こんにちは、ライターのAshleyです。

大切な人を亡くし、悲しんでおられる方への言葉選びは、本当に難しいですよね。

励まそうと思い、かけた言葉がさらなる喪失感や不快感までを与えてしまう、なんてことは絶対におかしたくない失敗です。

お悔やみの言葉は、「日本語でも難しいのに、それを英語で伝えるなんて・・・」と思われるかもしれません。

でも安心してくださいね。 英語には、決まった言い回しがあるので、それさえ押さえていたら大丈夫なんです。

今日は、私が実際に友人に宛てた「英語で伝えるお悔やみのメッセージ」を元に、いくつかのシーン別で「英語のお悔やみ例文」をご紹介します。

 

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お悔やみを英語で伝えるための書き方

お花とペンと髪の写真

訃報の知らせを受けると、英語圏の方々は Sympathy Card (シンパシーカード)を贈る習慣があります。

「sympathy」には、悲しみなどに対する共感、同情、思いやりなどの意味があります。

様々なお悔やみのフレーズが印刷されたカードが、カードストアやスーパーなどでも売られているので、手軽に購入ができるんですが、欧米では、そのカードに自分の言葉を一言添えて贈る方が多いようです。

それでは、私が出した、実際のカードメッセージを使って書き方をご紹介します。

[宛名:Dear○○]
My Dear Friend, Emma
(私の親愛なる友、エマへ)

[お悔やみの言葉]
My condolences on the passing of your husband.
(あなたのご主人が去ったことを心よりお悔やみ申しあげます)

[メッセージ本文]
It’s terrible to hear about the loss of your husband.
(あなたのご主人が亡くなったと聞いて、とてもショックです)

You and your family are in my heart.
(あなたとあなたの家族は私の心にあります)

And I am here to help in any way I can.
( 私はあなたを助けるためにここにいます)

[署名]
Ashley

 

この「お悔やみのメッセージ」は、親しい友人に宛てたものですが、送る相手との関係で、「お悔やみ」のフレーズが少し違ってきますので、簡単な説明を付け加えながら具体的な例文を紹介していきますね。

 

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お悔やみを英語で伝える例文

青いお花の画像 

シンパシーカードを送る相手との関係で、使う言葉が少しだけ違いますが、「相手別」でわかりやすく「英語のお悔やみ例文」を書いてみたので参考にしてみてくださいね。
(※誰かのお母様が亡くなった設定になっています)

ビジネスシーンやフォーマルなお悔やみフレーズの例文

●仕事の取引先の方(目上も含む)、担当者の方へ

Dear Mr. Smith
(親愛なるスミスさんへ)

We would like to express our deepest sympathy on the passing of your mother. Please accept our heartfelt condolences.
(貴方のお母様が亡くなられたことに、深く哀悼の意を表します。心からお悔やみを申し上げます)

Ken Tanaka
(自分の名前)

ABC Company
(会社の名前)

 

●会社の同僚や仕事関係でのお付き合いがある方へ

Dear Ms. Miller
(親愛なるスミスさんへ)

I heard your mother passed away. I am truly sorry for your loss. Your mother will be missed and she will never be forgotten. Please accept my sincerest condolences.
(あなたのお母様が亡くなられたと聞きました。ご愁傷さまです。お母様がいなくて寂しくなります、彼女はけして、みなに忘れられることはないしょう。心よりお悔やみ申し上げます)

Ken Tanaka
(自分の名前)

 

■フォーマルなお悔やみで気をつけるポイント

●宛名に気をつける

フォーマルな文面のときは必ずと言っていいほど登場する言葉なのですが、少しだけ使い方に注意してくださいね。

仕事の間柄の取引先や上司に向ける場合は、「Dear」のあとに 「Mr.」「 Ms.」を入れることを忘れないでくださいね。

この時の注意点が、「Mr.」「 Ms.」のあとには、ラストネーム(苗字)です。

ファーストネームは入れませんので注意してくださいね。

ちなみに「Ms.」は、既婚者女性、未婚者女性、どちらにも使えますよ。

(○)Dear Mr. Smith(苗字)
(○)Dear Ms. Miller(苗字)
(×)Dear Mr. Stanly (名前)

 

友人、知人への悔やみフレーズの例文

My Dear Friend Matt
(私の親愛なる友達のマットへ)

We are deeply sorry about the loss of your mom.
(あなたのお母さんが亡くなったこと、本当にお気の毒に思います。)

Your mom was such a lovely woman. I remember about all the times we spent together with the amazing meals your mom cooked.
(あなたのお母さんと一緒にすごした時間、作ってくれた素晴らしい料理を覚えているわ。

I will really miss her.
(とても寂しいです)

Yukiko
(自分の名前)

 

■友人、知人に宛てるお悔やみで気をつけるポイント

●書き出しに気をつける

お互いをよく知る友人や知人の場合は、「Dear」の後の「Mr.」「Ms.」を省略し、ファーストネーム(名前)を入れて「My Dear Friend Emma」のようにしても大丈夫です。

ですが、相手と、どれくらい親しい関係なのかにもよるので、迷った時はフォーマルな書き方を選択するほうがいいかもしれませんね。

そして、たとえ親しい間柄の友人でも、訃報の時は「Dear」で始めることをおすすめします。

けして「Hi」「How are you?」などと切り出さないようにしてくださいね。

ここからは、お悔やみのメッセージで使えるフレーズをご紹介します。

「お悔やみの言葉」で使えるフレーズ

「condolences」「Sorry」

 

「condolence」は「お悔やみ」や「哀悼」という意味で、フォーマルな文面でもよく使う言葉です。

「ご愁傷さまです」というフレーズは、ごめんなさいという意味で使われることが多い「Sorry」も使います。

このような状況では「同情を示す言葉」「お気の毒に」という意味になりますよ。

以下すべてが「ご愁傷さまです」「お悔やみ申し上げます」という意味のフレーズになりますので参考にしてくださいね。

I’m very sorry to hear that.
(ご愁傷様です・お悔やみ申し上げます・お気の毒です)

I am sorry for your loss.
(ご愁傷様です・お悔やみ申し上げます・お気の毒です)

Please accept my sincere condolences.
(ご愁傷様です・お悔やみ申し上げます)

Please accept my deepest sympathies for your loss.
(ご愁傷様です・お悔やみ申し上げます)

 

「親族を気遣う時」のフレーズ

You and your family are in my heart.
(あなたとあなたの家族は私の心にあります)

その方の家族(遺族のみな様)に向けるフレーズを入れると、なおよいと思います。

英語圏の方々は家族愛が深いので、残された方々に向けたメッセージも書いてあると、心のこもったカードになり、受けとる側も嬉しいですよね。

My condolences go to the whole family
(家族のみなさまにお悔やみを申し上げます)

My condolences to you and your family.
(あたなとあなたの家族、みなさまにお悔やみ申し上げます)

My thoughts go out to you and your family.
(私の思いは、あなたとあなたの家族にあります)

I would like to give a hug instead of saying something to you and your family
(言葉のかわりに、あなたとあなたの家族にハグを送りたいです)

My hearts is with you and your family.
(私の心はあなたとあなたの家族と共に…)

 

「思いやりの気持ちを届ける 」フレーズ

And I am here to help in any way I can.
(私は、私ができる限りの方法であなたを助けるためにここにいます)

日本語で言う「必要な時はいつでも声をかけてね」、このような言葉は、辛く苦しい気持ちなときに、とても支えになる言葉ですよね。

これと同じような意味合いがある英文はこちらです。

I am here for you. Please let me know if I can help in any way.
(私がいます。助けになれることがあれば、なんでも言ってください)

I am usually up early or late, if you need anything
(私はいつでも大丈夫です、なんでも言ってね)

If there’s anything I can do to help, please let me know.
(もし私にできることがあれば、教えてください。)

 

お悔やみを英語で伝える際に注意しなければならない点

口に×している写真 

相手との続柄に関係なく、英語にも「お悔やみメッセージのマナー」や「使わないほうがよい言葉」などがあるをご存知ですか?

よほど親しい間柄でない限り、お悔やみのメッセージは「シンプルに短く」が一般的でベターでもあります。

あなたが、なにを伝えたいか?ではなく、相手の悲しみに寄り添うフレーズだけを使うのが、失敗しないコツです。

ここではいくつかのマナーと、避けたほうがよいフレーズを紹介しますね。

お悔やみメッセージのマナー

●メッセージはシンプルに短くする

大切なのは自分の思いをダラダラと伝えることではなく、相手の気持ちに寄り添い、シンプルなお悔やみの気持ちを伝えることです。

●直接表現を避ける

death (死)→ Loss (失う、喪失)

Died (死んだ) → Passed away (亡くなった)

 

日本語と同じ感覚なのでわかりやすいと思います。例文をあげると「She died.」(彼女は死んだ)とは言わずに、「She passed away.(彼女は亡くなった)と表現します。

I’m sorry to hear about your loss.」の文中の「loss」は直訳はされませんが、「あなたの喪失=あなたの亡くした人」というニュアンスになりますよ。

使わないほうがよい言葉

海外では、 多種多様の人種が、みなそれぞれの「宗教」を持っているのが大半です。

このような場面では、「宗教」や「宗派」を連想するような言葉は避けるほうが無難だと思います。

どんな言葉があるのか、いくつか例文をあげておきますので参考にしてくださいね。

God is always help you and your family.
(神はいつでもあなたたち家族を助けてくれるわ)

My prayers go out to you.
(私の祈りをあなたに捧げます)

He / She will feel no pain in the heaven.
(天国で痛みを感じてることはないでしょう)

 

God」は、どの神様のことなのか分かりにくい表現です。

日本人とは違う「宗教観」がある外国人たちは、特定の彼らの信じる神が存在しています。

自分が相手と同じ信仰でない限り「God」は避けたほうがよい言葉です。

Prayers」は、祈りと言う意味ですが、特別な信仰がある人たちは、誰に祈っているのか?と考える傾向にあるので、この言葉も避けるのが無難だと思います。

もしも、このようなニュアンスのフレーズを付け加えたいのであれば「My thoughts」(私の思い)がおすすめですよ。
(例文:My thoughts are with you and your family. 私の思いがあなたと、あたなの家族と共に)

Heaven」天国という場所を信じない人もいれば、特定の神様を信仰していないと天国に行けないと信じている人もいたり、さまざまな宗教観があるので「Heaven」も使わないほうがいい言葉だと思います。

その他には、以下のフレーズも注意ですよ。

励まそうと思いかけた言葉でも、誤解を与える可能性のある言い回しなので、気をつけてくださいね。

I know how you are feeling.
(あなたの気持ちがわかります)

悲しみの感じ方はひとそれぞれです。深い悲しみに気休めの同意になるような言葉は、避けたほうがよいですね。

You will feel better soon.
(あなたは、すぐに元気なるでしょう)

「今は辛いだろうけど、時間が立てば」という意味合いを含む言い回しは、今現在悲しんでいる相手に伝える言葉ではありませんね。

You can always remarry.
(あなたは、いつでも再婚できる)

パートーナーを失った人に「また新しい出会いがあるわ」などの言葉を連想させるようなフレーズは、ふさわしくないですね。

Everything happens for a reason.
(すべての事の起こりには意味がある)

悲しみに打ちひしがれている人は「どんな意味や理由があって、私の最愛の人が逝ってしまったの?」と混乱するかもしれませんね。このような状況では使わないほうがいいですね。

まとめ

失敗しない英語でのお悔やみのメッセージのコツは「シンプルに、短く!」だと思います。

私も最初の経験のときは、「もっと自分の言葉を伝えたい !」と思いましたが、英語には英語での言い方があり、そこに文化の違いや宗教背景もあるので気をつけなければなりませんでした。

実際に数人の外国人の友人達に「相手別、英語でのお悔やみカードの言葉」を尋ねたところ、みな、すごくシンプルなフレーズのみでした。

誰かの深い悲しみに寄り添う時は、多くの言葉はいらないのかもしれませんね。

 

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