こんにちは、ライターのチャコです!

食品用ラップフィルムは日常生活では欠かせない主婦の味方ですよね!

夕飯のおかずが余って冷蔵庫で保管するときや、それを後日食べたい時にレンジで温める時に使ったりと、とにかく重宝します。

しかし、レンジで食品を温める時に加熱をしすぎて、「ラップが縮んでる!?」という経験、あなたもいままでにありませんか?

私には小学校に通う子供がいるのですが、最近、自分でレンジを使って食品を温めるようになりました。

ただ、加減がまだわからないようで、ラップが食品にはりついていることがよくあるんです。

ラップが溶けると有害物質が発生すると聞いたこともあるので、健康的に問題がないのか不安に思っています。

そこで、今回は食品用ラップをレンジで温めすぎると、どんな危険性があるのかを調べてみました!

 

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サランラップをしてレンジのやり過ぎには注意が必要?

電子レンジの写真

食品用ラップを加熱し過ぎることで、ダイオキシンのような体に有害な物質が発生することはまずないようです!

ダイオキシンのような有害物質は、塩素・酸素・水素・炭素が250~400℃程の温度で不完全燃焼することによって発生するそう。

なので、ラップのような塩素性樹脂を250~400℃の温度帯で不完全燃焼させるとダイオキシンが発生すると言われいますが、レンジではどんなに油分が多い食品でも最高120~130℃までしか温度が上がらないので、ダイオキシンのような有害物質は発生しないと言う訳です。

※不完全燃焼とは、空気中の酸素が不足した状態で燃焼をすることを言います。

そもそも、食品用ラップに使用されているポリエチレンは、塩素樹脂ではないのでダイオキシンは出ないようです。

実際、食品用ラップ大手の旭化成さんも「ラップをレンジで使うことでダイオキシンが発生することはない」としているので、心配しなくてよさそうですね。

ちなみによく耳にする「サランラップ」は旭化成さんの食用ラップのことで、一般的なラップの総称は「食品用ラップフィルム」というそうですよ!

では、なんでラップのような塩素性樹脂を不完全燃焼させるとダイオキシンが発生すると言われいるのかというと、実は昔の食品用ラップは塩化ビニルを素材としていて、温めると発がん性物質が発生する恐れがありました。

でも、今のラップの素材はポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニルを重合することで危険性をなくしたポリ塩化ビニルの3種が主流となっており、塩化ビニル素材の食品用ラップは販売されていないため、発がん性物質が出てくる心配もなくなったそうですよ!

また、急激に温度が上がってしまう油が多い食品(肉・魚・揚げ物など)や、発火の可能性がある水分が少ない食品(かぼちゃ・芋類など)は、レンジで温めるときに食品自体の温度がラップの耐熱温度を超えてしまうことがあります。

そうなるとラップが溶けてしまうので、ちょっと面倒でも、深めの器に入れてラップが直接食品に触れないようにして、レンジで温めた方がいいそうです!

 

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サランラップが溶けたり、縮んだりする場合は?

ラップが溶けたり、縮んだりしても、中の食品に危険はありません。

ただ、ラップはあくまで樹脂ですので、食べてしまうことはNGです!

もし、食品についてしまった場合はちゃんとはがしてくださいね。

ちなみに、万が一食品についてしまったラップを見落として食べてしまっても、心配する必要はないようです。

ラップのかけらは身体に吸収されることなく、排泄によって外へ出されるので安心して大丈夫なんだそうですよ。

ただ、小さなお子さんなどが誤って大量に誤飲してしまった場合などは、窒息してしまう恐れがありますので、すぐに病院へ連れて行ってくださいね。

ラップから煙がでる!?

そして、私はまだ経験したことがないのですが、食品用ラップを温めすぎると煙が出ることもあるそうです。

この時に「煙が出ているくらいだから、ダイオキシンが出ているんじゃないか?」と心配になる方もいると思います。

ラップの種類にもよるのですが、実はこの煙が塩素ガスを出しているということが分かりました。

塩素ガスは危険なガスですが、ラップがレンジで温められて出る塩素ガスの量なら人体に影響がでることはないため、換気すれば問題ないようです。

なお、塩素ガスを発生する可能性があるのは、塩素樹脂を用いたものだけですので、ポリエチレン素材のサランラップは煙が出ても塩素ガスが発生することはないです!

ポリエチレン素材のラップは無添加で塩素ガスもでないため、塩素ガスの影響が心配な方はポリエチレン素材のラップがおすすめですよ。

どんなサランラップがおすすめ?

サランラップの写真

食品用ラップは素材によって耐熱温度や優れている点が変わりますので、食材によって異なる素材のラップを使い分けるのがおすすめです。

食品用ラップの素材は主に以下の3つとなっており、それぞれに利点があります。

①ポリ塩化ビニリデン:水分やにおいを通しにくく、耐熱性が最も高い。

②ポリエチレン:酸素を通しやすく、燃焼しても塩素ガスが出ない。

③ポリ塩化ビニル:伸縮性・耐久性が優れている。中身が冷めづらい。

 

これらの利点に合わせて食材を選べば、より効果的にラップを使えそうですね。

それぞれの素材の詳しい特徴とおすすめの食品を表にまとめてみましたので、良ければ参考にしてくださいね。

素材の詳しい特徴とおすすめする食品表

この他、お子さんがレンジを使う場合や、ラップが溶けるのが心配な方におすすめのラップをご紹介します。

お子さんがレンジを使う場合は?

お子さんがレンジを使うことがあるご家庭では、無添加素材の食品用ラップであるポリエチレン素材のラップがおすすめです。

万が一食品を温めすぎても、塩素ガスが発生する恐れがなく安心です!

サランラップがレンジで溶けることが心配な方は?

油ものや水分が少ない食品を温める時は、耐熱温度が高いポリ塩化ビニル素材やポリ塩化ビニリデン素材のサランラップを、それ以外の普通の食品を温める時はポリエチレン素材のサランラップ、と使い分けるのがおすすめです!

ただし、ポリ塩化ビニル製のラップは、その密閉性と伸縮性の高さから、食べ物の入った容器にラップをかけてレンジ加熱し、少し経つと、ラップがへこんで食品にはりつき、真空のような状態になることがあります。

これは水蒸気の温度による体積の変化によるもので、特に危険はありませんが、たまに食品の形が崩れてしまうこともあるので、早めにつまようじなどで穴をあけて密閉状態を解除してあげるといいですよ。

下の動画で、ポリエチレン素材のサランラップとポリ塩化ビニリデン素材のサランラップについての紹介がされているので参考までにご覧ください!

サランラップを使わずに代用できるものってあるの?

タッパーのイラスト

レンジでどうしてもサランラップを使いたくない人や、サランラップのストックを切らしてしまった!といったときの代用品として以下の3つがおすすめです。

①レンジ使用可のタッパー

②レンジで温める専用の蓋(百均に売っています)

③クッキングシート

 

タッパーは洗い物が増えてしまうというデメリットはありますが、レンジ可となっているものなら基本的に溶けたりしないのでレンジでも安心して使える代物です。

レンジで温める専用の蓋は、百均で売っていて結構重宝する代物です!

ただ、こちらは使いたい時に家にない可能性が高いと思います。

この機会に購入するのも有かもしれませんね!

クッキングシートは、レンジのオーブン機能でクッキーやケーキを焼く時だけでなく、レンジで食品を温める時も利用可能です。

代用品を調べていく中で、ワックスペーパーも使えるのでは?という意見もありましたが、こちらは耐熱性もなく、温めるとロウが浸み出てくるのでレンジでの使用は不可です。

まとめ

今回調べてみて、サランラップの素材によって、得意な食品が異なることがわかりました!

我が家では、油ものや水分が少ない食品には耐熱性の高いラップを、それ以外の温度が急に上がらない食品を温める時はポリエチレン素材の無添加ラップを使うつもりです。

また、ラップで食品を直接包んでレンジで温めることは、発火の可能性があることがわかったので今後はしないようにして、子供にも教えておこうと思います。

これからは、レンジで温めすぎた時にラップが溶けたり縮んだりしても、焦らず対応できそうです。

ラップを使った食品をレンジ加熱しすぎたときには、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!

 

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