こんにちは、ライターのハルです!

あなたは、料理のときにサラダ油とキャノーラ油、主にどっちを使っていますか?

私はそれほどこだわりがあるわけではないのですが、値段などの違いからキャノーラ油を買うことが多くなっています。

それなのに先日、テレビを見ていたら、キャノーラ油が体によくないように紹介されていたのでびっくりしました!

でも確かに私自身、キャノーラ油が何なのか、サラダ油とどのように違うのか、正直よくわかっていません。

小さい子供もいますし、わからないままでは不安なので、サラダ油とキャノーラ油の違いや、健康面への影響について調べてみることにしました!

 

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サラダ油とキャノーラ油の違いって何?

悩んでいる女性の写真

違いは、原材料です!

スーパーでサラダ油」という名前で売られているものは、菜種油と大豆油が調合されたものですが、キャノーラ油キャノーラという品種の菜種のみから作られた油です。

ただし、日本農業規格により定められているサラダ油の定義はかなり広く、以下のようになっています。

このため、キャノーラ油もサラダ油の一種ということもできてしまうのです。

それでは、本来のサラダ油の定義を説明するとともに、キャノーラ油の基本情報をご紹介します。

サラダ油の定義

サラダ油とは低温下においても油が固まったり、濁ったりしない油です。

以下の9種類の植物を原料とし、JAS認定を受けた工場で作るよう定められています。

・菜種
・綿実
・大豆
・ごま
・ひまわり
・とうもろこし
・サフラワー(ベニバナ)
・米
・ぶどう(グレープシード)

 

なお、9種類の原材料のうち1つだけを使ったものをサラダ油、2つ以上を使ったものを調合サラダ油と言います。

ただし、スーパーで売られている商品を調べてみたところ、1つの植物のみを原料とする場合は米油や紅花油、グレープシードオイルなどのような名前で売られており、サラダ油とは書かれていないことがほとんどでした。

キャノーラ油とは

菜種を品種改良したアブラナ科の植物であるキャノーラのみを原料とした油です。

キャノーラはサラダ油の特定植物である菜種に含まれますので、キャノーラ油もサラダ油の一種であるということになります。

キャノーラは、かつて海外の菜種油の原料とされていたセイヨウアブラナを食用できるように品種改良されたものです。

このため、現在海外から輸入されている菜種油は全てキャノーラ油となっています。

ほとんどのサラダ油の原材料は菜種油と大豆油となっていますが、国産の菜種油は非常に希少で値段も高いため、使用されているのは輸入された菜種油、つまりキャノーラ油だと考えられます。

つまり、サラダ油とキャノーラ油の違いは大豆油が入るかどうかで決まってくるということですね!

大豆油が入るとどう変わる?

大豆油は安価でそれほど癖がないので、他の油と混ぜたり、油の加工品としてよく用いられる油です。

ただ、大豆油が入ったからといって、キャノーラ油に比べサラダ油が安くなっているということはありません。

また、キャノーラ油はあっさりとした風味が特徴ですが、サラダ油は大豆油のうまみが加えられることで、油そのものにうまみがあり、ドレッシングなどに適しているそうです。

 

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サラダ油とキャノーラ油、体にいいのはどっち?

?を浮かべている女性のシルエット

加熱する場合はキャノーラ油の方が体にいいようです。

サラダ油もキャノーラ油も、大容量で売ってあることが多く、揚げ物や炒め物などで使うご家庭も多いと思いますが、実はサラダ油は名前にサラダと付いている通り、本来は生食を目的とした油なんです。

そのため、サラダ油には菜種油(キャノーラ油)と大豆油を組み合わせたものが多いのですが、大豆油にはリノール酸という脂肪酸が多く含まれています

リノール酸のメリット

リノール酸は人の体の中では作り出せない必須脂肪酸の一つで、体の成長や機能の維持に関わる他、コレステロールを下げるなど健康にいい成分です。

リノール酸のデメリット 

加熱によって酸化しやすく、人体に有害な過酸化脂質を生じやすいという欠点があります。

また、加熱すると「ヒドロキシノネナール」という人体に有害な成分を発生させ、認知症の原因になるという意見もあります。

一方、菜種油(キャノーラ油)にはリノール酸が少なく、加熱しても酸化しにくいオレイン酸が多く含まれています。

オレイン酸は体の中でも作ることができますが、悪玉コレステロールを下げてくれるはたらきがあり、健康にいい成分です。

以上のことから、揚げ物や、炒め物などの加熱調理にはキャノーラ油の方が健康にいいと考えられます。

とはいえ、キャノーラ油の危険性などもネットで探すとたくさん出てきますので心配ですよね。

キャノーラ油に対するネガティブな意見には、大きく分けると次の2つのことが問題視されていました。

・キャノーラが遺伝子組み換え作物であること

遺伝子組み換え作物に関しては本当に様々な意見があります。

安全か危険か様々な場所で議論されていますが、遺伝子組み換え作物自体の歴史が浅く、長期的な調査が行われていないため、まだどちらの意見も根拠は非常に薄いです。

ただ、キャノーラは遺伝子組み換え作物としては古い方ですし、これだけ世界中で広く使用されています。

その上で、もし健康への悪影響が見つかっているなら、すでに大問題になっていてもおかしくないのではないかというのが私自身の考えです。

とはいえ、結論の出ていない問題ですので、このことを問題視するか否かは各々で決めていいのだと思います。

 

・油の精製法が危険であること

キャノーラ油は、種子を有機溶剤に浸し、油を溶かしだす溶剤抽出法という精製法が用いられています。

この有機溶剤によって健康被害があるのではないか、と考えられる方が多いようですが、有機溶剤の成分は製造工程で全て除去することが国によって定められているため、油そのものに有機溶剤が混ざっていることはありません。

ただし、この方法では有機溶剤を除去するため、油を高温にする工程があり、油以外の成分はほとんどなくなってしまいます。

このため、本来植物種子に含まれる栄養なども除去されてしまうことから、溶解抽出法を用いた油は、単純に絞る圧縮法を用いたものよりビタミン等の栄養が少なくなり、体に悪いと捉える人もいるようです。

なお、この2点に関しては、サラダ油に関しても同様です。

一般的なサラダ油の原材料である菜種油はキャノーラ品種を用いたものですし、大豆油の原材料の大豆も遺伝子組み換えの可能性があります。

さらに、溶剤抽出法により出荷時点である程度加熱されているため、大豆油のリノール酸が酸化していて健康に悪いという意見もありました。

しかし、売られているサラダ油の表示を見てみると「酸化ブロック製法」といった文字や、リノール酸の健康効果を謳うものもあり、製造元で様々な工夫がされていることが伺えます。

一概に全ての大豆油、サラダ油が体に悪いとは言えないのではないでしょうか。

リノール酸も加熱しなければ取り入れておきたい成分ですし、サラダ油には大豆油だけでなく菜種油(キャノーラ油)も多く含まれていますので、生食に使う場合は過度に避ける必要はなさそうですね。

他にどういった油がいいの? 

油をスプーンですくっている写真

加熱する場合は紅花油やオリーブオイル、加熱しない場合はグレープシードオイルや綿実油がおすすめです!

紅花油やオリーブオイルは加熱に強いオレイン酸を多く含み、グレープシードオイルや綿実油は加熱に弱いリノール酸を多く含みます。

オレイン酸とリノール酸はどちらも健康維持に必要な成分ですので、バランスよく取り入れておくといいですよ。

おすすめの油を加熱する場合、加熱しない場合にわけてまとめてみました。

また、脂肪酸以外に栄養豊富な油についても調べてみましたので併せて参考になさってくださいね。

加熱する場合におすすめの油

紅花油:あっさりしており、揚げ物を軽く仕上げたいときにおすすめです。

オリーブオイル:加熱によって風味はなくなってしまうので、さっと炒めるときに使うといいですよ。

 

加熱しない場合におすすめの油

グレープシードオイル:すっきりした味なので素材の味を生かしたいときに使います。

綿実油:うまみや風味が強く、プロにも選ばれるおいしい油です。マヨネーズやドレッシングなどにおすすめですよ。

 

栄養豊富な油

ごま油:ゴマリグナンを多く含み、コレステロールを下げたり、免疫を高めたりする効果があります。

米油:γ-オリザノールを多く含み、素材の甘味を引き出すことができます。血中コレステロールの低下させる他、更年期症状の緩和や、成長の促進効果もあるそうです。

ココナッツオイル、パームオイル:脂肪になりにくい中鎖脂肪酸を多く含みます。ダイエット中の方におすすめです。

 

まとめ

調べてみて、いつも使っているキャノーラ油が、実はサラダ油の一種だとわかったことが一番の驚きでした。

また、サラダ油が生食用に作られていたことも知らなかったので、今後も炒め油や揚げ油にはキャノーラ油を使おうと思います。

キャノーラ油の危険性については、調べてみても結論がでていない部分が多く不安は残りますが、大きな問題にはなっていないようなので、情報収集をしつつ、これからも使っていくつもりです。

今回調べてみて、多くの油と、その調理法の向き不向きを知ることができたので、用途ごとに油とうまく付き合っていきながら健康的な生活を送りたいと思います!

 

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