こんにちは、ライターの小松ゆあです。
卒業式は、とても大切な学校行事の1つですよね。
多くの保護者も集まり、校長先生や卒業学年を受け持つ先生は、礼服や袴(はかま)を身につけることも多いので、もちろん学年を受け持たない先生もフォーマルな格好や、式典にふさわしい服装が求められます。
でも実際、初めて卒業式に参加する先生は、礼服でなければならないのか、スーツならどんなスーツが好ましいのか、その他気をつけなければならないことはあるのかなど、わからないことも多いと思います。
そこで今回は、卒業式での女性教員の好ましい服装について、注意しておきたいストッキングや靴、髪型など、細かな点までお伝えしたいと思います!
卒業式に着ていく女性教員のふさわしい服装や色は?
卒業式に着ていく女性教員のふさわしい服装は、ブラックフォーマルとされていて、卒業式の服装として最も定番のものです。
ブラックフォーマルとは、「黒色の礼服」の総称ですので、喪服をイメージする人も多いかと思いますが、決して喪服だけを指したものではありません。
また、注意して頂きたいのが、ブラックフォーマル=黒いスーツではないということです。
ブラックフォーマルがないからといって、リクルートスーツやビジネススーツを着ていくのは式典にふさわしくありません。
ブラックフォーマルでもデザインや用途によって異なりますので、あなたの持っているブラックフォーマルがどのようなものなのか確認する必要はあります。
ブラックフォーマルの主なパターン
喪服(弔事専用フォーマル)
また襟元がつまっているものが多く、原則長袖や7分丈のもので、素肌が見えないようにされています。
慶事用フォーマル
慶事専用のブラックフォーマルは、喪服と大きく異なるので、パッとみた感じでも違うものだとわかるはずです。
慶弔両用フォーマル
弔事専用とされていなければ、多くのブラックフォーマルがこちらに該当します。
喪服に近いデザインが多いですが、卒業式でも問題なく着用することができます。
今回は卒業式ですので、慶事用または慶弔両用のブラックフォーマルを選ぶようにしてください。
更に、お祝いの式典なので、シンプルなデザインのブラックフォーマルであれば尚更、コサージュやネックレスを合わせ、華やかな印象を与えるように心がけることが大切です。
コサージュやネックレスの注意点
なお、袴(はかま)を着る場合には立場などによって選ぶべき着物が異なってくるので注意が必要です。
一般的に袴を着用するのは担任を受け持つ先生が多く、あまり目立ちすぎるものだと保護者からの印象も良くない場合がありますので、校風などを考慮し、周りの先生方との兼ね合いを図ることが大切です。
袴を着るときの注意点
袴を着用する際のおすすめの色の組み合わせ(上×下)
卒業式の主役はあくまで生徒たちですが、厳粛で格式ある卒業式の場ではきちんと整ったフォーマルな服装が求められます。
地味でも上品な装いを心がけてください。
また、ブラックフォーマルは今後必ず必要になってくるものだと思うので、持っていない場合はこの機に揃える事をおすすめします。
高価なものが多いので、今回購入は難しいとのことであれば、インターネットでレンタルすることもできるのでそちらもおすすめです。
なお、卒業式に手持ちの礼服を着用しても問題ないかについて、次に詳しくご紹介します。
女性教員が卒業式に着ていくのは礼服でも大丈夫?
卒業式など厳粛な式典には礼服を着ていくのが基本です。
もちろん上記で紹介させて頂いた通り、ブラックフォーマルも礼服に含まれます。
ただし、一言に礼服といっても、格式がわかれているため、礼服であればどんな服装で卒業式に参加してもいいのかというと、そういうわけではありません。
礼服は以下の3つの格式にわかれています。
①正礼服
卒業式では、学校のトップに立つ校長先生が身につける服装です。
男性の場合はモーニングコート、女性の場合は黒留袖などを着用します。
②準礼服
③略礼服(平服)
卒業式で教員がカラースーツを着ると目立ってしまうので、避けるためでもあります。
ブラックフォーマル同様、華やかに見せるためにコサージュなどの装飾品は必要です。
スーツ選びの注意点
インナーに白いレースのカットソーやブラウスを合わせることで、カジュアルな印象を与える着こなしをすることができますが、校風によっては、教員が着るのにはふさわしくないとされる場合もありますので、同色のものを合わせるのが無難です。
もちろんカジュアルな服装を好む学校もありますので、周りの先生方にきちんと話を聞き、服装の基準を把握することをおすすめします。
ロングドレスやパンツスーツは?
パンツスーツ
ブラックフォーマルやブラックスーツのパンツスーツでもマナー的には問題ありません。
でも、ワンピースなどのスカートを正統派とする意見もあるので、定番の服装はあくまでもワンピースなどスカートのスタイルです。
ロングドレス
黒のロングドレスは、膝丈のワンピースよりも格式の高い装いになるので、こちらも問題ありません。
担任を受け持っていない場合や、そのほかの先生方の装いにより、目立つ格好になってしまう可能性もありますので、きちんと兼ね合いを図ることが大切です。
また、あまりデザイン性の高いドレスでは、ナイトドレスのような印象を与えてしまう可能性もあるので、十分に配慮が必要です。
ストッキングの色にも注意が必要?
卒業式では、柄のないベージュのストッキングを着用するようにしてください。
ダークカラーのストッキングでは、葬儀をイメージさせてしまう可能性があるからです。
言うまでもありませんが、身だしなみの観点から、素足で式典に参加するのもマナー違反になります。
また、3月ではまだまだ寒い日もあり、タイツを着用したいと思うこともあると思いますが、基本的にはマナー違反となります。
タイツとストッキングの違いはデニールによって決まるので、30デニール未満のものを選ぶようにしてください。
どうしても寒さが気になるのであれば、足裏や背中にホッカイロなどを貼る対策がおすすめです!
靴や髪型は?
靴はプレーンの黒いパンプスを選び、袴(はかま)の場合は草履が基本です。
パンプスは3〜5cm程度のヒールが低いものを選び、静寂の中で行われる式典なので、できるだけ歩いた時にヒールの音が響かないものが良いとされています。
また、つま先が空いているパンプスは避けるようにしてください。
卒業式は体育館で行われることが多いので、保護者は上履きを持参し、参加していることがほとんどです。
その中で教員だけパンプスを履いて参加していると浮いてしまう可能性もあります。
そのような場合においては、黒のナースシューズやフラットシューズデザインのスリッパなどを履くことをおすすめします。
スリッパを履く場合、パタパタと音がしないように、しっかりかかとがあるものを選ぶようにしてください。
袴にブーツなどを合わせているコーディネートを見かけることもありますが、教員としての礼装としてふさわしくありません。
草履は袴や着物に合わせ、ホワイトベージュなど、落ち着いた色合いのものを合わせるようにしてください。
髪はお辞儀をした時に邪魔にならないようにシンプルにまとめるように心がけてください。
あまり華やかすぎる髪型は好まれないので、髪が長い場合は、1つ結びにするか、簡単なお団子ヘアがおすすめです。
どちらの髪型も高い位置では目立ってしまうので、低い位置で髪を束ねるところがポイントです!
このほか、ハーフアップも上品な印象を与えることができるのでおすすめです。
髪が短い場合は、ピンやスプレーを使い、髪が顔にかからないようにキープすることを意識してください。
ヘアアレンジを意識するのではなく、あくまで式典にふさわしい、きちんとした印象を与える髪型をすることが大切です。
こちらの記事では、先生から生徒に贈る卒業メッセージの例文を紹介しています。6年間生徒たちをずっとみてきた先生のメッセージを最後にクラスで伝えるポイントも含めて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
卒業式において、女性教員の基本的な服装はブラックフォーマルです。
ブラックフォーマルであればパンツスタイル、ロングドレス、ワンピースいずれもマナー違反にはなりませんが、主役はあくまでも生徒であり、自身の教員の立場や周りとの兼ね合いも大切になってくるので十分な配慮が必要です。
また、厳粛な式典ですが、お祝いの式でもあります。コサージュやアクセサリーをつけ、華やかさを演出することを忘れないでください。
黒を基調にシンプルかつ、華やかさ意識することで、式典にふさわしい装いにすることができますよ。