こんにちは、ライターの小松ゆあです。

いままで成長を見守ってきた息子の結婚式は、とても嬉しい気持ちになりますよね。

そんな息子の晴れ舞台で、式を締めくくる挨拶を新郎の父親が任されることが多いです。

でも実際は、息子の結婚式の挨拶をする機会はなんて滅多にあることではないので、どんなことを話せばいいのか、新たな門出を迎える息子にどんなことを伝えればいいのかなど、あれこれ悩んでしまうのではないでしょうか。

そこで今回は、結婚式で新郎の父親がどんな挨拶をすればいいのかについて例文をまとめてみました

多くの人の前でスピーチするのが本当に苦手なお父さんでも、短く簡潔にしっかりと心に残るスピーチにするための例文もご紹介していきます!

 

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結婚式で新郎の父親からの挨拶例文の作り方・ポイント 

結婚式

新郎の父親からの挨拶は「謝辞挨拶」と言われ、基本的には両家の代表として、結婚式に参列してくれたゲストへ向けて感謝を表す挨拶になります。

結婚式の終盤に行われることが多く、式を締めくくるとても大切な挨拶です。

両家を代表した挨拶ということもあり、緊張してしまうこともあると思いますが、挨拶の基本構成とポイントさえ押さえておけば、素敵なスピーチにすることができます。

挨拶の基本構成

挨拶の基本構成は①冒頭の挨拶」「②エピソード」「③結びの挨拶」の3つです。

あまり難しいことを考えず、この3つの構成に沿って挨拶を考えれば、式を締めくくるのに相応しい挨拶にすることができます。

①冒頭の挨拶

まずは自己紹介で新郎の父であることを伝え、次に結婚式に参列してくれたゲストへ感謝を伝えます。

冒頭の挨拶ではあまりアレンジを加えず、形式的な決まり文句を言えば問題ありません。

また、当日の天候が悪い時や遠方からのゲストが多い場合には、その部分に触れた挨拶をするのが一般的です。

当日までわからないこともあるので、状況に合わせた挨拶するように心がけてください。

 

②エピソード

ここでは自分なりの言葉を使い、新郎新婦の新しい門出を願い、思いを伝えるようにしてください。

日頃なかなか照れ臭くて言えないことでも、結婚式だからこそ伝えられることもあると思います。

新郎へ募る思いもあるかと思いますが、新郎だけに向けての言葉にならないように注意が必要です。

・今日の結婚式について

・これからどんな家庭を作っていって欲しいのか

・新郎はどんな男で、新婦にどんなことをお願いしたいのか

・新婦の両親に向けての言葉

・ゲストへの感謝とお願い

 

上記のようなことについて話すことで、その場にいる全ての人の心に響くエピソードにすることができます。

 

③結びの挨拶

これから新たな門出を迎える新郎新婦の決意や抱負と共に、参列してくれた全ての人に改めて感謝の気持ちを伝え、挨拶を締めくくります。

新郎新婦が主役の結婚式ですが、挨拶の最後では、結婚式を開催した当事者としての言葉を選び、挨拶をするようにしてください。

もし結婚式の最中に失礼などがあった場合は、ここで謝罪の言葉を付け加えることも忘れないでください。

 

挨拶の構成を理解した上で、挨拶をする上で気をつけなければならない点抑えて置きたいポイントがあるのでお伝えしたいと思います。

ポイント

・代表としての挨拶であることを認識する

冒頭でも述べましたが、新郎の父親からの謝辞は両家を代表して行われる挨拶です。

招いた側だという認識をもち、ゲストはもちろん、参列してくれた全ての人への感謝の気持ちを言葉で表すことを忘れないでください。

偏った内容にならないように吟味し、代表挨拶として相応しいものにすることが大切です。

 

・原稿を作成する

いくら当日にならないとわからないこともあるからと言って、何も用意せずに挨拶をするのは避けてください

その場で原稿を読む、読まないにせよ、一度話す内容を整理することで当日も落ち着いて話すことができるはずです。

 

・忌み言葉を使わない

冠婚葬祭においてタブーとされる言葉(忌み言葉)があるので注意が必要です。

重ね言葉とは、同じ言葉を繰り返す言葉ですが、「結婚を繰り返す(再婚)」を連想させるため、結婚式にはふさわしくない言葉とされています。

(例)

不幸を連想させるような言葉:おしまい、落ちる、衰える、悲しむ、倒れる、無くす、短い
 
別れを連想させる言葉:失う、帰る、切る、裂ける、捨てる、去る、別れる

重ね言葉:重ね重ね、しばしば、度々、わざわざ、次々、時々、たまたま
 ※「どんどん、ますます、みるみる、日々」など、後ろにつく言葉がいい意味の言葉を連想させる場合は例外とされています。

「亡」という文字が含まれている漢字:忙しい、荒々しい、妄想

 

この他にも多くの忌み言葉があるので、気になる方は、挨拶を考えたあと、その中に忌み言葉が含まれていないか調べてみるのもいいかと思います。

あまり考えすぎる必要はありませんが、聞いた人がマイナスイメージを持つような言葉は避け、代わりの言葉をうまく使うように心がけてみてください。

言い換え(例)

本日はお忙しい中〜=本日はご多用の中〜
 
帰る=帰宅する、失礼する
  
いろいろな=たくさんの、多くの
 
最後に=結びに
 
たまたま=偶然
 
散る=舞う
 
(親元などを)離れ〜=新たな道を歩む

 

・スピーチの長さに注意する

ゆっくり話して3分以内に収まる内容がベストです。

人が1分間に話す文字数の目安が300文字数程度とされているので、900〜1000字程度の原稿を用意すれば、3分程度の挨拶にすることができます

短すぎては味気ない内容になってしまいますが、感動のフィナーレを迎える中、だらだらとした挨拶では感動も薄れてしまいます。

簡潔かつ、心のこもった内容にすることを心がけてください。

 

・落ち着いて話す

人前で話す時は、ついつい早口になりがちです。

肩の力を抜き、落ち着いて語りかけるように話すようにします。

 

・気をつけるべき言葉

年齢や性別、身体的特徴、宗教などプライバシーに関わること、将来の子供についてなど、個人的な話題に関しては避けた方がいいとされています。

また、無意識のうちに「え〜」「あの〜」「えっと…」など言ってしまうことが多い人は気をつけて話すと、スムーズなスピーチにすることができます。

 

新郎父親からの挨拶例文

《結婚式》 両家代表謝辞 武田・岡本様 【花嫁テレビ】

 

上記でお伝えさせて頂いた基本構成とポイントをもとに、挨拶の例文と、心に残る感動的な挨拶の例文をご紹介します。

①冒頭挨拶、②エピソード、③結びの挨拶に分けて、基本の挨拶・感動的な挨拶・短めの挨拶の3パターンでご紹介します。

結婚式の雰囲気や、あなた自身のキャラクターに合わせて挨拶文を構成することで、より心温まる挨拶にすることができますよ!

新郎父親からの基本的な挨拶例文

結婚式

①冒頭挨拶

新郎〇〇の父、〇〇〇〇でございます。

本日はご多用の中、新郎〇〇、新婦〇〇の結婚披露宴にご出席頂き、誠にありがとうございます。

このような素敵な場を設けることができたのも、ひとえに皆様の暖かいお力添えのおかげです。

両家を代表し、心より感謝申し上げます。

 

②エピソード

〇〇(新郎)は皆様もご存知の通り(例:口数も少なく)、(例:不器用)な子でした。

そんな〇〇(新郎)がこのようにたくさんの友人に恵まれ、そして何より最愛のパートナーである〇〇さん(新婦)に出会うことができたことを心から嬉しく思っております。

本日、晴れて夫婦となった2人ですが、未熟な部分も多くあるかと思います。

どうか皆様に、これからも暖かく見守って頂ければ幸いです。

 

③結びの挨拶

不行き届きの面もあったかと存じますが、どうかお許しください。

結びに、皆様のご健康とご繁栄をお祈りしつつ、両家の挨拶と代えさせて頂きます。

本日はご列席賜り(ごれっせきたまわり)、誠にありがとうございました。

 

ポイント

ゲストへの感謝と、新郎が新婦に出会えたことへの感謝を簡潔に述べることで参加者全員に向けての挨拶にすることができます。

また、ゲストに新郎新婦の今後を見守ってほしいことを伝えることで、より配慮の行き届いた挨拶になります。

 

新郎父親からの心に残る感動的な挨拶例文

結婚式

①冒頭挨拶

ご紹介に預りました、新郎の父〇〇〇〇でございます。僭越(せんえつ)ながら両家を代表し、一言ご挨拶をさせて頂きます。

本日は生憎(あいにく)の空模様にも関わらず、多くの皆様にご臨席賜り(ごりんせきたまわり)誠にありがとうございます。

また、多くの方々からの心温まる言葉や、励ましの言葉を頂き感謝の気持ちでいっぱいです。

 

②エピソード

皆様のお力添えを頂き、本日新郎〇〇と新婦〇〇は新しい門出に立つことができました。

〇〇(新郎)は小さい頃(例:穏やかでとても優しく)、(例:自分のことよりも他人のことばかり考える)ような子供でした。

父としてそれが(例:頼りなく)思うこともありましたが、〇〇さん(新婦)に初めてお会いした時、(例:しっかりとした中に、どこか〇〇(新郎)に似た優しさと温かさを感じ、とても安心したことを覚えています。)

そんな2人だからこそ、力を合わせ、お互いに歩み寄りながら、明るく穏やかな家庭を築いていってくれると思います。

また、〇〇(新郎)がここまで大きく成長し、この良き日を迎えることができたのは、本日お集まり頂いた方々の支えがあったからこそだと思います。

誠に勝手なお願いではございますが、今後も2人のことを、温かく見守ると共に、困難にぶつかった時には皆様のご指導とご鞭撻を賜りたく存じます。

 

③結びの挨拶

不慣れな宴席で行き届かない点もあったかと存じますが、ご愛嬌願います。

結びになりましたが、ご列席頂きました皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げまして、簡単ではございますが、〇〇家(新郎家)、〇〇家(新婦家)の両家を代表致しまして、お礼の言葉とさせて頂きます。

本日はご列席賜り、誠にありがとうございました。

 

ポイント

②のエピソード部分について、父だからこそ感じることができる内容を組み込むことで感動的な挨拶にすることができます。

他の例として、息子である新郎が新婦のために陰ながら頑張っていたことを知っているということも含めるのもいいと思います。

 

新郎父親から挨拶を短くする場合の例文

結婚式

①冒頭挨拶

新郎の父、〇〇〇〇でございます。

本日は新郎新婦のために多くの皆様にお集まり頂きましたことを、両家を代表致しまして心より感謝申し上げます。

 

②エピソード

このような素晴らしい日を迎えることができたのも、皆様の温かい励ましとお力添えの賜物だと感じております。

そして何より、〇〇さん(新婦)というかけがえのない伴侶を迎えることができたのは、大切に育ててくれたご両親の存在があったからこそだと思っております。

本日夫婦として、新しいスタート地点に立った2人ですが、家庭を築いていく道のりは決して平坦なものではないでしょう。

誠に勝手ではございますが、今後とも皆様の温かいお導きを頂戴したく存じます。

 

③結びの挨拶

お集まり頂きました皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げまして、両家を代表し、お礼の挨拶とさせて頂きます。

本日はご列席賜り、誠にありがとうございました。

 

ポイント

短すぎる挨拶にならないように気をつけると共に、ゲストへの感謝の言葉を忘れないようにしてください。

 

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結婚式で新郎の父親からの挨拶はカンペを見ながらでも大丈夫?

ノート

多くの人の前で挨拶をするのは、どうしても緊張してしまうと思うので、カンペを見ながらでも何の問題もありません

緊張やプレッシャーから挨拶の内容を忘れてしまったり、言葉が出てこない可能性があるのであれば、むしろカンペを見ながら挨拶をすることをおすすめします。

しかし、その中で注意しなければならない点がいくつかあるのでご紹介します。

・事前に内容を覚えるようにする

・手元ばかりを見ないようにする

・カンペを見ながらでは、口ごもりやすいのでハキハキと話す

・しっかり前を向き、胸を張ることを意識する

・人前に出して恥ずかしくない便箋を用意する(白い便箋や折り畳めるカードなど)

・用紙がくしゃくしゃになる恐れがある場合、プランナーに預けておく

・文章ではなく、話す内容のポイントを箇条書きにする

 

カンペはあくまで内容の確認をするものに留めておくのがポイントです。

一度原稿に内容を落とし込んだ後、カンペ用紙にはポイントだけをピックアップすることで、本番中「原稿を読み上げている」といった印象を与えず、ある程度前を向いて話すことができるようになります。

また、感情をこめてゆっくりと語りかけるような話し方を意識することで、心温まるスピーチにすることができます。

こちらの記事では、父親が結婚式のスピーチをするときの流れや作法について紹介していますので、おさらいとして是非参考にされてくださいね。

まとめ

結婚式での新郎父親の挨拶は、両家を代表し、ゲストへの感謝を表すものです。

まずは基本的な構成(①冒頭の挨拶、②エピソード、③結びの挨拶)をおさえ、忌み言葉など注意するべき言葉を意識し、ゆっくりと心を込めて、2〜3分以内に収めるように心がけることが大切です。

また、落ち着いて話すためにも原稿をしっかり書き、カンペを用意するようにしてください。話す際には、ゲストに感謝の気持ちが伝わるように、前を向いて堂々と話すようにしてくださいね。

今回ご紹介させて頂いた例文をもとに、自分なりの言葉やエピソードを組み込むことで、結婚式のフィナーレにふさわしい挨拶にすることができますよ!

 

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