こんにちは!ライターのAliceです!
先日、祖父の七回忌があったのですが、その時に法事っていつまでするのかな?と疑問に思うことがありました。
実際に何度か法事に参加したことはあるのですが、詳しいことを知らずに参加していました…。
そこで今回は、年回忌法要の回数や、マナーなどの基礎知識について詳しく調べてみたのでご紹介していきたいと思います。
法事はいつまでするの?
一般的には、三十三回忌か五十回忌で弔い上げを行う家庭が多いそうです。
「弔い上げ(とむらいあげ)」とは、年回忌法要の最後の法要を意味します。
ただ、年回忌の数が増えるにつれて、集まれる親戚の数も少なくなってしまうことが多いため、最近では三十三回忌の前の、二十七回忌で弔い上げする家庭も増えてきているようです。
ここからは、年回忌法要の回数や意味について詳しく紹介したいと思います。
何回忌まであるの?
一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、四十三回忌、四十七回忌、五十回忌です。
ただ、先ほども紹介したように、一般的には三十三回忌または五十回忌で弔い上げになることが多いです。
一周忌はもちろん故人が亡くなられた翌年に行いますが、それ以降の年回忌法要は実施する年が実際の法要の数と異なるので困惑してしまうかもしれません。
年回忌法要は、亡くなられた年を一年目と数えるため、実際の年数とズレます。
そのため、年回忌を行うのは、○回忌から一を引いた年に行うこととなります。
例えば、三回忌は三から一を引いて、故人が亡くなってから二年目に行います。
年回忌法要の意味とは?
故人が亡くなってから七日ごとに行われる四十九日(しじゅうくにち)までの法要では、故人の魂が成仏せずさまよっている期間と言われ、極楽浄土へ行けることを願って法要を行います。
それを過ぎると仏となり、死後の世界に成仏すると考えられているため、年回忌法要では、その死後の世界での幸福を祈るという違いがあります。
宗派によって違いはあるの?
浄土真宗、真言宗、浄土宗、曹洞宗の年回忌法要について紹介します。
浄土真宗
浄土宗、真言宗
曹洞宗
このように、宗派によっていくつかの違いがあることが分かりました。
年回忌法要のふさわしい服装は?
年回忌法要にふさわしい服装は、七回忌までと、それ以降で少し異なります。
これは、七回忌以降の年忌行事は法要に呼ぶ人の範囲がグッと狭くなり、親族と遺族のみが集まるので、ざっくばらんに故人を偲ぶ行事になるからです。
それでは、実際のふさわしい服装について詳しく紹介します。
七回忌までの服装
女性は黒の長袖のワンピースや黒のスーツを着用し、ストッキングやパンプス、バッグなどの装飾品も黒色のものを着用します。
なお、喪主の服装は他の参列者よりも軽装にならないように気をつけます。
七回忌以降の服装
女性に関しても、グレーや紺のアンサンブルやスーツを着用してもよくなります。
ただし、装飾品は黒で統一して華美になりすぎないようにしたほうがいいです。
ちなみに、案内の際に「平服でお越しください」と言われることもあるかもしれませんが、ここでいう平服とは、略式喪服ことを指します。
間違っても普段着では参加しないよう気をつけてくださいね。
香典やお布施は?
ここでは、香典や僧侶に渡すお布施の相場、包み方などのマナーについて紹介します。
香典の相場は?
一周忌と三回忌には大勢を呼んで盛大に行うため、香典の金額も多くなります。
そこで、七回忌までとそれ以降に分けて、故人との関係別に相場を紹介します。
故人との関係 | 七回忌まで | 七回忌以降 |
両親 | 10,000~50,000円 | 10,000~30,000円 |
祖父母 | 5,000〜10,000円 | 5,000〜10,000円 |
兄弟姉妹 | 10,000~50,000円 | 10,000~30,000円 |
叔父・叔母・姪・甥 | 5,000~10,000円 | 5,000〜10,000円 |
いとこなどその他親族 | 5,000~10,000円 | 3,000∼10,000円 |
友人、知人など親族以外 | 3,000~10,000円 |
※配偶者がいる場合は、義理の相手も含みます。また、七回忌以降は基本的に親族のみとなります。
なお、夫婦連名で香典を渡す場合は、表の金額の5割増し(1,5倍)の金額が相場となります。
例えば、10,000円が相場なら、10,000×1,5=15,000円が相場となります。
また、法要の後に会食がある場合、香典に会食代を上乗せして出します。
これは上にある香典の相場に一人当たりプラス5,000円~10,000円ほど上乗せした額を目安にしてください。
香典のマナーは?
新札は、不幸を事前に予測していたという印象を与え、失礼に当たるからです。
香典に使うお札はできるだけ使用感のあるお札を包んでください。
新札しか手元にない場合は、一度折って折り目をつけてから入れるといいですよ。
二つ目に、金額の数字に注意が必要です。
四や九といった数字は「死」や「苦」という言葉を連想させてしまうため、使わないようにしてください。
三つ目に、香典袋には濃墨(こずみ)を使います。
これは、故人への深い思いを伝えるためです。
お布施の相場は?
これは、回数を重ねる際に、読経など、法要の内容が異なってくるからです。
また、これらに加えてお車代として5,000~10,000円程度渡します。
さらに、法要の後の会食を僧侶が辞退した場合は、御膳料として、別途5,000~10,000円渡します。
お布施のマナーは?
そのため、これらは別々に包んで渡すことがマナーです。
香典やお布施の包み方や書き方は?
香典とお布施それぞれについて、詳しく紹介します。
香典の書き方
年回忌法要での表書きは「御仏前」「御香典」などがあります。
ちなみに、四十九日以降は、「御霊前」は使わないよう注意が必要です。
これは、四十九日を過ぎると故人の魂が仏になっていると考えられるためです。
また、四十九日に関わらず、宗派によっては「御霊前」という表書きは使わない場合もあるので、相手の宗派が分からない場合は、「御香典」と書くと間違いないですよ。
水引の中央下にはフルネームで自分の名前を書きます。
夫婦の場合は、夫の名前のみにするか、夫の名前を右に書き、その左に、妻の名前を書きます。
連名の場合は、三名程度なら、目上の人から右から順にフルネームで記入します。
四名以上になるときには、右に代表者の名前を記入して、その隣に少し下げて「外一同」と少し小さめの字で記入し、中に別紙を入れてそこに全員の名前を書きます。
香典袋の中には、中袋(中包みともいう)があります。
中袋の表には、中央に香典の金額を記入し、裏面の左下には名前と住所を記入します。
金額の数字の書き方は一般的な漢数字とは異なり、下記のように書きます。
紙幣を入れる際には紙幣のおもて面(肖像画のある面)が中袋の裏面に向くように入れてください。
これは、お悔やみの意味を表し「顔を伏せる」という意味があるためです。
お布施の書き方
その場合は、白無地の封筒を使うか、お布施などと印字されているものを使います。
二重封筒は、「不幸ごとが重なる」という意味になるので、避けてください。
表書きは、表面の中央上に「御布施」「御礼」「御経料」「御車代」「御膳料」などと記入して、中央下には喪主の名前をフルネームで記入します。
こちらも香典と同じで毛筆書きがマナーです。
ただし、お布施は僧侶に経読などをいただいた謝礼として渡すものであるため、新札を用意し、お札の向きは封筒のおもてにお札の肖像画がくるようにします。
この点は香典とは反対なのでご注意ください。
奉書紙を使う場合は、下記のように慶事の上包みの折り方をします。
慶事の上包みの折り方
まとめ
今回は、年回忌法要の回数や服装や香典のマナーなどについて調べてみました。
年回忌は一般的には三十三回忌までとなりますが、明確な決まりはないので、家庭の事情や宗派など状況に応じて柔軟に対応すればいいと分かりました。
香典やお布施については、何回忌なのか、規模に合わせて金額が変わるので注意が必要だなと思いました。
これで法要の時のマナーが分かったので、私もこれ以降の法要でも失礼のないように取り組むことができそうです。
あなたも法事の際はこの記事を参考にしてみてくださいね。