こんにちは~ライターのあこです。
お中元やお歳暮、結婚祝いなどに贈り物をする際には必ず「のし」をつけるのがマナーですよね。
一般的には贈り物全体を覆う「のし」を使いますが、最近ではより小さいサイズの「短冊のし」を使うことも増えています。
ですが、サイズが小さい分どの位置に貼ったらいいのか、そもそもギフト箱が大きい場合どうなるのか、マナーか気になるところですよね。
そこで今回はのし(熨斗)の中でも短冊のし(熨斗)の貼る位置や、正しい貼り方などについてご紹介していきます。
短冊のし(熨斗)の正しい貼り方や位置は?
短冊のし(熨斗)には正しい貼る位置があります。
また、貼り方も正しい方法がありますので、それぞれ詳しくご紹介します!
短冊のし(熨斗)を貼る位置
短冊のし(熨斗)を貼る位置は基本的に「右上」です。
しかし、弔事用の場合には左上に貼り、北海道では中央右に貼るのが正しい位置です。
右上:お中元/お歳暮/一般的な贈り物/慶事用
左上:弔事用
慶事用と逆になります。
(ただし現在では関東などでは弔事用も右上に貼る地域が多いため、右上に貼っても間違いではありません。)
中央右:北海道
北海道では慶事用でも弔事用でも箱の中央右に貼るのが一般的です。
このように地域や慶事弔事によって異なっていますが、「この贈り物はどこに貼るのが正解?」と迷ってしまった時には外箱に右上に貼るのがどういった場合にも失礼にあたりません。
短冊のし(熨斗)の貼り方
糊を使ってもいいのですが、しわを伸ばしながら貼るのが難しいこと、剥がれやすいことから両面テープで貼る方が安心です。
短冊のし(熨斗)のサイズは?
短冊のし(熨斗)に「このサイズ」という規定のサイズはありません。
何より大事なのが贈答品の大きさとのバランスです。
贈答品の外箱に対して大きすぎても、小さすぎても良くありません。
上下左右、贈答品の外箱からはみ出さないサイズで、かつ全体的なバランスがおかしくないサイズを選択します。
逆にバランスがおかしくなければどういったサイズでもいいんです。
短冊のし(熨斗)が箱の大きさに合わない時には、丁度いいサイズになるようにカットする、もしくは下を折るようにしてくださいね。
ただ、どちらもいかにも「切った」「折った」とわかるのは見た目もよくありませんし、「間に合わせにしたと」と思われてしまう可能性もありますので、サイズがあまりに合っていないようであれば、箱サイズに合ったのしを再購入してくださいね。
短冊のしと熨斗掛けはどう使い分けるの?
短冊のしと熨斗掛けは贈る相手によって使い分けます。
自分より目上の方に贈る際には短冊のしではなく熨斗掛けを使うようにします。
なぜかというと、短冊のしは熨斗掛けを簡略化したものだからです。
ただ、短冊のしでもマナー違反ではありませんし、失礼にあたるということではありません。
使い分けとして、例えば上司が部下に贈る際には短冊のしで、部下が上司に贈る際には熨斗掛けの方がいいということです。
注意点!
それが弔事のあった方にお中元やお歳暮を贈る時です。
こういった時には目上の方であっても熨斗掛けは使わずに、短冊のしを使います。
理由は、熨斗掛けは基本的にお祝い事に使用するもので、弔事があった方へつけるのは非常に失礼にあたるからです。
最近では短冊のしでも、熨斗掛けでも気にしない人も増えてきましたが、一般的な贈り物の際も目上の方に贈る場合には熨斗掛けを使用した方が安心です。
もしどちらがいいか迷った際には、贈答品を購入したお店で相談してみるのも一つの手です。
「その場合にはこちらののしがいい」というアドバイスをもらうことができます。
短冊のしはどんなものでも大丈夫!
短冊のしは簡略されたものではありますが、どういった贈答品であっても使用して失礼なものではありません。
ただし慶事弔事で水引は使い分ける必要があります。
慶事用
弔事用
このように、慶事弔事で使用できるデザインが異なっていますので購入する際には注意してくださいね。
短冊のし(熨斗)のテンプレートを使う場合の紙の素材は?
短冊のし(熨斗)のテンプレートを使用して自分で作る場合、紙の素材に特に決まりはありません。
ですが、マットタイプの普通紙、もしくは和紙を使用するのが一般的です。
テンプレートを使用して自分で作成する場合におすすめの紙を2点ご紹介します。
初めて自分で作成するならこれ!
インクジェットやレーザープリンターなど幅広いプリンターで印刷することができますので非常に使い勝手がいいです。
また、ミシン目が入っているので簡単に切り取ることができるのも便利です。
決められたメーカー専用のソフトを使用せず、ワードなどで作成したテンプレートでも印刷可能です。
和紙で短冊のしを作りたいならこちら!
温かみのある色で、上品な風味のある和紙素材のプリンター専用紙です。
A4サイズではありますが、印刷した後に自分の理想のサイズにカットすれば問題ありません。
色味鮮やかに、とても綺麗に印刷することができますので和紙で短冊のしを作りたいという時にピッタリです。
このように、光沢があるタイプの紙でなければ比較的どういったタイプの紙質を使用しても問題はありません。
こちらの記事は、郵便局から生鮮食品などの保冷が必要な冷蔵品を相手に送る際に使える「チルドゆうパック」というクール便を使う方法を紹介しています。お歳暮やお中元で利用の際は参考にしてみてくださいね!
まとめ
短冊のしの貼り方は、一般的な贈り物や慶事用の場合には「右上」、弔事用の場合には「左上」が正しい位置です。
ただし、関東地方やあまり気にしない地域ではどちらの贈り物の際も「右上」に貼ることがありますし、北海道では「中央右上」が一般的です。
贈る相手のお住まい地域も気にして貼るといいですね。
マナーとして短冊のしはどういった場合に使っても失礼にはあたりませんが、簡略式なので目上の方への慶事の贈りものには通常ののしがおすすめです。
短冊のしの貼り方や使い分けは少しややこしいですが、記事を参考にしてぜひマスターしてくださいね!