してしまうと、「腹痛、下痢」などの食中毒の症状が出てしまう可能性がある。

◯カレーは、調理方法や、一般的な保存方法が、増殖に適した温度を作り出しやすい料理なので、注意が必要。

「空気に触れると活動が鈍る」「氷点下以下だと活動が鈍る」ことを利用して、小分けに冷凍保存するのが望ましい。

◯解凍後は、よく過熱してから、なるべく早く食る。

まとめ

カレーの二日目に菌が沢山いるからといっても、一日で余ったカレーを全部捨てるなんてもったいなくて、できないですよね。でも、冷凍保存なら、あまり食中毒の心配をしないで、おいしく食べれそうなので安心しました。これからは、作ってから、カレー鍋をずっとコンロの上で放置なんてことがないように、作ったその日の内に、素早く、タッパーで小分けして、冷凍保存を心がけていきたいと思います。

 

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