こんにちは!ライターのまゆです。

『純喫茶』とは『喫茶店』と似ていますが、実は別物って知っていましたか?

どちらもコーヒーなどお茶を楽しむ落ち着いた雰囲気のお店、というイメージがあると思いますが、両者は営業方針や提供されるメニューにも違いがあるんです!

そこで今回は、純喫茶とは何なのか、喫茶店との違いから特徴や見分け方について詳しくお伝えしていきます!

純喫茶の良さ、そして名店や定番メニューもご紹介しますので、お友達とのおしゃべりやブレイクタイムにぜひ立ち寄ってみてくださいね。

 

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純喫茶と普通の喫茶店の違いは簡単に何?

営業時間

純喫茶と喫茶店の違いを簡単に言えば、アルコールを提供しているかどうかの違いです。

アルコールの提供

純喫茶:✕

喫茶店:〇

 

なぜこのように区別するの?

日本で本格的な喫茶店がオープンしたのは明治時代だと言われています。

その後、明治、大正、昭和と喫茶店がブームとなり、お酒を提供したりホステスによる接客をする喫茶店が出てくるようになりました。

そこで、こういった喫茶店と区別するために純粋にコーヒーを楽しむ喫茶店を「純喫茶」と呼ぶようになったそうです。

 

法的な違いは?

アルコールを提供するには「飲食店営業許可」という営業許可が必要になりますが、「純喫茶」「喫茶店」と名乗るのに、法的な違いはありません。

純喫茶も喫茶店も、営業許可として「喫茶店営業許可」もしくは「飲食店営業許可」が必要になるのですが、どちらの営業許可であってもアルコールを提供しなければ「純喫茶」と呼ばれます

喫茶店営業許可…アルコールを除く飲み物、調理不要なメニューの提供可能

飲食店営業許可…アルコールを含む飲み物、調理したメニューの提供可能

 

表

つまり、純喫茶とは「喫茶店営業許可のもと営業するお店」と「飲食店営業許可のもと営業しているが、アルコールを提供しないお店」の2つあります。

 

それでは、ここからは純喫茶・喫茶店・カフェの特徴の違い、見分け方について詳しくご紹介していきたいと思います。

純喫茶の特徴

珈琲

純喫茶は、アルコール以外の飲み物がメインの喫茶店です。

静かで落ち着いた雰囲気のお店が多いです。

純喫茶の特徴

・暗めの照明の落ち着いた雰囲気

・アンティーク調の店内

・コーヒー・紅茶・ソフトドリンクなどの飲み物とちょっとしたお菓子などが提供される

・注文~飲食物の提供までウエイターが行うフルサービス

 

喫茶店の特徴

コーヒーとパン

喫茶店は、飲食店営業許可をとっていることから、ナポリタンやグラタンなど調理が必要なメニューも提供されます

また、アルコールを提供するお店もあります

喫茶店の特徴

・落ち着いたアンティーク調の店内

・ビールやワインなどアルコールの提供がある

・パスタやランチなどの調理したメニューの提供がある

・注文~飲食物の提供までウエイターが行うフルサービス

 

カフェの特徴

ラテアート

カフェはカプチーノなどのコーヒーメニューが充実しているのが特徴です。

これは、カフェという言葉がフランスで「コーヒー」という意味を指していることからきています。

アルコールの提供については、営業許可の内容によって提供しているところとしていないところがあります。

カフェの特徴

・カプチーノ、エスプレッソなどコーヒーメニューが充実している

・明るい店内

・カウンター席やテラス席がある

・カウンターで注文して商品を受け取るセルサービス方式

 

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純喫茶ってどこで見分けるの?

メニュー

純喫茶の見分けポイントは、メニューにアルコールがあるかどうかです。

純喫茶は純粋にコーヒーだけを楽しむ喫茶店として営業しているため、基本的にはアルコールの提供がありません。

これは、営業許可の種類によらないので、例えアルコールの提供が可能な「飲食店営業許可」を受けて営業しているお店でも、アルコールの提供をしていなければ純喫茶と呼ばれます

行ってみたい代表的な純喫茶は?

店内

純喫茶の中でも、一度は訪れたい歴史ある名店を4つご紹介します!

東京の純喫茶と言えばここ!『邪宗門(じゃしゅうもん)(東京)

邪宗門はグループ店として全国に6店舗ある純喫茶で創業30年の歴史があります

中でも荻窪にある邪宗門は内観外観ともに昭和レトロな雰囲気のあるお店です。

人気メニュー「ルシアンコーヒー」はココアとコーヒーを混ぜたドリンクの上にホイップクリームが乗ったカカオ風味のコーヒーです。

 

“コーヒーだけ”のお店!『カフェ・ド・ランブル』(東京)

銀座にある1948年創業の老舗純喫茶です。

メニューはブレンドコーヒーやストレートコーヒー、コーヒーゼリーなど、コーヒーだけにこだわって提供するお店です。

また、コーヒーはすべてネルドリップ(布フィルター)でいれるというこだわりがあります。

 

大阪の純喫茶ならここ!『純喫茶 アメリカン』(大阪)

1946年創業の大阪で人気の純喫茶です。

2階建てで200席以上ある広い店内なので、待たずに入店できる確率も高いです!

名物は「プリンファッション」でフルーツ盛りだくさんのプリンアラモードが楽しめます。

 

ステンドグラスが目を引く名店!『喫茶 ビクター』(大阪)

1969年創業のステンドグラスが美しい大阪の名店です。

昔ながらの純喫茶で、落ち着くと地元民からも愛されています。

女性客が多いこともあってデザートメニューが充実しており、パンケーキやパフェが特に人気です!

 

ほかにも日本各地に純喫茶の名店があるので、お住まいの地域や観光先で喫茶店巡りをしてみるのもいいですね。

純喫茶に行ったら必ず注文したいメニューは?

ウエイター

ここからは、純喫茶に行ったら注文したい定番メニューをご紹介します!

飲み物

ウインナーコーヒー

ウインナー珈琲

コーヒーの上にホイップクリームがたっぷりのったウインナーコーヒーは、純喫茶に行ったらぜひオーダーしたい飲み物です!

ウインナーコーヒーの「ウインナー」は「ウィーン風」という意味だそうですよ。

ホイップクリームを混ぜても、別々でも、飲み方はお好みでどうぞ!

クリームソーダ

クリームソーダ

クリームソーダが誕生したのは100年以上前の明治時代だと言われています。

戦後一気に広まり喫茶店の人気メニューとなったクリームソーダは、現在でも人気の定番メニューですね!

ミックスジュース

ミックスジュース

色々な果物と牛乳で作るミックスジュースは、関西発の喫茶店の定番メニューです。

戦後に果物店が作り始めたのが最初で、のちにそのお店が喫茶店「千成屋(せんなりや)珈琲店」として営業したことから喫茶店の定番メニューとなったそうですよ。

軽食

厚切りトースト

厚切りトースト

喫茶店と言えば、厚切りトーストです!

ピザトーストや小倉トースト、ジャムトーストなどバリエーションも色々あるので、お店独自の味を楽しみたいですね。

ナポリタン

ナポリタン

太めの麺にケチャップソースが懐かしいナポリタンは、喫茶店で食べたい定番メニューです!

まとめ

純喫茶と喫茶店の違いはアルコールを提供しているかどうかです。なので、メニューを見てアルコールを提供していなければ「純粋にコーヒーを楽しむお店=純喫茶」と言えます。

これは営業許可は関係ないので、たとえアルコールを提供できる「飲食店営業許可」のお店であってもアルコールを提供しないコーヒーを中心とした喫茶店であれば純喫茶と呼ばれます。

懐かしい味と落ち着いた雰囲気が魅力の純喫茶は、全国各地にあります。

お住まいの地域や観光先で喫茶店巡りを楽しんでみるのもいいですね!

 

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