こんにちは、ライターの宮澤です。

車の中の気温を快適に保とうと思ったら、夏場と冬場のエアコンは特にかかせませんよね。そんな車のエアコンから、イヤな臭いがしたことってありませんか?

最近、夫が使っている車を運転する機会が何回かあったんですが、エアコンをつける度に生乾きのようなくさい風が出ていました・・・。以前もよく嗅いだことのあるくさい臭いと思いながらも、とりあえず消臭スプレーや芳香剤を使ってみたんですが、それでも臭いは全くなくならなかったので本当に困っていました。夫は気にしてない様子でしたが、もし友人を乗せた時にイヤな印象を与えてしまうかもしれません。そこで、臭いの原因を含めて、どうやったらこの臭いをなくすことができるのか本気で調べてみることにしました!

今回は、どうして車のエアコンが臭くなるのかの原因と、私が実際に試してみてすぐ効果がでた対策法を紹介したいと思います!是非参考にしてみてくださいね。

 

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エアコンからでてくるくさい臭いは何をすれば消えるの?

車のエアコンから出てくるあのくさい臭いを消すには、「湿気」を取り除くことが重要なようです。実はその臭いの原因って、「湿気」がもととなって発生する「カビ」なんです!

家のエアコンも同じですが、空気を冷やす際にエアコンの中には湿気が発生します。これは、温度が下がると、空気中に含むことができる水蒸気量の絶対値が下がってしまうため、湿度が上がるという現象が起こります。カビは湿気が多く、気温が上がると繁殖してしまうので、暖かくなってくる季節には特に臭うようです。

では早速、どうやったら問題の「湿気」を取り除くことができるのか、私が実際にやってみた方法を含めて紹介していきます。

車のエアコンの湿気の取り除き方

エアコンを「送風」に切り替える

最初に紹介するのは、エアコンの機能を「送風」に切り替えるというやり方です。

「送風」によって送り込まれる風はエンジンの熱によって暖められて、エアコン内部を通って出てきます。この時に、冷えていたエアコン内部はこの風で温まって、温度が上がることで除湿ができるということです。

送風にするタイミングは、ドライブが終わりかけの駐車場や車庫に着く10分前くらいがいいようです。「送風」の風量は最大をおすすめします。

私もやってみたんですが、次に運転する機会にエアコンをつけた時、あのイヤな臭いがしませんでした!少しの間だけ暑いのを我慢しないといけませんが、簡単にできておすすめです。もし、まだ臭いが取れないようだったら、今度は運転開始の時に、最初の10分間だけ我慢して「送風」を試すのもいいかと思います。ひどい時は「暖房」にするのも効果があるそうですよ。

エアコンのフィルターを洗浄、交換する

「送風」などの除湿方法ではなかなか臭いが取れない場合は、湿気が「フィルター」に溜まってカビが大繁殖している恐れがあるので、その場合は「フィルター」の洗浄、もしくは交換するのが1番効果的です。洗浄といっても、水洗いしてはいけないフィルターが多いようなので、その場合は潔く交換することをおすすめします。 通常は1年に1度の交換をしたほうがいいようですよ。

調べたところ、業者に頼まなくてもフィルターを取り外して交換する作業なら、意外と簡単にできることがわかったので、早速、夫にやってもらうことにしました。

車種によっては、フィルターのある場所や交換方法は違うので、まず車の取扱説明書を確認して、エアコンのフィルターがどこにあるか見つけて下さいね。ほとんどの場合は助手席の前の「グローブボックス」の奥にあるようです。または、運転席と助手席の間にある仕切りの足元あたりです。

夫の車の場合は、説明書を見たところ「フィルター」は「グローブボックス」の奥にありました。「グローブボックス」は工具なしで取り外すことができるようです。車種によってやり方は変わりますが、基本は、サイドに付いているストッパーをよけて「引き抜く」と、ポンと取れるようです。

ここでは夫の車の場合のグローブボックスの取り外し方から、フィルターの洗浄、交換方法の流れをご紹介します。

フィルターの洗浄、交換方法の流れ

グローブボックスの取り外し方(車種によっても違いがあります)

グローブボックスのアジャスターを外す(アジャスターの場所は、グローブボックスを開いたままで、助手席のドアを開けて横から見るとよく見えます。)

ボックス本体の左右を内側に押し込むようにして引き抜く

フィルターの取り外しから洗浄・交換方法の流れ

グローブボックスが外れると正面にフィルターがあるので、フィルターのカバーを外す

フィルターを抜き出す(四角い食パンのような本体で、じゃばらが付いていて変形しやすい素材でできているのがフィルターです。)

交換する場合:新しいフィルターを差し込む(向きがあるので気を付けてください。)

洗浄する場合:水洗いできるものに限り、中性洗剤や洗濯用の液体洗剤に30分から1時間つけ置きする(フィルターは変形しやすいので、取り扱いに気を付けて下さい。そのあと、水ですすいで乾燥させます。しっかりと乾燥させないで装着すると、またカビが生える原因になるので、しっかりと乾かすことが大切です。)

グローブボックスをもとに戻す

フィルターの取り出し方の動画があったので、見てみてください。グローブボックスの違う外し方も参考なると思います。

作業中は手が汚れてしまうこともあるので、軍手かお掃除用のゴム手袋を着用してくださいね。ちなみに一般的に業者に頼んだ場合の費用は、フィルター代は別途で工費が1000円ほどだそうです。このくらいだったら次は任せてもいいかなと思いました。そして、フィルターは車種によっても型が違うので、正しいものを購入するようにしてくださいね。

 

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車のエアコンはなぜ臭くなるの?

あのクサイ臭いの原因は「カビ」だったわけですが、カビがなぜ臭いかという理由もありました。カビ菌は生きている微生物なので、排泄するということです。増え続けたカビ菌の排泄物は臭うということです。もうなんかすごく嫌な気持ちになってきました。

でも、カビだけではなく、実はフィルターにたまったホコリやゴミ、外気から取り込んだ花粉なども一緒にまじって出てきます。少し酸っぱいような臭さの原因には、もしかしたらダニの死骸も含まれているかもしれません!

もしフィルターを交換する機会があったら、是非そのフィルターをよく見てみてください。きっと、頻繁にフィルターを交換したくなるはずです!夫に聞いてみると、夫の車のフィルターは1年以上交換していなかったそうで、聞いてショックでした・・・。

ずっと交換しないでいると、以下のように健康に悪い影響があるようです。

カビによって発症するリスクのある病気

過敏性肺炎、敗血症、黒色真菌症、アトピー性皮膚炎、カビアレルギー症状、咳喘息、呼吸器系の疾患など。

またアレルギーを持っていると、その症状が悪化したりする可能性があるようです。

車内にファブリーズを撒いたり、臭い除去対策の市販製品を使用して一時的に臭いをごまかすことはできますが、遅かれ早かれ、やはり臭ってきます。車内でたばこを吸っている場合や、山道等のほこりの多い道を運転する場合など、環境によっても汚れて臭いやすくなるので、日頃から使用している車のフィルター交換の時期は気を付けたほうがよさそうですね。

臭いを取る対策グッズは何が効果的?

フィルターを交換して、さらにできることはないかと調べていると、市販のグッズでも除菌できるコーティング剤がありました。これはエバポレーターという場所に使うもので、そこについたカビ菌を撃退したり、繁殖を防止できるようです!

エバポレーターとは、クーラーユニットの中にある装置のことで、通常はフィルターの奥にあるファンのさらに奥になります。少々複雑な仕組みなので、車のエアコンを簡単に図にしてみました。

この中にエアコンのガスが循環しているんですが、そこを風が通過することによって、空気が冷やされる仕組みになっているようです。その際に発生した水分は、車のエンジンルームの下からホースで外に出されますが、エバポレーターに貯まった水分はなかなか完全になくなりません。それが原因で湿気が多くなり、カビが繁殖しやすくなるようです。

つまりこの場所をしっかりメンテナンスできると、臭いも取れるはずですよね。ただフィルターと違って、簡単に自分で取りだせない場所にあります。そこで、手軽に使える市販のグッズが役立ちます!

カーエアコン洗浄剤のクイックエバポレータークリーナーS

タクティー(TACTI) DRIVE JOY(ドライブジョイ) クイックエバポレータークリーナーS 60ml V9354-0006

楽天はこちらです

トヨタ・タクティー・ドライブジョイ製 クイックエバポレータークリーナーS(60ml)品番V9354-0006

フィルターを抜いて、その奥にあるエバポレーターに吹きかけて使います。カビや細菌の発生を長時間防止してくれる、除菌コーティング剤です。トヨタ系のディーラーでも使われている商品のようで、信頼できそうだなと思いました!

エバポレーターに吹きかける除菌コーティング剤の使い方

1.クリーナーのスプレーの缶にノズルを差し込み、吹き出し口を作っておきます。

2.グローブボックスを開け、フィルターを取り外します。

3.スプレーをしっかり固定し、ノズルをブロアーの真ん中に向けます。

4.エンジンをかけてエアコンを消し、送風モードにします。風量は最大にしておきましょう。

5.スプレーを噴射します。

6.噴射が終わったら、エアコンを付けます。

7.一度、エバポレーターを凍結させて水分を発生させたら、その水分で洗剤を流します。

8.もとに戻します。

↓詳しい動画があったので参考にしてみてください。

また、カビの繁殖が本当にひどい場合は、エバポレーターを洗浄、または交換してしまったほうがいい場合があります。そうなると素人では難しい作業になるので、業者に相談されるのが1番かと思います。

費用は洗浄だと4000円~1万円と店によって変わるようです。交換となると、新品のエバポレーターで1.5万円~3万円と結構高くなるようです。施工費も合わせると、7万円以上かかることがほとんどのようなので、お近くのカー用品店でまず聞いてみるのがいいと思います。消耗品と思うと仕方ありませんが、日頃からメンテナンスをきちんとしておきたいですね。

 

◎エアコンのイヤな臭いを取るには、「湿気」を取ることが大切!
◎エアコンを消して、「送風」「暖房」機能を10分ほど使うと除湿できる。
フィルターの洗浄や交換がおすすめ!
◎イヤな臭いの原因は「カビ」
◎カビは微生物なので、排泄をして繁殖が増えると臭いを放つようになる。
ホコリやチリや花粉もまざって臭いがパワーアップする。
◎フィルターをずっと交換しないと、アレルギーや喘息など健康に悪影響がある。
◎臭いを取ったり予防したりするには、エバポレーターに使える市販の除菌コーティング剤がおすすめ。

まとめ

車のエアコンの臭いの原因は、普段使っていない間に湿気が溜まって、そこからカビが繁殖していたからだったんですね。でも原因がわかったので、車のフィルターを替えてからも、「送風」機能を使ったりして普段でも除湿を心がけるようになりました。そのおかげで今では、あの生乾きのような嫌な臭いもなくなって、夫も手伝った甲斐があったと喜んでくれています!これなら、知人を車に乗せても気持ちよく運転ができるので安心です。

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