こんにちは、ライターの宮澤です。

年賀状の準備をする前の師走の時期になると、喪中はがきが届くことがあります。

冠婚葬祭に関わるマナーは、実際に経験してみないとわからないことが多いと思いますが、あなたもこういった喪中のはがきが届いたとき、どうやって対応していいか分からず困ってしまった経験ってありませんか?

うちにも昨年、夫の上司から喪中はがきが届きました。

夫から返事を出しておくようにと頼まれたんですが、私には今までにそんな経験がなく、どうしていいか困ってしまいました。

先方は、毎年、年賀状を交換する間柄の親しい上司ですし、失礼があってはいけないので、その時はマナーに気を付けて返事を出す方法を色々と調べて切り抜けました!

訃報は、もちろんないにこしたことはないんですが、また今年も年末が近づくと喪中はがきが届くかもしれないと気になります。

それで今回は、今後の為にも、昨年調べたことを忘れないうちにまとめておくことにしました!

ここでは、私が実際にどのように返事をしたかを含め、文例なども交えてご紹介していきますね!

 

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喪中はがきを受け取った時の対応はどうすれば良いの?


調べてみると、喪中はがきを受け取ったときは、実は返事を出さなくてもいいようなんです。

正確に言うと、お身内が亡くなって悲しまれているところに「おめでとう」と祝う新年の挨拶状を控えるという意味で、年賀状を出さないでおくというのが「返事の代わり」にもなるようなんです。

ですが状況に合わせて、「喪中見舞い」や「寒中見舞い」を出すという方法もあります。

それぞれの意味と用途は以下の通りです。

●喪中見舞い
意味・用途:慰めや、お悔やみの意味を込めるときに出すはがき

 

●寒中見舞い
意味・用途:季節の挨拶として出すはがきで喪中はがきの返信としてもよい

年賀状は出さないことが返事の代わりにもなるということでしたが、私はどちらかで返事を出したほうが丁寧でいいのではないかと思いました。

そこで、さらによく調べてみると「喪中見舞い」と「寒中見舞い」は、そもそも出すタイミングが異なるものだということがわかりました。

その違いや書き方を、例文を交えて詳しく紹介していきますね。

喪中見舞いの書き方


喪中はがきを頂いたら、本来は何もしなくてもいいとのことですが、毎年年賀状を送っているような相手だと、やっぱりすぐにお悔やみの気持ちを伝えたほうがいいような気がします。

そんな時には、喪中見舞いを出すといいようです。

喪中見舞いというのは、実は慣習としては新しいものだそうです。お供え物や香典を一緒に送るというやり方もあるようですが、もちろん喪中見舞いのみを出しても失礼ではありませんよ。

喪中見舞いを出す時期は、遅くとも年末までには先方に届くように出すのが一般的です。喪中はがきが届いたらすぐに出したほうがよさそうですね。

では早速、喪中見舞いの文面に入れたほうがいい内容文例を紹介していきますね!

内容

  1. 喪中はがきでお知らせいただいたことへのお礼
  2. 故人の冥福を祈る言葉
  3. 遺族への配慮や、お悔やみの言葉が遅くなったことに対するお詫び
  4. 新年のあいさつを遠慮させていただく旨
  5. 遺族を慰め、気遣う言葉や励ましの言葉で締めくくる

 

はがきに文章を書くときは、「句読点」はつけないという昔からの習慣の名残があるそうですが、私は気にしたことがありませんでした。

でも、暑中見舞いや年賀状、喪中はがきも本来は「句読点」をつけないで書くそうですよ。

私も実際に「句読点なし」で書いて出したので、ここでも以下の文例は「句読点なし」としてみましたが、現在では「句読点」があっでもなくても失礼にはならないということです。

文例

先に述べた1から5の内容を含めた文例です。
長々と書くよりは、シンプルにまとめるのがコツです。

  1. このたびはご丁寧なご挨拶をいただきまして 誠にありがとうございました
  2. 遅ればせながら故人様のご冥福を心よりお祈りいたします
  3. ご遺族様につきましては お悔やみ申し上げることが遅れてしまったこと お詫び申し上げます
  4. 服喪中と存じ 新年の挨拶を控えさせていただきます
  5. さぞお力落としのことと拝察しますが どうか穏やかな新年を迎えられますよう心からお祈り申し上げます

注意するポイント

喪中見舞いの書面には、時候の挨拶や「拝啓」「謹啓」などの頭語は必要ありません

死ぬ」といった忌み言葉や「重ね重ね」など繰り返す言葉なども使わないようにして下さい。

個人と親しい仲であった場合は、生前のエピソードなどを入れるとさらに心のこもった喪中見舞いとなりますよ。

寒中見舞いの書き方


寒中見舞いの本来の意味は、季節の挨拶状です。

そして、喪中はがきの返事として出すこともできます

実は喪中見舞いを出すことより一般的だそうですよ。

注意しないといけないのは寒中見舞いを出す時期は決まっているということです。

松の内が明けた後の1月8日から2月初旬(節分)までに出すようにして下さいね。

喪中はがきの返事として出す「寒中見舞い」の文面には、以下のような内容を含めるといいそうです。

内容

  1. お見舞いの言葉
  2. 年始のご挨拶を控えさせていただいたこと
  3. 故人を偲ぶ言葉や相手を思いやる言葉
  4. 先方の健康を気遣った締めの挨拶

文例

上記の1から4までを取り入れて文章にした例がこちらです。

  1. 寒中お伺い申し上げます
  2. ご喪中につき 年始のご挨拶は遠慮させていただきました
  3. ○○様がご逝去なさってからまだ○○月足らず ご一家の皆様には、お寂しい毎日をお過ごしのこととお察しいたします
  4. 寒さが一段ときびしくなります折柄 なにとぞお体をお大切にお過ごしください

注意するポイント

季節の挨拶状としての意味もありますが、あくまでも喪中はがきの返事として相手を思いやるためのものなので、自分の近況や嬉しいことの報告は控えて下さい。

 

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喪中見舞いや寒中見舞いは官製はがきでもいいの?


喪中見舞いや寒中見舞いには、官製はがきと私製はがきのどちらを使ってもいいそうです。

一般に市販されている官製はがきは、切手に胡蝶蘭が緑色でデザインされていて、寒中見舞いや喪中欠礼などにも利用できるとされています。喪中見舞いに使っても問題はなさそうですね。

一方、私製はがきを使うと切手も自分で選ばなくてはいけません

お悔やみの気持ちを届けるという意味から、明るい色が入っていないものがいいと思って調べてみたら、落ち着いたブルーの花文様の切手がちゃんと弔事用として販売されていました。

こういった気遣いと手間から、私製はがきの方がより丁寧な印象になると思いました。

はがきの紙質も官製はがきより厚めなので、受け取り手にしっかりとした印象を与えることができますよね。

私は考えた末、私製はがきを使いました。

 
 

要約

  • 喪中はがきを受け取ったら、年賀状を出さないということが「返事の代わり」となるので、基本的にはなにもしなくても失礼にはならない。
  • 「喪中見舞い」や「寒中見舞い」でお悔やみの気持ちを伝えることができる。
  • 「喪中見舞い」は喪中はがきを受け取ったらすぐに出すか、遅くても年末には届くように出すこと。
  • はがきに書く文面では「句読点なし」にする古い習慣の名残があるが、現代では句読点があっても失礼にはならない。
  • ご遺族への気遣いの言葉や年始の挨拶は控えさせていただくという内容を書くとよい。
  • 「寒中見舞い」は季節の便りでもあるが、喪中見舞いの返事として出すこともある。
  • 「寒中見舞い」は松の内が明けた後から節分までの間に相手に届くように出すこと。
  • 季節の挨拶状としての意味より、あくまでも喪中はがきの返事としての文面にすること。
  • 官製はがきを使っても失礼にはならない。
  • 私製ハガキはより丁寧な印象となるのでおすすめ。

まとめ

調べてみた結果、私はすぐにお悔やみが伝えられる「喪中見舞い」を出しました。

何を書いたらいいんだろうと悩んでいましたが、今回ご紹介したようにお悔やみやご家族への気遣いの言葉をシンプルな文章にまとめました。

その分、私製はがきを使って丁寧に用意することで、気持ちも届けばいいなと思ったんです。

望んではいませんが、年末までにもし喪中届が届いてしまっても慌てずに対応できるように、今年は私製はがきと弔事用の切手を家に置いておこうと思っています。

 

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