こんにちは。ライターの池平です。
夏の暑い時期は、お弁当ってすぐにダメになっちゃいますよね。もし、家族の誰かが傷んだお弁当を食べてしまって、食中毒になったらどうしようって、あなたも心配になったこと、今までにありませんか?
うちの主人は大工で、いつも朝にお弁当を持たせるんですが、先日、お昼に食べようとお弁当を開けてみると、酸っぱい匂いがしたと言われて、思わず「えぇ!」って、なりました。話を聞いてみると、その日は、お弁当を作業車の中に置いてしまったらしく、その間に傷んでしまったようです。その後、食べずに捨ててしまったと聞いて、すごく悲しい気持ちになりましたが、私も保冷の対策をシッカリと考えていなかったので反省しました。
そこで、もうこんなことが起きないように、お弁当が傷みにくい工夫をしっかり調べてみることにしました。今回は、夏のお弁当の正しい保冷方法と、避けたほうが良い食材についてご紹介します!
真夏のお弁当を傷ませないようにするにはどうすればいいの?
夏場のお弁当を傷ませないために保冷は絶対ですが、お弁当が傷むそもそもの原因について、ちゃんと理解することが大切のようです。その原因とは、食べ物についた「菌」です。食中毒を引き起こすこの菌は、人の手に常在している黄色ブドウ球菌だったり、もともと食品に存在していた菌だったりします。
こういった菌って、特に20~40℃で大繁殖すると言われているんです。そのため、車の中やロッカーの中で、お弁当がこの温度に保たれてしまうと、本当に危険なんですね。繁殖を防ぐために、保冷がまず大切だということに納得ですが、実は、お弁当を作っている時にも気を付けたほうがいいいことがあります。
それは、食べ物に菌を付けないこと、そして、すでに菌が付いているかもしれない食材ならその菌を殺して、それから菌が喜んで繁殖する環境を与えないように、シッカリと保冷することです!
では、具体的にどういった所に注意すればいいのか、保冷方法も含めてご紹介します。
注意する5つの事
ビニール手袋を付ける
人の手から雑菌が食べ物に移るを避けましょう。菜箸で詰めるのもOKですが、手の方が早かったりします。食品用の薄手の手袋は、衛生的で、手早く作業できて、使ってみるとけっこう便利です。おにぎりやサンドイッチを作るときには、特におすすめです。
しっかり加熱する
大抵の食中毒菌は、75度以上で1分間加熱をすると死滅します。
特にハムやソーセージ、かまぼこなどの加工食品には、ゆっくりと繁殖をする菌が既に付いているので、しっかりと加熱しましょう。中が半熟になってしまう可能性がある卵や、ウィンナーは、念入りに焼くと安心です。
前日に残ったおかずなどは、必ず再加熱して下さい。少しの量であれば、加熱は、電子レンジでもOKですが、量が多くなるとまんべんなく熱が通りにくくなるので、少し手間でも火にかけるのがおすすめです。
しっかり冷ます
1度料理した食品が、中途半端に温かいままだと、菌が好む環境が作られてしまいます。
おかずもご飯も、中までシッカリと冷ましてから、お弁当箱に詰めるようにして下さい。平らなお皿や、バッドに広げると、冷めやすくなります。効率良くしたいのであれば、扇風機の風が当たる場所に置くと、早く冷めますし、その間に他の家事もできるのでおすすめです。
保冷剤を活用する
お弁当が完成したら、菌の繁殖する危険な温度にならないように、必ず、冷凍庫で凍らせた、冷凍用の保冷剤を忘れずにつけて下さい!
保冷方法は、お弁当の上下にキッチンペーパーで包んだ保冷剤をあててから、保冷剤ごとお弁当用のバンドで固定します。そして、大きめのハンカチや、ふろしきなどで保冷剤がバンドから外れてしまわないようしっかりと縛ります。
保冷剤は、できるだけ多めに使用して下さい。でも、気温が高くなってくると、保冷剤は2時間ほどで溶けてしまうので、凍らせたペットボトルをランチバッグに一緒に入れるのがおすすめです!
お弁当を入れる袋
保冷剤を活用していても、お弁当を入れる袋に密閉性がなければ、熱が侵入して保冷効果はグンと下がってしまいます。そこでおすすめしたいのが、ジッパーが付いていて、しっかり密閉できるランチバッグです。この後の保冷グッズでも紹介しますが、ランチバックの中は、アルミフィルムが使用されているので、保冷剤が長持ちします!
夏場のお弁当に適したおすすめの保冷グッズは?
お弁当を用意してから持たせるまで、ちゃんと注意していても、夏場の30度を超える気温だと、まだまだ安心はできません!
食中毒の危険をさけるためには、保冷グッズの活用が重要なポイントです!
調べてみると、お弁当を安全な温度に保ってくれるのに役立つグッズが色々あったので、おすすめなものを紹介します!
保冷機能付きランチバッグ
保冷効果の高いアルミフィルムが、内側に使用してあるランチバッグなので、保冷剤の効果も長持ちします!また、ジッパー式なので、熱も入りにくくなっています!
保冷効果のあるランチバッグは、色・形ともに豊富で、種類もたくさんあり、百均で買えるものから2000円程度のものまで、値段も色々です。
私は、汚れてしまっても、手洗いや、洗濯機で丸洗いできるタイプが便利だと思い、素材もしっかりしていて、お弁当の出し入れも手早くできるこのタイプがいいなと思いました!また、保冷剤も2つ付いてくるとあってお得です。
スケーター 保冷 ランチバック 2段 弁当箱 650ml~950ml用 保冷剤 2個付
ランチバッグよりも保冷効果がある、ソフトクーラーボックスと呼ばれるものもありました。
主人が、また、社用の車にお弁当を置きっぱなしにしてしまった場合でも、しっかりと対応できそうです!
また、ペットボトルや、ちょっとした軽食も入れるようになっているので、こういった大き目なボックスもいいなと思いました。キャンプやピクニックなどでも使えそうですよね。
詳しい商品紹介の動画がありました。参考にしてみて下さい。
保冷剤ケース
保冷剤をお弁当箱にピッタリと密着させて、固定させることができる便利グッズです。ゴムバンドになっているので、簡単に取り付けられます。固定されていると、保冷剤の冷たさが直接お弁当全体に伝わるので、より安心ですよね。
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保冷剤ケース 保冷剤付き
保冷一体型のお弁当箱
お弁当箱自体に、保冷機能があるお弁当箱です!蓋の部分に、保冷剤が内蔵されているので、一晩、蓋を冷凍庫で凍らせておいて、あとはセットするだけです。
蓋のへこみ部分は、ペットボトルがフィットする形になっていて、ペットボトルも凍らせておくと、さらに保冷効果が高まるので、夏場には重宝しそうです。まさにアイデア商品ですね!ただ、お弁当箱としての内容量は、外で働く男性には、少し小さいかもしれません。
ペットボトルもすっきり収まるランチボックス(お弁当箱)ジェルクール
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GEL-COOL PECO(凹)【保冷ランチボックス お弁当箱 保冷剤付き 保冷剤一体型】TV番組「ヒルナンデス」、「スマステーション」便利グッズで紹介されました♪
保冷してもなるべく避けたほうが良い食材は?
水分が多いもの、タンパク質や糖分を多く含むもの、それに加工食品などは、実は、保冷を徹底していても、なるべく避けたほうが良い食材のようです。
その理由は、食中毒の原因である食べ物を腐敗させる細菌が、そういったものを好むからなんです。
具体的にどんな食材かを調べてみると、けっこう意外な食材もありました。その食材がNGな理由と、それでもお弁当に使いたい場合の注意点をまとめてみました。
生野菜
生野菜は、時間が経つと水分が出てきます。水分があるところに細菌は繁殖しやすく、周りのものも一緒に傷ませてしまいます。レタスやキュウリなど、お弁当の彩りや、空いたスペースを埋めるのに使いたいところですがやめておきましょう。
生野菜でお弁当に使える食材は、ミニトマトです!酸が多い食品は、細菌は好みません。ヘタを取り除いた後によく洗って、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取るなどの処理をすれば大丈夫です。ただし爪楊枝やピックなどで突き刺さすのはダメです。中から出た汁が腐るのを早めてしまうので、気を付けましょう。
果物
特にカットフルーツは、切り口からたくさんの水分が出て、菌が増殖しやすいので良くないようです。
果物をお弁当に持っていきたい場合は、なるべくカットしないでもいいぶどうや、みかん丸ごとなどがおすすめです。専用の容器に分け、保冷剤で冷やして持っていきましょう。
乳製品
チーズなどの乳製品は、食材自体に菌が付いている可能性があるので、そのまま入れてしまうのは、絶対に避けましょう。どうしても使う場合は、十分な加熱が必要です。
味付きご飯
炒飯や、炊き込みご飯といった味付きご飯は、具が入っている分、白いご飯よりも傷みやすいです。
特に、カツオ出しを使ったものは、糖分やタンパク質で傷みやすくなっています。どうしてもお弁当に入たいときは、水分を多く含んでいる芋類や、キノコ類を使わないことです。前の晩に炊いたものを入れるときは、レンジで湯気が出るほど温めなおし、お弁当に詰める前にしっかりと冷ますようにして下さい。
煮物
前日の余りものの煮物は、水分を多く含んでいるので、傷みやすくなっています。
お弁当に入れる場合は、細菌は塩分を嫌うため、濃い目の味付けにしなおし、水分がなくなるくらいまでしっかり煮詰めてから入れるようにしましょう。
練り物や食肉加工品
加工品は、すでに熱を加えられえいるもので安心しがちですが、製品として長く流通しているため、実は、食中毒をひきおこす細菌が付着している可能性があるんです。
かまぼこなどの魚肉加工食品は、特に要注意の食材です。ハムなどもそうですが、要冷蔵とパッケージに書いているものは、しっかり調理してから使うことをおすすめします。
マヨネーズ
卵や、食肉に付着しているサルモネラ菌ですが、市販されているマヨネーズには付いていません。何故ならマヨネーズの70%はサラダ油が占めていて、問題の卵は15%、さらにお酢と食塩の殺菌作用により、菌が繁殖しにくくなっています。
ここまで聞くと、マヨネーズは大丈夫じゃないの?と思いがちですが、残念ながら調理加工することにより、菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。マヨネーズをお弁当に入れたいのなら、小袋入りのものを添えましょう。
カレーの二日目は菌の天国とよく言われているのは本当のところどうなのか・・・気になる方は見てみてくださいね!
●お弁当を作るときは手袋を付ける。そして具材をしっかり加熱し、詰める前に必ず冷やすことが重要。
●菌が繁殖する温度になるのを避けるため、冷凍用の保冷剤は必ず使うこと。
●市販の便利な保冷グッズを使うとさらに効果的。
●水分が多いもの、タンパク質や糖分を多く含むもの、それに加工品は菌が繁殖しやすいので避けたほうがいい。
まとめ
今回調べてみて、お弁当は、作るときから衛生管理を徹底した方がいいと分かりました!そのおかげで、今では、安心して夫にお弁当を持たせることができています。また、保冷グッズは、真夏日には、なくてはならないような存在になっています。色んな種類があるので、お弁当を食べる人の環境に合った物を選んでみてください。大切な家族の健康のために、季節を問わず食中毒対策がしっかりできるといいですよね。