こんにちは、ライターのハルです!

上棟式(じょうとうしき)、と聞いてあなたはどういったものをイメージしますか?

私の場合、近所の人を呼んで屋根の上から餅を投げたり、五円玉を投げたり、というぼんやりしたイメージはあるものの、どれも子供の頃の記憶でかなり曖昧なものでした。

この度、新築で家を建てることになり、先日、ハウスメーカーの方から上棟式はどうするか尋ねられたのですが、最初は全然ぴんと来ませんでした。

主人は初めからしない方向で考えていたのですが、そもそも何のためにするものなのか、しなくて大丈夫なものなのか、何もわかっていない状態では決めることもできません。

そこで今回は、上棟式を行うかを決める上で、我が家が調べたことをまとめてみましたのでご紹介します! 

 

SPONSORED LINK

 

上棟式をしない場合の流れってどうなるの?そもそもしなくても大丈夫? 

悩んでいる男女の写真

今のご時世、上棟式はやらなくても全く問題がないようです!

ハウスメーカーの方に聞いてみたところ、やっている人は簡易的なものを含めても1~2割とかなり少数派のようです。

費用もかかりますし、最近は親族がみんな近くに住んでいるわけでもないので、行う人は減ってきていると言います。

確かに、上棟式は地鎮祭とは違い、骨組みが出来上がった日に行うものですので、工事が遅れたり、天候が悪かったりしたら延期になる可能性もあり、誘いづらい行事かもしれませんね。

上棟式をやらない場合、全く何も行わなくても勿論いいのですが、できたら棟上げ(むねあげ)の日に見学だけでも行くことをおすすめします!

棟上げというのは、本来家の骨組みが出来上がった日を言いますが、最近の家はユニット工法と言って、家を部位ごとに分けて工場で作成し、それを積み木のように組み立てて外観を一気に完成させる工法も多く、家を建てる仕組み自体が変わってきています。

ユニット工法などの場合、棟上げは組み立てを行う日が対象となります。

今まで平面図で見ていた家がようやく形になる感動の日ですし、ユニット工法の場合、家が積み木のように組みあがっていくのを見るのはとても迫力があっておもしろいので、ぜひ見学に行けるように担当の方に打診にしてみてくださいね。

なお、上棟式は元々、骨組みまで家が出来上がった際に、職人さんたちへの労いを込めて行う行事です。

棟上げを見学に行った際に、顔を合わせてお礼を言い、働いている方々にペットボトルの飲み物を差し入れるだけでも十分労わりの気持ちは伝わると思いますよ。

 

SPONSORED LINK

 

ご祝儀や手土産を配る場合は? 

贈り物の写真

まずは、ハウスメーカーや工務店に確認を行うのがおすすめです。

最近は金銭の受理に厳しくなってきていて、ご祝儀の受け取りを禁じているところもあるそうです。

ハウスメーカーがあらかじめ仕出し弁当や祝い菓子などを準備している場合もありますので、ご祝儀を準備しても受け取ってもらえなかったり、仕出し弁当を二重に準備してしまったりすると勿体ないですよね。

また、ご祝儀の金額やお祝い菓子などは地域によって決まりがあり、そういった事情もハウスメーカーまたは、工務店の担当者の方が一番詳しく知っていますので、ご祝儀の相場や、手土産について、一度担当者と相談しておくと安心です。

特に指定や禁止事項がない場合は、自分たちのできる範囲で、ご祝儀や手土産を準備し、代表として棟梁(いない場合は家の建築責任者)に渡します

金額は特に決まっていませんので払える金額で十分なのですが、相場としては棟梁には1~3万円、職人さんには一人当たり5000円といったところです。

ご祝儀はのし袋に入れ、表書きは「御祝」または「御祝儀」とします。

のし袋は慶事用の紅白の水引のものを選びます。

なお、水引の形は、何度あってもいい祝い事を示す蝶結びのもの(写真1)を選び、一度で済んだ方がいい祝い事を示す結び切り(写真2)のものは避けてくださいね。

結婚やお見舞いなどと違い、家の建築は増築や改築など何度かお祝い事がありえるためです。

のし袋の写真
※写真1

 

ご祝儀と入ったのし袋の写真
※写真2

 

手土産に関しては、内のしをつけて表書きを「上棟記念」または「内祝」と書きます。

外のしは複数からお祝いをもらうときに誰からお祝いをいただいたのか明確にすることが一番の理由ですので、送り主も相手もわかっている上棟式においては内のしで問題ありません。

なお、ご祝儀と手土産を両方渡したいという場合には、ご祝儀の表書きを「御祝儀」、手土産を「上棟記念」とするとわかりやすいですよ。

手土産はみんなで分けられて、日持ちするものを選んでくださいね。

スティックタイプのコーヒーの詰め合わせや、個装のクッキーなど休憩時に役立つものだと喜ばれそうです。

また、ご祝儀の代わりにビール券を渡すと、荷物にもなりませんし、現金の生々しさもなく受け取ってもらいやすいかもしれませんね。

なお、上棟式を行う際は豪華な仕出し弁当を渡すことがあるようですが、上棟式を行わない場合には避けた方が無難です。

みんなで食事をとるわけでもないので、どのタイミングで食べていただけるかわかりませんし、そもそも、こちらが手土産を持ってくることを想定していない場合もあります。

弁当や生菓子といった日持ちしないものは渡さないようにしてくださいね。

上棟式ってどういった意味があるの?

祝上棟の写真

上棟式は本来、家の骨組みが出来上がったことへの労いの気持ちを表す場であり、同時に今後の工事が無事に終わるように祈る儀式として行われるものです。

このため、地鎮祭のように神に祈願するものではなく、家を建ててくれる職人さんたちをもてなすための内容となっています。

かつては、棟上げのお祝いとして餅投げなど行ったあと、棟梁からの挨拶があり、最後には職人さんに料理やお酒をふるまって宴会を行うことが多かったようです。

しかし近年、職人さんも人出不足で忙しく、宴会などの長時間にわたる行事は避ける傾向にあるそうです。

あくまで職人さんを労わることが目的なので、上棟式をやるにしろやらないにしろ、職人さんたちの負担にならないようにしたいですね。

 
 

要約

  • 上棟式をやるのは1~2割と少数派なので、やらなくても問題はない。
  • ご祝儀や手土産を配る場合は、まずはハウスメーカーに確認する。
  • ご祝儀や手土産は代表として棟梁または建設責任者に渡す。
  • ご祝儀の相場は、棟梁1~3万円、職人さん一人当たり5000円。
  • 手土産は日持ちするものを選ぶ。
  • 上棟式は職人さんを労うことが目的なので、職人さんの負担にならない範囲で考える。

まとめ

最近の家づくりではあまり上棟式が行われていないと知り、我が家でも上棟式は行わないことにしました。

一方で、家を作ってくれた職人さんたちを労いたいという気持ちはあるので、棟上げの見学に行って、手土産を渡して家族でお礼の気持ちを伝えたいと思います。

金品の授受が禁止されている場合もあるので、ご祝儀や手土産を渡したいときは、まずはハウスメーカーに確認することを忘れないようにしてくださいね。

みなさんもぜひ、上棟式という形に捉われず、できる範囲の感謝の気持ちを職人さんたちに伝えてみてください。

 

SPONSORED LINK