こんにちは、ライターのまゆです!

ケーキなどを購入したときについてくる保冷剤って、繰り返し使えて便利ですよね。

夏場にお弁当を冷やすのに使ったり、ケガや発熱のときに体を冷やしたり、と我が家も様々な用途で活用しています!

そんな便利な保冷剤ですが、ケーキなどを購入する度にもらうので、どんどんたまってきて、冷凍庫のスペースを占領してきました。

ちょっと数が多すぎるので処分したいなと思うのですが、保冷剤の中身ってどんな成分なのかわからないので、どう処分したらいいのかわからず困っていました。

そこで今回は、保冷剤の捨て方と、中身の処分方法や注意点、分別の仕方について詳しく調べてみることにしました!

 

SPONSORED LINK

 

保冷剤の正しい捨て方は?

ゴミ出しをする主婦

ほとんどの自治体では、保冷剤は「可燃ごみ」として処分することができます。

ただし、ごみ処理設備の違いなどにより、一部地域では、「不燃ごみ」として出すよう決められているところもあるので、必ずお住まいの地域のホームページなどで確認をするようにしてください。

「●●市 ごみ 分別」「●●区 ごみ 保冷剤」などで検索すると見つかりますので、しっかり確認してから捨ててくださいね。

なお、絶対にやってはいけない保冷剤の捨て方は、保冷剤を開けて、中身を手洗い場やトイレなどに流すことです!

保冷剤の高吸水性ポリマーという成分は、水を吸収してゼリーのように固める性質があるので、排水管が詰まってしまう原因になります。

 

SPONSORED LINK

 

保冷剤の中身って何?

保冷材

保冷剤は、一般的に下記4つの成分で作られています。

①水

②高吸水性ポリマー

③防腐剤

④形状安定剤

 

このうち、約99%が水で、残りの1%が水をゼリー状にするための高吸水性ポリマーという成分や、カビなどを防止する防腐剤、形状安定剤です。

高吸水性ポリマー

水と混ざると膨らみ、ジェル状になる性質を持つ、ポリアクリル酸ナトリウムが使われています。

紙オムツや生理用品など広く使われており、安全性も問題ないことが確認されています。

 

防腐剤

主にデヒドロ酢酸ナトリウムなどが使われますが、これはチーズやバターなどの保存料としても使われていて、食品添加物として認められているものです。

そのため、万が一少量口に入ってしまっても健康上の問題はないと考えられています。

 

形状安定剤

水が凍ったときに袋を突き破らないよう、形状を安定させるために使われます。

 

このように、基本的には少量口に入っただけではすぐに害があるわけではありません。

ただし、1つだけ注意が必要なものがあります。

それは、「やわらかい保冷剤」や「ジェル状保冷剤」として販売されている、固まらない保冷剤です。

普通、水は0℃以下で凍りますが、やわらかい保冷剤は固まりませんよね。

実はこれには理由があって、水が凍らないよう化学物質が混ぜられているのです。

化学物質にもいくつか種類があるのですが、このうち、エチレングリコールというものが以前問題になりました。

エチレングリコールは毒性があり、少量でも口に入ると、嘔吐や腹痛などの中毒症状が出たり、命の危険にさらされるようなケースもあると言われています。

しかし、近年では、毒性の強いエチレングリコールに代わって、食品添加物でもあるプロピレングリコールが使われているものが主流になってきているそうです。

ただし、食品添加物として使う場合は使用基準が決まっているのですが、保冷剤の場合は特に規制されていません。

そのため、高濃度のプロピレングリコールを誤って大量に食べてしまった場合は、中毒症状が現れる可能性があります。

やはり口には入れないよう注意が必要なことに変わりはありません。

最近は100円均一などで手軽に手に入り、固まらないので使いやすいと人気のあるタイプですが、ペットを飼っている方や、小さいお子さん、ご高齢の方などがいらっしゃるご家庭では、特に、袋が破けて中身が口に入る、ということのないよう厳重に注意する必要がありますね。

保冷剤の意外な使い道は?

夏 デザート

保冷剤の成分は、先ほどご紹介したように、水と高吸水性ポリマーです。

高吸収ポリマーは、自分の重さの約1000倍もの水分を貯えることができるので「冷やす」以外にも色々な使い道があるんです!

保冷剤の活用方法を3つご紹介しますので、冷凍庫に保冷剤がたまりすぎて困っている!という方は捨てる前に活用してみてくださいね。

植物の水やりに!

保冷剤の高吸水性ポリマーには保水性と言って、大量の水を長時間とどめておく性質があります。

植木鉢などの土の上に解凍した保冷剤の中身をまいておくと、保冷剤に含まれる水分が時間をかけて染み出して水分を補給してくれるので、水やりとして活用できます。

目安としては、2~3日なので、数日家を空けるときなどに利用してみてくださいね

 

消臭&芳香剤に!

保冷剤を解凍して、中身を空き瓶などに入れておくと消臭剤や芳香剤として活躍してくれます!

高吸水性ポリマーの表面の凸凹が臭いを吸い取ってくれますよ。

また、アロマオイルなどを数滴垂らしておくと、アロマ芳香剤としても活用できます。

高吸水性ポリマーから水分と一緒にアロマの香りも蒸発するので、やさしく香ってくれますよ。

保冷剤と一緒にビー玉やアクリルストーンなどを入れたり、水彩絵の具で保冷剤に色をつけると見た目もおしゃれになるので、ぜひ一工夫してみください。

2~3週間で保冷剤から水分が蒸発してカラカラになってくるので、自治体に応じた分別方法で処分してください。

間違っても、排水溝には流さないようにしてくださいね。

 

実際に芳香剤を作っている動画があるので、ご紹介します。

【100均の保冷剤&インテリア・グッズで簡単な芳香剤の作り方!】

 

寒い冬に活躍、カイロに!

保冷剤といえば冷たいイメージですが、温めてカイロとして使うことができるんです!

持続時間は、保冷剤の大きさや使用環境にもよりますが40分~1時間と短めなので、ちょっとした外出のときなどにおすすめです。

●作り方

1.どんぶりなどを用意し、その中に沸騰したお湯を注ぎます。

2.その中に、常温にたしたジェル状の保冷剤を入れて2~3分置きます。

3.やけどしないよう、菜箸などで保冷剤をお湯から出し、水気を拭き取って完成です。

 

低温やけどを防ぐため、ハンカチなどに包んで使うと安心です。

 

●注意点

・電子レンジで温めると、成分が変化したり、破裂の恐れがあるのでやめてください。

・火にかけた鍋などに保冷剤を直接入れないでください。

 

まとめ

保冷剤の捨て方は、基本的には「可燃ごみ」として処分できることがわかりました。

ただし、自治体によっては「不燃ごみ」に分類されるところもあるので、必ずお住まいの地域の情報を確認のうえ処分してください。

間違っても、保冷剤の中身を排水溝に流さないでくださいね。

このほか、保冷剤には「冷やす」以外にも消臭&芳香剤やカイロなど、色々な使い道があることもわかったので、私も捨てる前に消臭&芳香剤として活用したいと思います。

ただし、保冷剤を誤って口に入れてしまうと中毒症状が出ることもありますので、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、再利用時も含めて、手の届かないところに置くなど十分注意してくださいね。

 

SPONSORED LINK