こんにちは、ライターのかえでです!

手紙やビジネス文章で使われる時候の挨拶の1つに「小暑の候」があります。

でも、「小暑」って具体的にいつ頃を指す言葉なのか、また、なんと読むのかも自信がない…という方も多いのではないでしょうか?

時候の挨拶は実際の季節に合った言葉を使うことが大切なので、しっかり理解して使えるといいですよね。

そこで、今回は小暑の候の意味や例文、いつ頃まで使える言葉なのか、ということを解説していきたいと思います!

 

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小暑の候の意味や読み方は?

まず読み方ですが、『小暑』と書いて 『しょうしょ と読みます。

意味は、この日を境にして暑さが徐々に増していくことを表しています。

つまり、これから夏本番へ向かっていく頃ということですね。

そして、『候』は『こう』と読み、季節という意味があります。

『小暑の候』以外にも、〇〇の候という言葉がたくさんあり、手紙などの書き出しに季節を表す言葉として使われています。

小暑の候が使える時期

小暑の候が使える時期としては、7月7日~7月21日頃です。

なぜかというと、これは24節季(にじゅうしせっき)という1年を太陽の動きに合わせて24分割した言葉があり、その中の1つ小暑が7月7日~7月21日頃だからです。

この24節季は太陽の動きに合わせているので毎年多少の変動がありますが、目安は七夕~2週間程度の期間と覚えておくといいですよ。

この小暑の時期は、梅雨明け前の豪雨などが多い時期でもありますね。

もし、出されるお手紙やメールが5月下旬から6月下旬なら「向暑の候」をつかってくださいね。詳しい例文はこちらの記事を参考にしてください。

それでは次に、小暑の候を使った例文をご紹介します。

 

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小暑の候を使った例文は?

小暑の候を使った例文を、ビジネス・プライベートに分けてご紹介します。

ビジネスでの例文

拝啓

・小暑の候、貴社にはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。

・小暑の候、ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。

・小暑の候、皆様ますますご健勝のことと存じます。

平素より格別のご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、~(本文へ)

(結び)

・今年の夏は例年にない暑さかと存じます。皆様もどうか健やかにお過ごしください。

・貴社益々のご発展をお祈り致しますとともに、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

・末筆ながら、皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。

敬具

 

親戚や目上の方へなどプライベートでの例文

拝啓

・小暑の候、〇〇様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

・小暑の候、いよいよ夏の到来を迎え、お元気でご活躍のことと存じます。

・小暑の候、暑さが日増しに強くなりますが、いかがお過ごしでしょうか?

私どもも家族一同おかげ様で元気に暮らしております。

さて、~(本文へ)

(結び)

・暑さも日々厳しくなって参りますが、お身体にはくれぐれもお気をつけくださいませ。

・今年は梅雨明けが遅れ、暑さが長引くようです。どうかご自愛ください。

・暑さはこれからが本番ですので、体調管理にはくれぐれもご留意くださいませ。

敬具

 

このように、小暑の候を手紙の文頭に入れるだけで、あっという間に季節感のあるお手紙になります。

また、手紙の結びにも季節に合わせた相手を気遣う言葉を入れるとなおいいと思います。

ちなみに、7月の中旬ごろにお手紙を出すなら『小暑を過ぎ、海や山の恋しい季節となりました。』など、その時期感じていることを書くと、よりあなたらしさを伝えられる温かみのある手紙になりますよ。

小暑の季語はいつまで使えるの?

小暑の季語は、7月7日~7月21日頃まで使えます。

それ以降は『大暑』という小暑の次の24節季の言葉が適切です。

大暑は例年7月23日頃で、1年の間で最も暑い時期という意味があります。

小暑という文字は「小さい暑さ」なので、漢字からイメージしても、夏本番前の7月中旬まで!と覚えておくといいですね。

お中元に小暑の候は使える?

贈り物

お中元に小暑の候は使えます

ただし、地域によっては使えないので注意が必要です。

理由ですが、お中元の時期が7月1日頃から始まる地域もあれば、8月1日から始まる地域もあるためです。

お中元の時期(地域別)

7月1日~7月15日の地域

東北・関東・北陸※

 

7月15日~8月15日の地域

北海道・北陸※・東海・関西・中国・四国

※北陸は地域によって7月1日~または7月15日~

 

8月1日~8月15日の地域

九州

 

旧暦の7月13~15日の地域

沖縄(その年によって違い、8月~9月などバラつきが大きい)

 

このように、同じ日本内でも1カ月ほどの差があり、沖縄に関してはさらに特殊です。

これだけ地域によって時期が異なるので、お手紙を添えるときは季節にあった言葉選びが求められます。

例えば、東北や関東へのお中元であれば小暑の候が適切な季節のご挨拶ですが、そのほかの地域においては7月の中旬を過ぎてから送ることが多いので『小暑の候』ではなく『大暑の候』が適切になります。

つまり、お中元を贈る時期に合わせて季節の言葉も変えなければいけないんですね。

暑中見舞いに小暑の候は使える?

ちなみに、暑い時期のお手紙に暑中見舞いがありますが、暑中見舞いに小暑の候は使えません

暑中見舞いを贈る時期としは小暑(7月7日頃)~立秋前日(8月7日頃)までが目安なので、確かに時期的には合っています。

しかし、小暑の候が使える時期はまだ梅雨明け前の地域が多いので、暑中見舞いを送ることはほとんどありません。

もちろん、沖縄など小暑の時期に梅雨明けしている地域には使えますが、一般的に暑中見舞いは梅雨明け後に出されることを踏まえると、多くの地域では暑中見舞いには「大暑の候」が適していることになります。

 
残暑見舞いは基本、8月7日前後を過ぎてから8月末までとなっています。
取引先やお客様に送る例文も実際に紹介していますので、よろしければ以下の記事を参考にしてくださいね。

 

まとめ

小暑の候は「暑さが徐々に強くなっていく頃」という意味があり、7月7日頃~7月21日頃まで使えます。

お中元や暑中見舞いにも時期が合えば使うことはできますが、贈る相手の地域によってお中元の時期や暑中見舞いの時期も少しずつ違うので、相手の地域に合わせて使ってくださいね。

小暑の期間はたった2週間ほどしかありませんが、日々移り変わる季節を表現する美しい日本語の1つなので、ぜひお手紙を書く際は使ってみてくださいね。
 
 

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