こんにちは!ライターの上園田です。
今や生活に欠かせないエアコンですが、古くなったり、壊れて動かなくなった場合、処分にお金がかかりそうですよね..。
実は先日、祖母の家を片付けていたときに、物置からでてきたかなり古いエアコンを処分したんです。
今回はその経験をもとに、エアコンの処分にかかる費用のほか、処分するにはどんな方法があるのか、について詳しくご紹介したいと思います。
エアコンの処分にかかる費用はどれくらい?
エアコンは、家電リサイクル法の対象品になっているので、処分の際は必ずリサイクル料がかかり、その費用は2020年5月現在、最低で990円~となっています。
エアコンを処分する方法は5つありますが、その中でも私のおすすめは、自治体回収です!
価格も比較的抑えられるうえ、自治体なので、最後まできちんと処分してもらえて安心です。
それでは、それぞれの処分方法を詳しくご紹介していきます!
①自治体指定場所への持ち込み
※対応していない自治体もあります。
各自治体に設けられているゴミを回収してくれる施設へ直接持ち込む方法です。
ここでいう施設とは環境センターなどです。
自分でエアコンを取り外して持ち込むことになるのでリサイクル料金だけで済み、最も安く処分できる方法です。
電話などで予約をせずにいきなり持ち込むと受け取ってもらえない場合がありますので、必ず事前に施設へ連絡をしてくださいね。
また、この方法はリサイクル券が必要になりますので事前に用意が必要です(後で説明します)。
②自治体指定業者による回収
※対応していない自治体もあります
エアコンを自分で指定場所へ持ち込むのって、正直、結構大変です。
そんなときは、各自治体が指定している「一般廃棄物収集運搬業許可業者」という専門の業者へ収集運搬を依頼する方法もあります。
この場合、リサイクル料と合わせて、収集運搬料がかかります。
収集運搬料は業者によって異なりますが、3,000円が相場と言われています。
なお、エアコンの取り外しについては自分で行うことになっているので、設置してあるエアコンを処分する場合は、業者が来るまでに取り外しておいてくださいね。
エアコンの取り外しは重たいので1人では大変なうえ、専門知識が必要なので、自治体へ依頼する際に運搬業者に一緒に依頼できるのか確認したり、別の業者に取り外しだけをお願いしておくことも忘れないようにしてください。
(エアコン取り外しのみの費用相場は4,000~6,000円)
1.2.の処分の場合は各自治体が窓口になるので、まずは自治体のHPで調べたり、窓口へ問い合わせてみてください。
相談窓口の名称は自治体によって異なるのですが、「〇〇市(自治体名) エアコン 処分」などで検索すると処分方法についての案内や問い合わせ先が載っているページへ直でいけるので、まずはネットで調べてみてくださいね。
ちなみに、下記のサイトでは自治体ごとにどこへ相談すればいいのかを調べることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
③家電量販店による回収
家電量販店ごとに料金は違いますが、買い替えの際は場合によっては約2,000円で古いエアコンを回収してもらえます。
回収のみの場合は家電量販店によって対応していないところも多いので、各社のHPなどで確認してみてください。
ちなみに、エディオンやケーズデンキでは、回収のみも対応してるようなので、HPやお近くのお店へ問い合わせてみてください。
家電量販店ごとのエアコン回収料金(リサイクル料込み)
※2020年5月時点
ヤマダ電機 | 買い替え:2,200円~ |
エディオン | 買い替え:2,090円~ 引き取りのみ:2,200円~ |
ヨドバシカメラ | 買い替え:1,540円~ |
ビックカメラ | 買い替え:2,640円~ |
ケーズデンキ | 買い替え:2,420円~ 回収のみ:上記+3,300円 |
上新 | 買い替え:2,090円~ 回収のみ:4,290円~ |
④業者による回収
自治体指定業者以外にもエアコンを回収してくれる業者はたくさんあります。
かかる費用としては、リサイクル料金+収集運搬料ですが、自治体指定業者よりも料金が高い傾向にあります。
また、業者を使う場合は、中には違法な業者もいるので注意が必要です!
特に「無料引き取り」とうたわれている業者とのトラブルは多いようですので、利用する際は十分にその業者について下調べしてからにしてくださいね。
⑤リサイクルショップやインターネットサービスによる買取
エアコンがまだ使えそうな場合は買い取ってもらうという手段もあります。
特に、販売から5年以内のものであれば、高値がつくこともあります。
買取価格は10,000円~つくこともありますが、5年を超えて価値が下がってしまうと、価格がつかないこともあるので、状態やモノによるところが大きいです。
リサイクルショップに持ち込むほか、自分でインターネットから申し込みしてから業者に査定・買取してもらう方法もあります。
ただし、エアコンは大型家電なので、引き取ってから査定してもらう場合、送料がかなり高くつくのでマイナスになることもあります。
また、自分でフリマやオークションサイトに出品する方法もあるのですが、その際は、他の出品者の情報や相場を確認してからでないと、売れ残って処分できない可能性もあります。
エアコンを処分するおすすめの方法は?
エアコンを処分するおすすめの方法は、費用が安くて確実な自治体指定場所へ自分で持ち込む方法と、自治体指定業者による回収の2つです。
処分方法の説明に入る前に、まずはエアコンは何のゴミになるのかを簡単にご紹介します。
エアコンは何のゴミ?
法律で定められている理由としては、不法投棄による環境破壊のほかにも、エアコンに使われている高価な部品の不当な売買を防ぐ目的があります。
エアコンに使われている部品は分解することで再利用できるので、正しく処分することで資源としても重要な役割を果たします。
こういった理由で各自治体に相談窓口や指定引き取り場所があるということですね。
先ほどご紹介したように、公的なサービス以外を利用することにリスクがあるのも頷けます。
エアコンを処分する方法は?
先の通り、エアコンの処分は、自治体を通じた2つの方法が安くて確実なので、詳しくご紹介します。
自治体指定場所へ持ち込んで処分する方法
1.エアコンを取り外す
取り外しには専門知識も必要なので、基本的に業者に依頼することになりますが、取り外す費用は4,000~6,000円が相場です。
業者を呼ばずに自分で取り外す場合は、きちんと調べて正しい手順で行ってください。
2.リサイクル券を購入する
簡易郵便局など一部の郵便局では対応していない場合がありますので、事前に問い合わせをしておくといいです。
郵便局の窓口で家電リサイクル券を受け取ったら、まずは必要事項を記入します。
メーカー名を記入する欄がありますので、事前にメモを取っておくことをおすすめします。
◎リサイクル券の記入例
※料金やメーカー番号は、郵便局に置いてある資料、もしくはこちら(https://www.rkc.aeha.or.jp/document/recycle_price_list.pdf)から確認できます。
※パナソニックのエアコンの場合、①は100 ②は10 ③は990円となります。
3.必要事項を記入したら、リサイクル料金を支払います。
ただし、ATM振込みの場合でも、日付印を押してもらう必要があるので、窓口の営業時間内に行ってください。
※参考:ゆうちょ銀行ATMから払込書を使って振込む方法
窓口、ATMいずれの場合も、日付印の押された「振替払込受付証明書」を、リサイクル券の①指定引取場所控の所定の場所に貼り付けて持ち帰ります。
※「振替払込請求書兼受領証」「ご利用明細票」は保管しておいてください。
4.支払いが済んだら、家電リサイクル券と処分するエアコンを自治体指定場所へ持ち込みます。
※必ず、事前に清掃工場へ連絡を入れてくださいね!
5.清掃工場にエアコンを引き渡したら、家電リサイクル券の控えを受け取って完了です。
自治体指定業者に回収してもらう方法
1.自治体へ事前申し込みをする
私が住んでいる自治体には家電リサイクル受付センターという公的機関があったのでそちらを利用しました。
ネットで事前申し込みができるとのことだったので、対象品目(この場合はエアコン)やサイズなどの項目を記入して申し込みをしました。
2.エアコンを取り外しておく
業者を呼ばずに自分で取り外す場合は、正しい手順で行わないと配管や本体を破損することもありますし、大きいので一人では落下させる可能性もあるので、複数人で協力しながら行ってください。
できれば、自治体指定業者に取り外しも一緒にお願いできないか相談しておくと安心ですね。
3.リサイクル券を購入する
4.自治体指定業者へエアコンを引き渡す
私はすぐに引き渡せるように玄関まで運んでおいていましたが、スムーズに運んでもらえたのでおすすめです。
次にリサイクル料金と運搬料を支払い、家電リサイクル券の控えを受け取って完了です。
エアコンを処分する場合の注意点は?
つまり、定められている以外の方法で処分すると違法になってしまうんです!
粗大ごみとして投棄するのはもちろんNGですが、業者によっては怪しいところもあるようですので、自治体での処分が安くて確実です。
また、エアコンのメーカー名がわからなかったり、取り外し方がわからないという場合は処分の手続きに手間取ってしまったり、家屋を傷つけてしまうこともあるので無理をせずに近所の電気屋さんなどに聞いてみるのもアリですよ!
ご紹介したように家電量販店でもそれほど高額でなく回収してくれるところもあるので、大手のところなどは安心して依頼できると思います。
まとめ
エアコンを処分する方法として、最も安いのは自分で自治体指定場所へ持ち込む方法です。
ただし、自分でリサイクル券を購入したり、エアコンの取り外し・運搬の手間がいるので、できれば自治体回収や家電量販店に依頼をするのが、費用面でも、後々の処分の面でも安心です。
普通のごみとは違って料金を支払ったり手続きを踏んだりする必要があるので少し手間がかかりますが、正しい方法できちんと処分してくださいね。