こんにちは、主婦ライターのたじまるです!

秋の味覚のひとつに「ぎんなん(銀杏)」がありますね!

ホクホクしておいしいので、ついおつまみなどにすると、いくつでも食べられちゃいそうです。

でも実は、ぎんなん(銀杏)の食べすぎが体によくないって知っていましたか?

この記事では、ぎんなん(銀杏)の食べすぎはなぜよくないのか、また、何個以上なら食べすぎになるのかについてご紹介していきます。

さらに、ぎんなんの栄養や効能についてもご紹介しますので、ぎんなんをより深く知っておいしく食べてくださいね。

 

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ぎんなん(銀杏)の食べすぎは何でダメなの?

ダメのイメージ

ぎんなん(銀杏)を食べすぎるとなぜいけないのかというと、毒があるからです!

昔から「ぎんなん(銀杏)を食べすぎると体によくない」「ぎんなん(銀杏)を食べすぎると鼻血が出る」など聞いたことはありませんか?

これは迷信ではなく、ちゃんと根拠があるんです!

ぎんなん(銀杏)の毒とは?

ぎんなんには、「メトキシピリドキシン」という毒素が含まれています。

この「メトキシピリドキシン」は直接悪さをするわけではありませんが、ビタミンB6 と構造が似ているため、脳が誤作動を起こします

脳の誤作動とは、「メトキシピリドキシン」のことを脳が「ビタミンB6」がだと認識し「ビタミンB6」の働きを邪魔することで起こります。

ビタミンB6は、脳内の神経伝達物質の生成に重要な役割を担っています。ギンナンには、ビタミンB6と構造の似たメトキシピリドキシンを含んでおり、摂取するとビタミンB6の働きを阻害し、数時間のうちにビタミンB6欠乏症となり、中毒になると考えられています。

ぎんなんの食べすぎで起こる中毒症状

ぎんなんを食べすぎると、下記のような中毒症状が出ると言われています。

・おう吐
・下痢
・呼吸困難
・けいれん

 

ぎんなん(銀杏)を食べて数時間後にこれらの症状が出たら、ぎんなん(銀杏)中毒を疑って病院にかかってくださいね。

食べてすぐに症状が出るわけではなく、数時間後に症状が出るので注意が必要です。

 

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ぎんなん(銀杏)は何個までだと食べすぎ?

食べ過ぎ

個人差があるため、「ぎんなん何個なら食べすぎ」という明確な基準はないのですが、成人で6~7個程度にしておくと安心です。

参考までに、過去のぎんなん中毒の報告に上がっている個数をご紹介します。

子どもの場合:7~150個

成人の場合:40~300個

 

今までに報告された中毒になった時に食べた数は、子どもで7~150個、成人では40~300個とかなり幅がありますね。

一番少ない例で、7個で症状が出たという子どもがいるそうです。

このように、中毒症状を起こす基準にバラつきがあるのは、普段から摂取しているビタミンB6の量が関係していると言われています。

茶碗蒸しに入っている1個2個で中毒になったという報告はないそうですが、7個で症状が出たという報告を見ると、子どもにはあまり食べさせない方がよさそうですね。

大人でも6~7個程度にしておいた方が安心です。

また、お皿に入れていたぎんなんをペットが知らないうちに食べて中毒になったという報告もあるので、ペットを飼っている方は保管場所にも必ず注意してください。

ぎんなん(銀杏)の栄養や効能は?

イチョウ

ぎんなん(銀杏)は、いちょうの種の胚乳部分(発芽のために栄養を蓄える部分)なので、栄養が豊富なんです!

ここからは、ぎんなん(銀杏)にどんな栄養・効能があるのか詳しくご紹介していきます。

ぎんなん(銀杏)に含まれる栄養素

・カロテン
・ビタミンC
・カリウム
・ビタミンB1

 

ぎんなん(銀杏)の栄養素と効能

栄養素 効能
カロテン アンチエイジング・皮膚や粘膜の保護・視力を適切に保つ など
ビタミンC 免疫力を高める・コラーゲンの生成を促す・ストレスへの抵抗力を高める・アンチエイジング など
カリウム むくみの防止・血圧を下げる など
ビタミンB1 疲労回復・食欲の向上・イライラの解消 など

このように体にいい効果をもたらす栄養素がたくさんあるので積極的に取りたいですね!

ただし、ご紹介してきたように食べすぎは禁物です。

ぎんなん(銀杏)は電子レンジがおすすめ!

電子レンジ

ぎんなん(銀杏)の硬い殻を何個も割るのは面倒ですよね。

たくさん割るときには、電子レンジを使った方法が簡単で一気にできるのでおすすめです!

準備するもの

封筒(封筒がない場合、チラシなどの紙の端を折って封筒状にすれば代用可)

■やり方

①ぎんなんを封筒などの紙製に入れて電子レンジで温めます(目安:600W:30~40秒/500W:40~50秒)。

②袋の中でポンポンと2~3回破裂する音がしたら電子レンジから取り出しお皿に広げます。

③殻が割れているので、割れ目から手で全体の殻と皮をむきます。

※殻が割れていないものは、キッチンバサミなどで切れ目を入れて割ってください。詳しい方法はこの文章の後でご紹介しています。

 

電子レンジのいいところは、まとめて一気に殻が割れることですね!

ぎんなんがたくさんあるときはぜひ電子レンジを使ってみてください。

ぎんなん(銀杏)の殻を簡単に割る方法

銀杏

先ほど電子レンジを使った方法をご紹介しましたが、中には殻が割れないものもあるので、簡単な割り方をご紹介します!

特に専用の道具でなくても割れるんですよ。

<用意するもの>

・割りばし2膳
・輪ゴム
・トンカチ

 

■やり方

①割っていな割りばし2膳の端を輪ゴムでぐるぐるしばります。

②割りばしの間にぎんなん(銀杏)を挟んでトンカチで割るだけです!

もっと簡単にしたい方は、ペンチ、キッチンバサミで割るのがおすすめです。

ペンチの先ではなく、奥の方でぎんなん(銀杏)のすじを上下にして挟み、パチッと割ります。

キッチンバサミも、中ほどの栓抜き用になっているところにぎんなん(銀杏)のすじを上下にして挟み、割ります。

銀杏の殻のむき方-ペンチで殻をむく方法

 

銀杏の殻のむき方-キッチンバサミで殻をむく方法

 

「パチッ」と割れる音が気持ちいいですね。夢中になって割ってしまいそうです。

動画を見ていても気持ちいいです…

番外編!ぎんなんの保存方法

殻を割ったぎんなん(銀杏)少しずつラップに包んで冷凍保存してください。

2ケ月~半年はもちます。

殻がついているぎんなん(銀杏)は常温でも1ケ月程度は保存できますが、時間がたつと実が固くなってしまいますので、なるべく早めに食べるのをおすすめします。

 

まとめ

ぎんなん(銀杏)の食べすぎは、中毒症状を起こす可能性があることをご紹介しました。

これは、ぎんなんに含まれる「メトキシピリドキシン」がビタミンB6の働きを妨害することで起こります。

何個から食べすぎになるのかについては個人差が大きいですが、これまでに報告されている中毒症状の最小個数が7個なので、大人でも1回に食べる量は6~7個にしておいた方が安心です。

ぎんなんの食べすぎによる中毒としては、おう吐・けいれん・下痢・呼吸困難などがあり、子どもから大人まで幅広い年齢で起こっています。

栄養素がたくさん入っていて、からだにいい効能もあるので、食べすぎに注意しながら毎日の楽しみとして少しずつ食べるのがいいですね。

 

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