こんにちは、ライターのさゆです!

新しい家を建てる際に、工事の前に行う「地鎮祭」には、土地の神を祭って工事の無事を祈る祭事の意味があるそうです。

今年、長年の夢だったマイホームを購入することになったんですが、地鎮祭をしなければならなく、何を準備したらいいのか、そして、どのくらいの費用がかかるのかわからず困っています。

工事の無事と、これから長く住むことになる我が家の安全のためにも、きちんと形式通りに執り行いたいなと考えていて、日取りや準備するもの、その費用を詳しく調べてみることにしました!

 

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地鎮祭にかかる費用ってどのくらい?

地鎮祭の写真

調べてみると、地鎮祭にかかる費用は、一般的に総額で10万円前後だということがわかりました。

結構お金がかかるなと思って、安くする方法がないか調べてみると、神社にお願いする準備物を自分で用意をするなどの工夫をすれば、総額6万円程度に抑えることができるようです。

また、やっている神社はとても少ないですが、略式の地鎮祭という方法をとれば、総額2万円程度に抑えることができます。

費用の内訳や安く抑える方法については、次の「準備するものは?」で詳しくご紹介します。

準備するものは?

地鎮祭のお供え物の写真

地鎮祭で用意するものには、「初穂料・玉串料」「神事に使用する資材(祭壇、三宝、玉串案など)」「お供え物」「直会(またはお弁当)」などがあるようです。

神事に使用する資材(祭壇、三宝、玉串案など)」などは、一般家庭で用意するのが難しいものもありますが、そういったものは、神社から貸し出してもらえますので、事前に相談してみて下さいね。

準備する物と費用
1.初穂料・玉串料(3~5万円)
初穂料は、神社へ納める謝礼金のことをいいます。

昔は神様へ稲穂を収めていましたが、近年でもその名残で「初穂料」という言葉が使われています。

また、玉串とは榊の枝に紙垂をつけたもののことです。

これは神様のお食事となる米や魚、野菜などと合わせて供えられます。

このお供え物の代わりに支払うお金を「玉串料」といいます。

※費用を抑えたい場合でも、ここは地鎮祭の重要なところなのでしっかりと納めるようにして下さいね。

2.神事に使用する資材(約3万円)
神事に使用するものには、祭壇、三宝、玉串案、そして竹やしめ縄、円錐形の斎砂(いみすな)などがあります。

これらは個人で準備することはほとんどなく、神社に相談すると貸し出してもらうことができます。

また、設営は施工業者が対応してくれるので、事前に相談をしておけば、後はお任せして大丈夫です。

3.お供え物(約5,000円~2万円)
お供え物は、祈願者側が用意しておく必要がありますが、地域によっては神社側で用意してもらえる場合もありますので、資材の相談をする際に合わせて確認しておくといいと思います。

なお、費用を抑えるなら、自分で用意するのがオススメです。

準備するものには、清酒、精米、塩、海の幸(魚、昆布、スルメなど)、山の幸(季節の果物、地上にできる野菜、地面のなかにできる野菜)があります。

おおよそ5,000円ほどで揃うことが多いと思いますが、神社にお願いする場合は、神主さんのお車代も合わせて2万円用意しておくと安心です。

4.お弁当(1食あたり約2,000円)
昔は直会(なおらい)といって、地鎮祭のあとにお供えしたものを参列者がいただき、けがれを払って神様のご加護を受けるのが一般的でしたが、最近はお弁当で済ませるか、お弁当自体を省略する場合が多いようです。

用意する場合は、1人あたり2,000円が目安です。

費用を抑える工夫は?
費用を抑えたいなら、準備するもので工夫をしてみて下さい。

  • お供え物となる野菜や果物を自分で購入する
  • お弁当を省略する(どうしても用意したい場合、赤飯だけにするなどして安く抑える)

 

神社と打ち合わせをする際、できるだけ費用を抑えたいと相談してみるのもいいと思います。

略式の地鎮祭とは?
神社の方に来てもらうのではなく、自分たちで神社へ出向いて、持参した土地の四隅の土と一緒にお祈りしてもらい、そのあと清めの塩と酒と一緒にその土を土地に戻すという方法です。

この方法が、地鎮祭の費用を一番抑えることができます。

略式で行いたい場合、まずは近くの神社に略式の地鎮祭をやっているかどうか問い合わせて下さい。

一般的には下記のようなものが必要になりますが、事前に神社に確認して下さいね。

●準備物

  • 玉串料(1~2万円)※神社へ最低金額をご確認下さい。
  • 粗塩
  • 奉献酒(化粧箱に入れて「奉献」または「奉献酒」とのしを付ける)
  • 洗ったお米(事前に洗って乾かす)
  • 建築予定地の土(四隅と中央の土をビニール袋に入れる)

 

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初穂料・玉串料は?

初穂料の写真

初穂料・玉串料を納めるとき、のし袋に書くのはどちらでも間違いではないのですが、どちらか選ぶのであれば「初穂料」の方がいいようです。

どちらも神前にお供えする物のことをいいますが、神事全般に使われる玉串料に対して、初穂料は祈願などの祭事の謝礼金で感謝の気持ちを表す言葉の意味もあるので、地鎮祭にはふさわしいと思います。

包む費用の相場は3~5万円とされていますが、地鎮祭の規模や、神社側でどこまで準備をしてくれるかによって変わってきます。

神社に確認してみると、2万円前後で提示されることもあるようですが、こちらはあくまで最低金額ですので、お礼の気持ちを込めて増額する分には問題ないようです。

のし袋の書き方
お祝いに使われるのし袋にはいろいろな種類ありますが、地鎮祭の場合、「何度あっても良いお祝い事」を意味する紅白の蝶結びの封筒を使うのが一般的です。

1万円以上を包む場合、水引が印刷されているものは避けた方がいいとされているので、その点は気をつけて下さいね。

のし袋の表には、ボールペンではなく黒の筆ペンを使って「初穂料」または「玉串料」と、施主である自分の名前をフルネームで書きます。

内袋には、表側に封筒に入れた金額(漢字)、裏側に住所と氏名を書きます。

お金の包み方
中に入れるお金は新札を用意し、お札の向きを人の顔が封筒の表側にくるように入れて下さいね。

地鎮祭の日取りはいつが良いの?

カレンダーの写真

地鎮祭の日取りを決めるときは、「六曜吉凶」と「十二直」からみた吉日の午前中を選ぶのがいいようです。

「六曜吉凶」とは、日にちの吉凶を占う指標で、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つを「六曜」と呼びます。

このなかでは、移転や開店などでも大吉となる「大安」、午後は凶ですが午前は願掛けや勝負ごとにいい日とされる「先勝」おめでたいことには友人を引きこむとされる「友引」の日を選ぶのがオススメです。

次に、「十二直」とは、北極星を中心に北斗七星が回転する動きを方位や十二支と組み合わせて、吉凶の判断に使われるものをいいます。

全部で12あるのですが、地鎮祭では、最も吉日とされる「建」、全てが満ちあふれる「満」、物事が平等円満に成立する「平」、何事も定まる日である「定」、成功する日とされる「成」、運気を開く「開」の6つがふさわしいようです。

この「六曜吉凶」と「十二直」の両方で吉日となる日で相談してみるのがいいと思います。

ちょっと難しい…という方は、「建築吉日カレンダー」というものが、インターネットからも気軽に確認できますので参考にしてみて下さい!

●建築吉日カレンダー
Panasonic:https://sumai.panasonic.jp/sumu2/calendar/

地鎮祭の服装は?

地鎮祭は神事ですので、正装が基本となります。

男性はスーツにネクタイ、女性の場合も礼服が望ましいとされています。

最近ではフォーマルではなくても良いということも多いのですが、派手すぎる格好は避けるようにした方がいいと思います。

ただし、工事現場は足場が悪いことが多いので、女性は特に高めのヒールなどは避けて、スニーカーやヒールの低いパンプスなどを選んだ方が安心です。

近所へ挨拶する際の品物や挨拶のやり方は?

着物女性と手土産の写真

これから家を建てるということは、工事関係者の車の出入りや、工事で生じる騒音など、ご近所さんの生活にも影響してきます。

後々もめないで済むように、施工業者の方と一緒に、事前にきちんとご挨拶に伺う方がいいと思います。

挨拶の仕方は?
施工業者名や工事期間、連絡先などは、基本的に施工業者の方が伝えてくれますので、あなたは「自分の名前」「工事でご迷惑をかけることのお詫び」「入居後のご挨拶」をするのがいいと思います。

例文をご紹介しますので、こちらも参考にしてみて下さいね!

●例文
はじめまして、この度お隣(この通り)に家を建てることになりました○○と申します。
工事期間中は何かとご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

挨拶の品物はどんなものがいいの?
500円~1,000円ほどの菓子折りを渡すのが一般的ですが、好き嫌いもありますので、あっても困らないタオルや洗剤などでもいいようです。

その他、クオカードなどの金券も喜ばれるようです。

 
 

要約

  • 地鎮祭にかかる費用のトータルは、一般的に10万円前後
  • 「初穂料・玉串料」を神社から指定される最低金額に抑え、お供え物を自分で用意するなどの工夫で総額6万円程度にできる
  • 略式の地鎮祭という方法をとれば、2万円程度まで費用を抑えられる
  • 準備する物には、「初穂料・玉串料」「神事に使用する資材」「お供え物」「お弁当」がある
  • 初穂料・玉串料を納めるとき、のし袋に書くのは「初穂料」の方がふさわしい
  • 地鎮祭の日取りは「六曜吉凶」と「十二直」からみた吉日の午前中を選ぶのがいい
  • 地鎮祭のときの服装は正装が一般的だが、足場が悪いので歩きやすい靴を選ぶのが安心
  • 近所へ挨拶は、工事が始まる前に施工業者の人と一緒に伺い、500円~1,000円の菓子折りを持参するのがオススメ

まとめ

地鎮祭にかかる費用や準備する物がわかったので、意外とスムーズに日取りを決めることができそうです!

建築吉日カレンダーで調べてみたところ、家族みんなが揃う土曜日や日曜日にも「六曜吉凶」と「十二直」でみた吉日があったので、神社と施工業者の方に候補日を相談してみようと思います。

また、ご近所の方には家ができてからご挨拶するものだと思っていましたが、工事前に伺った方がいいということが分かったので、主人と一緒に、洗剤セットを持って挨拶回りに行こうと思います。

地鎮祭にかかる費用や日取り、準備する物がよくわからないという方は、ぜひ参考にしてみて下さいね!

 

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