こんにちは、主婦ライターのたじまるです!

夏の暑い日、玄関前などに水をまいて暑さをしのぐ「打ち水」は、昔から「すずしむ」方法の1つです。

でも、やり方や時間帯を間違えてしまうと逆効果になるって知っていましたか?

「打ち水」には、地面に撒いた水が蒸発するときに地面の熱を奪ってくれる効果がありますが、その効果を十分に得るためにも、ぜひ正しい方法を知ってくださいね!

 

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打ち水に効果があるおすすめの時間帯は?

森

打ち水に効果がある時間帯で一番おすすめなのは朝の5~8時頃です!

この他、夕方6~7時頃、夜9時頃もおすすめですよ。

打ち水に効果的なおすすめの時間帯

1位:朝の5~8時頃まで

2位:夕方6~7時頃

3位:夜9時頃

 

時間帯の理由は以下のようになっています。

1位:朝の5~8時頃

気温がまだ上がっていない朝に水をまくと水がすぐに蒸発しないで、ゆっくりと蒸発していきます。そのため、ゆっくりと地面の熱を奪うことができるんです。

また、朝の内に地面の温度を下げておくことで、日中暑くなる時間を遅らせることができ、打ち水の効果を長時間受けられます。

 

2位:夕方6~7時頃

陽が沈んで気温が下がり始める夕方の打ち水は、日中に熱くなった地面をすばやく冷ますことができます

また、陽が沈んで太陽が出ない時間帯になるので、一度打ち水で地面の温度を下げておけば夜の間涼しく過ごせます

 

3位:夜9時頃

日中の気温が特に高かった日は、夜の打ち水もおすすめです。

夏の日中、アスファルトは60度以上になるとも言われ、夜になっても熱を保ったままで下がりにくいです。

日中ほどではないものの、まだ熱を持っている地面に打ち水することで温度が下がり、周りに放出される熱も減って涼しくなります

寝苦しい夜には、ぜひ夜の打ち水もやってみてください。

 

打ち水を効果的に行うには?

朝、家族を見送りに玄関に出たときや、出勤する前、夕方帰ってきたときなど、打ち水をする習慣を生活の中に取り入れるといいです。

ちなみに、打ち水に使う水は、お風呂の残り湯や子供のプールの残り水などを使うと節水にもなっておすすめですよ!

 

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玄関やベランダが涼しくなる打ち水のやり方!

玄関

ここからは、打ち水の正しいやり方をご紹介していきます!

効果的な打ち水の方法は住環境によっても違ってくるので、戸建てやお店など玄関前に打ち水する場合と、マンションなどベランダに打ち水する場合に分けてご紹介します。

玄関前やお店の前に打ち水する場合

玄関やお店の前に打ち水する場合、地面がまんべんなく湿るくらいを目安位に水をまくと周囲が涼しくなります。

水たまりができるほどまくと蒸発するまでに時間がかかりすぎるので、注意してください。

また、まきすぎは出入りする人の足元も汚れてしまうので、地面がまんべんなく濡れるくらいにしてくださいね。

さらに、土埃が舞い上がりにくくなるので、来客の方も快適に出入りできます!

 

ベランダに打ち水する場合

ベランダに打ち水する場合も、水たまりができないよう地面がまんべんなく湿るくらいが目安です。

地面だけでなく窓の近くの壁などでも効果があるので、窓周辺の壁や地面に適度に打ち水するといいですよ。

窓から涼しい風が入ってきてエアコンの使用頻度を減らせれば、エコですしお財布にも嬉しいですね。

 

逆効果になる打ち水のやり方注意点

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正しいやり方だと涼しさを感じられる打ち水ですが、間違ったやり方をすると逆効果です。

ここからは、間違ったやり方もご紹介しますので参考にしてくださいね。

打ち水のNG!注意点

①日中に打ち水をする

地面が熱くなっている日中に打ち水をすると、熱さで一気に水が蒸発してしまうので、効果を感じる間もなく暑くなってきてしまいます。

一瞬は涼しくなるように感じますが、効果は短いです。

 

②大量の水をまく

大量の水をまくとなかなか蒸発しないので、温度が下がらないということになってしまいます。

さらにまわりの湿度を上げることになってしまうので、蒸し蒸しして不快になるという、逆効果になってしまいます。

 

せっかく涼しく過ごすために打ち水をするなら、効果のあるやり方で行いたいですね。

打ち水の意味は歴史から

京都打ち水

打ち水の歴史は、元々「神様の通り道を清める」という現代とは違う意味で行われていました。

それが、15~16世紀(室町~安土桃山時代)の「茶の湯」文化に礼儀作法として行われるようになります。

そして、江戸自体になると涼を求めて日常的に行われるようになったと言われています。

当時の浮世絵や俳句から、打ち水が日常的に行われていた様子が伝わってきます。

打ち水が詠まれている俳句

小林一茶

「武士町や 四角四面に水を撒く」

(訳)埃をおさえたり、涼をとるために水をまくのも、厳格で堅い武士が住む町では、四方八方に適当にまくのではなく四角四面にまくことだ

 

宝井其角(たからいきかく)

「水打てや 蝉も雀もぬるる程」

(訳)夏日で乾ききった樹木や庭石だけでなく、蝉や雀までずぶぬれになるほど水をまいてくれ

 

打ち水で涼をとる情景が目に浮かびますね。

昔は今のようにアスファルトではなく土の地面だったので、乾いた地面だと土埃がすごかったでしょうね。

また、玄関先に水をまくことで、来客を気持ちよく迎えることができる、「おもてなし」の意味合いもあったようです。

このように、元々は神様の通り道を清める、という目的から暑い夏を涼しくしたり、土埃の防止やおもてなしなど、様々な意味に変化していったんですね。

打ち水の意味の変化

古来⇒神様の通り道を清める

15~16世紀(室町~安土桃山時代)⇒茶の湯文化の礼儀作法

17世紀(江戸時代~)⇒涼をとる・土埃の防止・おもてなし

 

まとめ

打ち水に効果のある時間帯は朝の5~8時頃がおすすめです!

ゆっくりと水が蒸発するため日中の地面の温度が上がるのを遅らせることができます。

このほか、夕方6~7時頃も日中熱くなったコンクリートの熱を一気に冷ますことができておすすめです。

熱帯夜には夜にもいいですね!

水の量は全体がまんべんなく湿るくらいにして濡らしすぎないこともコツです!

この夏はぜひ効果的な方法で打ち水を行ってエコで快適に過ごしたいですね。

 

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