こんにちは、ライターのさゆです!
親戚やお世話になった方からお手紙や贈り物をいただいたとき、こちらからもお礼のお手紙を書いて感謝を伝えたいものですよね。
でも、季語などの正しい使い方がわからない…と悩むこともあると思います。
私も先日、幼い頃からお世話になっている親戚から、お便りとプレゼントをいただいたのですが、きちんとしたお礼状の書き方がわかりませんでした。
この時期には、「立春の候」という季語を使うという認識はあったんですが、実際いつからいつまで使える言葉なのかわからなかったので、季語の使い方と例文について詳しく調べてみました。
立春の候の季語はいつからいつまで使えるの?
調べてみると、立春の候の季語が使えるのは、節分の翌日である2月4日から次の節気である雨水に入る前の2月18日までとなるようです。
「春」という字からもう少し後の時期を想像する人も多いと思いますが、「立春」とは、まだまだ寒い季節ですが「もうすぐ春がはじまりますね」「これから暖かくなりますよ」ということを伝える意味があるそうです。
立春の候というように、「候」には「~の季節」や「~時節」という意味がありますので、合わせて覚えておくと分かりやすいと思います!
目上の方への手紙やビジネス文書では、「立春の候」と書くのが一般的ですが、もう少し近い立場の人への手紙の場合、女性は「立春のみぎり」と使う方がふさわしいようです。
「みぎり」とは、水限のことを表す言葉で、「雨滴の落ちるきわ、ちょうどそのようなころですね」となり、柔らかい印象を与えることができます。
立春の候の時期にふさわしい例文
目上の方へのお礼状や挨拶で立春の候の時期にふさわしい例文を調べたところ、シンプルで分かりやすいものがありましたので、まずはご紹介しますね。
この度はごていねいな品をいただきまして、誠にありがとうございます。
まだまだ寒い日が続きます。お風邪など召しませんように。 敬具
このたびは素敵な贈り物をいただきまして、大変嬉しく思っています。
春とは名ばかりで、またまだ厳しい寒さが続きそうです。くれぐれもご自愛ください。謹白
このたびはお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。
春まだ遠く、寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。かしこ
例文をみるとわかるように、「書き出し」「本題」「まとめ」という構成になっていて、それぞれルールがあることがわかりました。
詳しくは、下記にまとめましたので、書くときの参考にしてください。
【書き出し】 頭語+時候の挨拶・相手を気遣う言葉
●頭語
「拝啓」「謹啓」などの手紙の切り出しのことで、相手に対する敬意を表します。
末文に使用する結語と対になっていて、組み合わせに決まりがあります。
●時候の挨拶
立春の候など季節を表す言葉で、相手を気遣う言葉と合わせて使うのが一般的です。
【本題】 起こし言葉+本文
●起こし言葉
「さて」「このたびは」など、前文から主文に入る際、話題を変えるために使用します。
●本文
今回お礼状や挨拶状を書くに至った経緯など、本題を書きます。
【まとめ】 結びの言葉+結語
●結びの言葉
「まだまだ寒い日が続きます。体調を崩されませんように。」など手紙を締めくくる言葉で、全体の印象を引き締める役割がある重要なものになります。
●結語
頭語と対になるもので、「敬具」「謹白」「かしこ」などがこれにあたります。
立春の候とよく使われる言葉
立春の候のように、2月の上旬~中旬に使われる季語は、「晩冬の候」「余寒の候」などいくつかあるようですので、意味と合わせていくつかご紹介しますね。
立春の候の時期に使う季語
意味:冬の終わりの季節になりました
使える時期:小寒(1/6頃)~立春(2/4頃)
意味:春になりましたがまだ寒さが残る季節ですね
使える時期:立春(2/4頃)~3月上旬
意味:梅の花が咲き始める季節になりました
使える時期:2月上旬~3月上旬
3月に使う季語は?
すぐにお礼状を書こうと思っていたけれど、3月になってしまったという人は、「早春の候」「春暖の候」など、もう少し春をイメージさせる季語を使うのがいいようです。
立春の候の時期に使う季語
意味:春になってまだ間もない、まだ浅い春ですね
意味:春の温かさを感じるようになりましたね
意味:春になって木々が色めく季節になりましたね
末文の結びの言葉も3月のイメージを表すために、「日ごとに暖かさを増し春めいてきましたが、体調を崩されませんように。」「春の風が心地よい季節となりましたが、くれぐれもご自愛ください。」など季節に合わせることをオススメします。
- 立春の候の季語を使う時期は、2月4日から2月18日まで
- 立春の候の意味は、「これからだんだんと暖かくなりますね」というまだ寒い時期に使うもの
- 手紙にはまず「書き出し」として頭語と時候の挨拶、相手を気遣う言葉を入れて、そのあとに「本題」として起こし言葉と本題、最後に「まとめ」として結びの言葉と結語を書く
- 立春の候の時期には、ほかにも「晩冬の候」「余寒の候」「梅花の候」などを使うことができる
- 3月になったら「早春の候」「春暖の候」「春色の候」などもう少し春をイメージさせる季語を使うのが一般的
まとめ
今回調べてみたことで、立春の候の季語を使える時期や、実際に手紙に書くときの例文が分かったので、さっそく素敵なプレゼントをくださった親戚にお返事を書こうと思いました!
親しい仲とはいえ、年齢も離れているので、しっかりとマナーに沿った内容で書きたいので、「拝啓 立春の候」と改まった内容で書き進める方がいいなと思いました。
立春とはいっても、まだまだ寒い時期が続くので、相手の体調を気遣う言葉も忘れずに入れようと思います。
お礼状や挨拶状で立春の候の季語を、いつからいつまで使えるのか、そしてどのように使えばいいのかと悩まれているなら、是非参考にしてみてくださいね!