こんにちは!アメリカ留学中ライターのKatieです。
国際化が進んでいる現在、プライベートだけではなく仕事で海外の方とやりとりすることが普通になってきていますよね。
「せっかくの機会だから、季節の挨拶も英語でやってみたい!でも文章が思い浮かばない。」「ビジネス関係の相手にクリスマスカードとか送ってもいいの?」と悩んでいる方もいると思います。
私は現在アメリカに留学中なのですが、昨年末インターン先の上司に「取引先宛てに何通かクリスマスカード書いておいて」と言われて、かなり焦った記憶があります。
同僚の助けを借りて無事書き切ることができ、ビジネスにおけるフレーズをたくさん学ぶことができました。
そこで今回は、その時に私がネイティブの方や上司に教わった、クリスマスカードを英語でビジネスとして送る場合の例文や注意点をご紹介します。
クリスマスカードをビジネスとして送る場合の例文は?
ビジネスでクリスマスカードを送る際には、お得意様やお客様相手、取引先相手によって基本の文章があります。
そこで、相手との関係に合わせた基本の文章をご紹介します。
企業からお得意先やお客様への例文
(大切なお客様へ)
We extend our Best Wishes for a Joyful Holiday Season and wonderful New Year.
(楽しいホリデーシーズンと、素晴らしい新年を迎えられますようお祈り申し上げます。)
○○ Co., Ltd. (会社名)
Taro Yamada(山田太郎)”
この他、以下のような文も加えて使うことができます。
(季節のご挨拶と共に、新年のご多幸をお祈り申し上げます。)
(いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。よいホリデーシーズンをお迎えください。)
お得意先の場合は、To our Customers and Friends, の部分をTo Mr.&Ms. ○○、と変えてもいい様です。
企業から取引先への例文
Hoping you will have a very best holidays and wonderful new year.
(素晴らしいホリデーシーズンを迎えられますように。)
○○(自分の会社名)(Co., Ltd. / Corp. / Inc.) would like to wish you continued success in the new year and beyond.
(○○社および社員一同より、御社のますますのご発展をお祈り申し上げます。)
○○ Co., Ltd. (会社名)
Taro Yamada(山田太郎)”
この他に使える例文としては、以下のものがあります。
(今年は大変お世話になりました。新年もよろしくお願いいたします。)
(幸福、健康、そして成功に満ちた年末年始をお過ごしください。)
関係がしっかり築けている取引先へは、以下のような少しカジュアルな文面でもいいと思います。
(素敵なホリデーシーズンと、新年の平穏と幸せをお祈り申し上げます。)
(この休日が愛に満ち溢れた楽しい日々になりますように。)
上記の文章を組み合わせることで何通りもの内容を作ることができます。
ぜひ相手先との関係性や親密さを考慮して最適な文面を作ってみてくださいね。
また、メールや手紙でよく使われる会社形態の英語表記の略語としてCorp, Ltd, Incなどがあります。
自分の企業名や相手の企業名を書く時によく確認して、間違えないように注意してくださいね。
クリスマスカードを送る際の注意点は?
注意点を重要な順に4つご紹介します。
①宗教の違いに気をつける
クリスマスはキリストの生誕を祝う日ですので、キリスト教以外の方に送る場合や、相手の宗教がわからない場合は、シーズンズ・グリーティング(Season’s greeting)やニューイヤー・カード(New Year Card)として送るようにしてくださいね。
これらのカードはクリスマスだけではなく、クリスマスから年始までの祝日(ホリデー)を楽しく過ごしてね!というもので、海外ではクリスマスカードと同じような意味合いがあります。
今は会社内でもキリスト教・イスラム教・仏教など、宗教に多様性がありますので、全ての方に対応できるよう “Merry Christmas!” は使わず、ご紹介したような例文を使うようにしてください。
また、カードを選ぶ際はクリスマスを想起させるデザインは控えた方がいいです。
クリスマスカードはサンタやもみの木、雪景色などバリエーションが豊富にありますよね。
その中でもビジネスで送る際に注意しなければならないことは、クリスマスを想起させるサンタやキリスト、十字架モチーフのものは避けるということです。
その代わりに雪モチーフや単色のシンプルなものや、日本の名所の雪景色などをあしらったものを送るようにするといいと思います。
②宛先の書き方に気をつける
まず封筒には “Season’s greeting” や “Happy holidays” などと表書きをします。
航空便の場合は、その封筒に大きめの封筒を重ね、航空便用に相手先企業の住所と自社の住所、さらにAIR MAILと国名(アメリカに送る場合は住所の後にUSA)を書いて送るようにしてくださいね。
封筒を二重にする理由は、内側の封筒はカードを包装するためのものであり、外側の封筒は航空便用に中の封筒とカードを保護する役目があるからです。
相手企業や自企業の住所や宛名は、一番外側の封筒に書けば大丈夫です。
相手の住所や宛名は印刷ではなく手書きにするのがマナーなので、手書きで丁寧に書いてくださいね。
また、英語の場合、日本と住所の書き方が違うので気をつけてください。
日本のAmazon(アマゾンジャパン)の住所を例にしてご紹介します。
日本では宛先は郵便番号から書き、東京都という大きいくくりからどんどん小さい範囲に絞られていくように書きますね。
これを英語で書くときは、小さい範囲から大きい範囲を書き、最後に郵便番号という風になり、書き方が逆になります。
③カードの中身に気をつける
企業から取引先へのところの例文を使ってご紹介します。
(△△会社様へ)
Hoping you will have a very best holidays and wonderful new year.
(素晴らしいホリデーシーズンを迎えられますように。)
○○(自分の会社名)(Co., Ltd. / Corp. / Inc.) would like to wish you continued success in the new year and beyond.
(○○社および社員一同より、御社のますますのご発展をお祈り申し上げます。)
○○ Co., Ltd. (会社名)
Taro Yamada(山田太郎)
自社名や住所・署名の書き方はビジネス用ではなく、普通のメールなども終わりはこの形なのでぜひ色々な手紙に使ってみてくださいね。
また、会社の名前を出してカードを送るので、個人的なことは書かないようにしてくださいね。
④送る時期に気をつける
その理由としては、海外では12月に入るとクリスマスの準備が始まり、部屋に飾りつけをし、届いたクリスマスカードを飾る習慣があるためです。
オフィスも例外ではなく、取引先から届いたカードを応接間などに飾る習慣があります。
海外のオフィスは12月中旬からホリデーシーズンとして休暇に入ることが多いので、その前に届くように送ってくださいね。
カードを出すタイミングとしては、東京からアメリカのニューヨークに送るのであれば航空便で約1週間かかるため、11月中旬から下旬に送るのが目安です。
こちらの記事でもクリスマスカードについてご紹介しています。
クリスマスメッセージをメールで送る場合は?
ビジネスメールだけでクリスマスの挨拶を済ませるのはあまりよくありません。
送ったクリスマスカードをオフィスに飾ってもらうことで、お付き合いの証としていい関係を築いた証拠にもなるので、基本的にはカードを送るといいと思います。
しかし、同僚や個人的に仲のいい相手であればメールを送ってもいいと考えられています。
その際は件名に、 “Season’s Greetings” 、キリスト教の方には “Christmas Greetings” “Merry Christmas!” など、内容が何についてなのかをぱっと見てわかるものを書くのがマナーです。
また、件名の単語は冠詞(a, an, the)や接続詞(and, but, forなど)、前置詞(about, as, fromなど)以外は全て大文字始まりにするのもマナーです。
同僚や個人的に仲の良い相手に送るグリーティングメールですので、今まで何回かメールのやり取りをしたことがあると思います。
その場合、相手もすぐわかる様に名前で登録していると思うので、改めて件名に名前を書く必要はありませんが、きちんと開封してもらえるか不安な場合は、”Season’s Greetings From ○○”と自分の名前も件名に入れてしまうと安心ですよ。
“Hoping you have a very Merry Christmas!”
(メリークリスマス!)
【キリスト教以外の方に対する本文】
“Warmest wishes to all for a wonderful holiday season.”
(素晴らしいホリデーシーズンになりますように。)
また、どちらの場合にも最後に一文加えるとさらにいいと思います。
“Looking forward to seeing you again soon!”
(また会えることを楽しみにしています!)
“Have a wonderful holiday!”
(素晴らしい祝日を過ごしてくださいね!)
メールはすぐに相手に届きますし、飾るわけではないのでホリデーシーズンに入る2・3日前に送ったり、自分の仕事が落ち着いた時や一足先に休暇に入る時などに送るといいですよ。
メールなので、長文をダラダラと書くのは避け、簡潔にまとめたメッセージにするよう心がけてくださいね。
ビジネスにおすすめのクリスマスカードは?
ビジネスで使うクリスマスカードとしては、ポップアップのものやポストカードなど、種類は意外と豊富にあります。
しかし、注意点の項でも記載したように、会社内でも宗教が多様化していますので、クリスマスを想起させるサンタやキリスト、十字架などは避け、雪だるまや雪景色をモチーフにしたものを選ぶといいと思います。
日本から送る場合は、和柄などもおすすめですし、富士山など日本の名所が含まれているものも海外の方に喜んでもらえます。
こちらは、富士山と鶴が描かれているカードです。
富士山も鶴も和柄の中でも人気があるので、海外の方にも喜んでもらえると思います。
さらに、このカードはラメで加工されているので、華やかでありながら品があっておすすめです。
まとめ
今回は、ビジネスシーンで使えるクリスマスカードの例文についてご紹介しました。
ビジネスの関係だからこそ、宗教やカードの書き方など注意するべき点は多々ありますが、それ以上にいつもお世話になっていることへの感謝を込めてカードを書くのが大切です。
私も初めてのときは、宗教に注意することや、住所の書き方に違いがあることに驚きましたが、一度覚えてしまえば大丈夫でした。
あなたもぜひコツを覚えてクリスマスカードを送ってみてくださいね。
取引先との関係がより良いものになりますように!