こんにちは、ライターのさゆです!
大切な我が子の結婚式、お父さんからしたら嬉しい気持ちでいっぱいだと思います!でも、式を締めくくるスピーチという大役を任され、どんなことを話せばいいのか悩んでしまいますよね。
私の父も最近、弟の結婚式が近づいているので、スピーチを考えなくてはいけなくて悩んでいました。実は数年前に兄の結婚式でスピーチを経験しているのですが、その時は緊張しすぎて納得のいくスピーチができなかったようです。今になって、あの時は準備不足だったと反省していて、今回は前よりもまとまったスピーチを作成するために、例文などを調べ始めています。
そんな父を見ていると、弟の晴れ舞台に、父がしっかりスピーチができるように、私にも何かできないかなと思い、一緒にわかりやすいスピーチの作成方法について調べてみることにしました。
今回は、新郎新婦の父親の挨拶の例文と作法を合わせて紹介したいと思います!
結婚式の父親のスピーチ例文
新郎の父親がスピーチをする機会は、結婚式の後半に設けられている「両家代表謝辞」の場となることが一般的なようです。新郎側・新婦側、両家の代表として、新郎の父親が行うものなんですね。
「謝辞」の意味は、お礼やお詫びの言葉を述べるということです。なので、主に列席してくれた人たちへのお礼や、結婚した二人を今後ともよろしく頼みますといったような内容を話すといいようですよ。
基本的には、式に列席してくれた人たちへ向けたスピーチということになりますが、息子さんとの思い出や、新婦さんの印象なども話すと、もっと個人的なメッセージとして新郎新婦にも届くあたたかいスピーチになると思います!
いざ、スピーチを任されたら、落ち着いて本番に臨むためにも、話す内容をしっかり練っておきたいですよね。では、さっそく例文を紹介していきます!
新郎の父親のスピーチ
新郎の父親として、また、両家の代表としての「謝辞」は、長くなりすぎずシンプルにまとめて、式の締めとするのがポイントです!私の兄の結婚式では、父は少しおしゃべりをしすぎた印象でした。
以下の例文のように、すっきりと短くした方がいいようです!
ただいまご紹介に預かりました、新郎の父の〇〇と申します。本日はお暑い中、新郎新婦のためにご列席たまわり、心よりお礼を申し上げます。
新郎の〇〇は、昔からおとなしい子どもでした。なんでも友達に譲ってしまうような子で、そんな姿に私はどこか頼りないとも感じておりました。
しかし、昨年、新婦の〇〇さんを紹介されたとき、賢く聡明で、それでいて優しい笑顔に安心しました。
きっと二人なら、穏やかな家庭を築いてくれることと思います。
しかし、未熟な二人ですから、これからも皆さまのご指導とご鞭撻を賜りたく思っております。
本日は不慣れな宴席で、不行き届きな点もあったかと思いますが、何卒ご容赦願います。
最後になりましたが、皆さまのご健康とご繁栄をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
このように、メインは列席者へのお礼の言葉なんですが、息子である新郎のエピソードを加えることで、親らしい心あたたまるスピーチになっていますよね。このとき、息子のことばかり話しすぎるのは避けて、新婦や新婦の家を気遣うことを忘れないようにして下さいね。
新婦の父親のスピーチ
両家の代表は通常、新郎の父親の役割ですが、すでにお亡くなりになっていたり、ご病気であったり、結婚式当日に参加できない場合は、代わりに新婦の父親がスピーチを行う場合もあります。
「列席者へのお礼の言葉」を伝えるという点では、新郎の父親のスピーチと変わりませんが、新郎の父が参加できなくなったことと、新婦の父親目線でのエピソードを加えることがポイントです。
ただいまご紹介に預かりました、新婦の父の〇〇と申します。
新郎の父・〇〇が、やむを得ない事情で本日出席できなくなりましたので、両家を代表いたしまして、私から皆さまにお礼のご挨拶を申し上げます。本日は新郎新婦のためにご列席たまわり、心よりお礼を申し上げます。
新婦の〇〇は、昔から男勝りで好奇心旺盛な子でした。女の子の親として少々心配もしていました。
しかし、新郎の〇〇くんのために、母に料理を教わる娘と、それを優しく見守る〇〇くんの姿を見て、いい人に巡り会えたのだなと安心しました。
きっと二人なら、笑顔の絶えない明るい家庭を築いてくれることと思います。
夫婦としては未熟な二人ですから、どうかあたたかい目で見守ってくださいますよう、お願いを申し上げます。
本日は慣れない宴席で、不行きな点も多々あったと思いますが、何卒、お許し願います。
最後になりましたが、皆さまのご健康とご繁栄をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
この例文のようにシンプルながらも、しっかりとポイントをおさえたスピーチになるように、練ってみてくださいね。また、父親からのスピーチの後には、新郎からの決意表明が控えている場合もよくあるようなので、内容が重複してしまわないように、事前に新郎と打ち合わせをしておくことをおすすめします。
では実際にスピーチをどう組み立てて作成したらよいのか、わかりやすく紹介していきたいと思います!
新郎新婦の父親向け、分かりやすいスピーチ作成法
スピーチを作るときに基本となる流れは、「出だしの言葉」で、はじめて列席してくださった皆さまへ「感謝の言葉」と、新郎新婦の二人を見守ってほしいという「依頼の言葉」を伝え、最後は「締めの言葉」でくくるとうまくまとまるようです。例文をよく見てみると、確かにこの4つがしっかり組み込まれていますよね。
一般的なこの構成さえポイントとして押さえておけば、スピーチが分かりやすく、まとまる内容になるため安心だと思います!
構成のポイント
- 最初のつかみが肝心「出だしの言葉」
- 列席者へ向けた「感謝の言葉」
- 二人を見守る「依頼の言葉」
- 最後に「締めの言葉」
まずはじめに、自己紹介として新郎新婦と自分の関係を伝えてくださいね。
お祝いするために集まってくださった列席者に対して、お礼を述べます。
当日の天候が悪い場合は、「あいにくの空模様にもかかわらず」や「お暑い中」など、気遣いの一言を加えるとさらによくなります。また、ここで乾杯のご挨拶や、余興をしてくださった方へのお礼を加えるのもおすすめです。
新郎(新婦)の幼いころのエピソードと、皆さまの支えによって今日を迎えられたという喜び、今後も未熟な二人を見守ってほしいというお願いを述べます。
おもてなしで至らない点をお詫びし、改めてお礼の言葉で締めくくります。
父親が結婚式のスピーチでの注意点は何?
さらに良いスピーチにするにはどうしたらいいか調べていると、スピーチで話すことを決めるときに気を付けたほうがいい大切なことが、他に2点あることがわかりました。
それは「結婚式」という場にふさわしい言葉を選ぶことと、スピーチの分量についてです。
結婚式のスピーチでのNGワード
結婚式はお祝いの場ですから、「別れ」や「再婚」を連想させる言葉はNGです。
例えば、以下のような言葉がよくないようなのですが、中には日常的に使う言葉も沢山あるので、うっかり口に出してしまった!なんてことがないように注意が必要です。
簡単に言うと、結婚式というお祝いの場にふさわしくない不吉な言葉です。
(例)別れる、離れる、死ぬ、終わる、切れる、失うなど
●再婚を連想させる重ね言葉
一生に一度きりの結婚という意味では、繰り返したり、重ねたりする言葉も使わないのがマナーです。
(例)ますます、くれぐれも、いろいろ、たびたび など
新郎新婦への事前確認
必ずしも新郎新婦に確認をとらなければならないというわけではないようですが、例えば「妊娠」や「再婚」など周りには隠しておきたいことがあるかもしれません。
スピーチの中で、新郎新婦の幼いころのエピソードや二人の出会いなどに触れる場合も、もしかして話してほしくない内容もあるかもしれないので、事前に確認しておく方が安心ですよ。
結婚式の主役は新郎新婦なので、気を使ってあげることも大切ですね。
新郎新婦にとっての最高の一日に水を差してしまわないように、内容には細心の注意を払い、不安なら事前に「この話題には触れてもいい?」と聞いてみてくださいね。
スピーチの分量
スピーチの分量は、本番に列席者が聞き取りやすいようにゆっくり話したとしても、長く感じさせない程度にまとめることが大事なようです。本番前に練習してみて時間を調整するといいと思います。
基本的に、目安は3分です。文字数でいうと、約200~250文字くらいが適切だそうです。媒酌人や主賓、上司や先輩、友人とスピーチをする人が多くなる場合は、特に長くなりすぎないように調整が必要です。かといって、早口になってしまっては、せっかくの感動のスピーチが伝わらないので、話すときには途中で一呼吸おいて、間を空けながら話してみて、それで3分くらいになれば大丈夫です。
当日に向けてきちんと事前準備をしておくことも大切ですが、どうしても原稿を覚えられずに不安という方は、メモを持ち込んでもいいそうです。
ただ、ずっと下を向いて紙ばかり見ていては、せっかくの内容も伝わらないので、なるべく確認程度にとどめて、顔をあげて列席者や新郎新婦の方を見て話すように心がけてくださいね。
父親が結婚式のスピーチをするとき作法はどうやるの?
スピーチが完璧でも、結婚式という場では作法も色々とあるようです。
名前を呼ばれてからスピーチまでの流れを、作法を含めて完璧にしておくと安心ですよね。特にスピーチの順番がやってきてから席に戻るまでには、お辞儀をするタイミングが何回かあるので、こちらもスピーチの内容とともに事前にイメージトレーニングをしておくといいですよ。
- 着席したまま一礼
- 起立して一礼
- マイクの前で新郎新婦へ一礼
- スピーチ終了後に一礼
- 着席前に一礼
司会者からの紹介があったら、周囲を見渡してから座ったまま一礼します。
紹介が済み、名前を呼ばれたら席を立ち、その場で一礼します。そして背筋をピンと伸ばして堂々とマイクの前へ向かってください。
マイクの前まで来たら、新郎新婦の方を見て「おめでとうございます」と伝えて一礼します。新郎新婦と両家のご両親が起立しているときは、スピーチの前に「おかけください」と声をかけてあげてください。
スピーチが終わったら、まずは列席者に向けて一例をして下さい。その後、新郎新婦と両家のご両親にも一礼します。
席まで戻ったら、もう一度軽く列席者に向けて一礼しましょう。
- 新郎の父親が行うスピーチは、「両家代表謝辞」の場なので、内容にはお礼やお詫びの言葉を入れて話すとよい。
- スピーチのなかに、息子である新郎のエピソードや新婦の印象を加えることで、親らしい心あたたまるスピーチになる。
- 新郎の父が行うスピーチでは新婦を、新婦の父が行うスピーチでは新郎を気遣う言葉を入れることでよりよいスピーチになる。
- 出だしの言葉、感謝の言葉、依頼の言葉、締めの言葉の4つの構成でまとめることがわかりやすいスピーチのポイント。
- 結婚式でのNGワードには気を付けること。
- 約200~250文字のスピーチ原稿を書き、ゆっくりと間を空けながら3分を目安に話すのが適切。
- スピーチの前のお辞儀をするタイミングなど、作法にも気を付ける。
まとめ
父は今回調べてみたことで、前にやったスピーチよりも短くて、特に構成に気をつけた原稿にしようと頑張っているようです!それでも幼い時の弟のエピソードを入れると長くなりそうだと言っていて、ほほえましいです。
スピーチで大切なのは、両家の代表として「列席者への感謝の気持ち」を伝えることが1番ですが、気負うことなく、親にたくさん愛されてきた新郎新婦なんだなと、会場のみんなにわかってもらえるようなスピーチが素敵なんじゃないかなと思いました。結婚式の父親としての挨拶で何を話せば良いのか悩まれているなら、是非参考にしてみてくださいね。