こんにちは、ライターのハルです!

もうすぐ十五夜の季節ですよね。

突然ですが、あなたは十五夜って何か説明できますか?

私はイベントごとが大好きなので、ニュースなどでもうすぐ十五夜と聞いたら、毎年ススキやお団子を買ってきたりしています。

しかし、今年になって息子から「何で十五夜ってお団子がいるの?そもそもどんな行事?」と聞かれ、答えに詰まってしまいました。

そこで、十五夜について、その意味や代表的な食べ物を詳しく調べてみましたのでご紹介します!

 

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十五夜ってそもそも何の意味があるの?

十五夜の写真

十五夜は旧暦の8月15日に出る月のことを言います。

十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれ、秋の澄んだ夜空に浮かぶ満月に秋の豊作を感謝する行事です。

なお、旧暦と新暦では1~2か月ずれがありますので、現在は9月の中頃から10月初め頃で満月が出る日を十五夜と呼ぶことになっています。

旧暦は月を基準としていたため毎年15日となっていましたが、現在の暦は太陽を基準としており、満月の出る日は年によって異なりますので注意してくださいね。

2019年は9月13日、2020年は10月3日です。

地域によって異なりますが、十五夜には必ず月にお供え物をします。一般的に知られているのはススキとお団子ですよね。

しかし、食べ物でもなければ見た目が華やかともいえないススキを何故お供えすることになったのでしょうか?

調べてみると意外と深い理由がありました。

ススキは秋の七草の1つで、形が似ている稲穂に見立てて供えられたそうです。

また、ススキの茎の中は空洞で、古来より神が宿ると考えられていました。

さらに、切り口が鋭く尖っていることから魔除けになるとされており、今でもお供えしたあとのススキは軒先に吊って家に悪いものが入ってくるのを防ぐという風習もあるそうです。

また神が宿るとされているススキは、本来1本だけしかお供えしてはいけないそうです。

とはいえ、ススキ1本じゃあまりにも寂しいので、写真のように他の秋の七草やコスモスなどの秋の花を添えて飾るのがおすすめですよ。

フラワーアレンジメントの写真

 

我が家は毎年近所の花屋さんでススキが入ったフラワーアレンジメントを買っていたのですが、よく思い出してみると確かに毎年ススキは1本でした!

正直私は「秋にいっぱい生えてるからかな?」くらいにしか考えていなかったので、ススキにこのような深い意味があったのには驚きました。

せっかく古来よりの風習を受け継ぐのなら、きちんと意味のあるように行いたいですし、これまで何も考えずに生けていたススキも、今年は魔除けになってくれるよう切り口を斜めにとがらせたりしてみるつもりです。

 

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十五夜を代表する食べ物は?

兎とお団子の写真

十五夜を代表する食べ物と言えばお団子ですが、元々は秋の収穫物として里芋をまつったのがルーツのようです。

十五夜は中秋の名月の名の通り、秋の真ん中に行われる行事です。

ちょうど芋類の収穫が最盛期であることもあり、稲作が始まる前は様々な芋類をお供えしていたと言います。

特に形が丸く、満月に似た里芋がお供え物として選ばれることが多かったようです。

今でも、里芋が取れる地域では、「きぬかつぎ」と呼ばれる初物の里芋を蒸して作った料理をお供えする風習が残っています。

その後、稲作が増えるにつれ、里芋を作る農家も減り、米粉で里芋を模した団子を作るようになりました。

確かに、月見団子のサイズ感は串団子などより少し大きめで、ちょうど里芋くらいの大きさですよね。

ところで、意外と月見団子の作り方がわからないという方も多いのではないでしょうか?

私も最初わからず、団子をゆでて作ろうとして中まで火が通らずに失敗したことがあります。

月見団子の作り方を詳しく説明した動画がありましたのでご紹介しておきますね。

「月見団子」の作り方 | 月見 – Tsukimi –

 

材料も非常にシンプルで手に入りやすいですし、蒸すだけなら失敗しなさそうですよね。

失敗して以来、ずっと市販のものを買っていましたが、今年はチャレンジしてみる予定です。

また、先ほどご紹介した月見団子は最も一般的なものですが、実は月見団子は地域によって様々な種類があるってご存知でしょうか?

調べてみるとおもしろいお団子がたくさんあったのでご紹介していきますね。

沖縄

「ふちゃぎ」と呼ばれるもち菓子が作られます。

甘味の付いたお餅に炊いた小豆がつぶさずにまぶしてしてあるおはぎのような見た目のお菓子です。

でもおはぎと違って、小豆は塩味なのだとか!少し不思議な感じもしますが、豆大福のような感じかと思うとおいしそうですね。

中国・四国

あん団子を串に刺した状態でお供えするのが一般的です。

みたらしやきなこのものもありますが、全て串団子でお供えします。

お供え物としては珍しいですが、後々食べることを考えると食べやすくていいですね。

関西

里芋をイメージして細長く丸めたお団子に、くるりとこしあんを巻いたあん団子がよく食べられています。

あんこは雲に見立ててあり、月に雲がかかった様子を表現しているそうですよ。

名古屋

里芋の形をリアルに表現したしずく型の形のお団子です。

しっかりとした甘みがついており、米粉を使っているため通常のお団子よりも歯切れがいい食感となっています。

名古屋名物であるういろうと似た味わいだそうです。ういろうと同様、白だけでなく、ピンク色や焦げ茶色のものもあります。

静岡

「へそもち」と呼ばれる平べったいお団子の中心部をへこませたものが食べられています。

へこみの部分にあんこを添えて食べるそうです。

徳川家康が幼少期人質として駿府(現在の静岡県)にいた際、付人が家康を丈夫に育てようと『へそ』に餡を添えて食べさせたのが初めと伝えられています。

東北・北海道地方

お団子ではなく、小さめに作った白いお饅頭を積み上げてお供えするのが一般的であるようです。

ただし、そもそも北海道や東北地方ではあまりお月見の習慣が根付いておらず、「お月見はやらない」という人が多いと言います。

お月見が終わったら?

これらのお団子は十五夜のお月見が終わったら、食べてしまってOKです。

食べることによって神様との結びつきが強くなり、健康に過ごせると言われています。

味が付いていない月見団子の場合は、お砂糖やきなこなどをつけておいしくいただいてくださいね。

また、今でも農家などではお団子と一緒に枝豆や栗、梨などの収穫物をお供えする習慣があるそうです。

十五夜はちょうど小学校や幼稚園の芋ほりがある時期ですし、収穫したお芋があればぜひ一緒にお供えしてはいかがでしょうか?

十五夜と十三夜の違いは?

満月の写真

十五夜も十三夜も秋の名月に収穫を感謝する行事ですが、1か月ほど時期が異なります。

十三夜は十五夜の次に月が美しいとされる、旧暦9月13日の夜のことを言います。

十五夜の大体1か月後なので、2019年は10月11日、2020年は10月29日です。

十五夜と十三夜はお供え物などもほとんど同じですが、月見団子に関しては異なる風習があります。

月見団子は十五夜では15個、十三夜では13個とその日にちになぞらえてお供えするのだそうです。

十五夜と十三夜を両方とも祝うことができるのは、とても縁起がいいことだと言われています。

と、いうのも十五夜は雨や台風が多い季節で、月を見れないということもよく起こるためです。

対して十三夜は「十三夜に曇りなし」という言葉もあるくらい晴天に恵まれることが多いと言います。

せっかくお月見の準備をしても、月が見えないとかっがりしてしまいますよね。

そんなときは1か月後の十三夜に再チャレンジしてみてもいいかもしれませんよ。

まとめ

十五夜というとなんとなく10月のイメージだったのですが、年によって9月になることもあると知り、驚きました。

また、ススキについても、魔除けの意味があるとは知らなかったのでとても勉強になりました。

十五夜のお団子が元々は里芋を模したものだったと知り、あの大きさの謎が解けた気がします。

意外と作り方もシンプルだったので、今年はチャレンジしてみるつもりです。

また、毎年、十五夜の日は雨が降らないか冷や冷やしていたのですが、これからはもし雨になっても1か月後の十三夜に思いを馳せて、穏やかにお祝いができそうです。

十五夜の空に浮かぶ中秋の名月は古来より愛でられてきたのも頷ける美しさです。

これまでよく知らずにお祝いしたことがなかった方も、今年はぜひ、空を見上げてみてくださいね。

 

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