こんにちは、ライターの宮澤です。

キャスティングするのに釣りのロッドって重要ですよね。そんなロッドグリップの部分が、いつしかベタベタになっていたってこと、あなたもありませんか?

先日、夫が、二人でよく行っていたバス釣りに行きたいと、しばらく使っていなかった釣り竿を、外の倉庫から出してみたのですが、ロッドのグリップの部分が、すごくベタベタになっていました。よく見てみると、グリップのゴムのコーティングが溶けているようで、触ると手にもネバネバとしたものがついてくる悲惨な状態でした。結構、高価なロッドだったようで、夫は相当ショックを受けていたんですよね。。。

その時は、仕方なく、夫がそのベタついたロッドを使っていたのですが、隣で見ているとやっぱり握り心地が悪いせいか、集中して釣りができなかったようだったので、そのベタつきを、ロッドに影響なく落とす方法を調べてみることにしました。早速、対策方法を試してみたところ、ベタつきを簡単に解消することができたので、もし、同じ様に悩まれているなら、修理や買い替えを検討する前に、一度試してみてください!

 

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ロッドグリップのベタつきには「無水エタノール」が1番効果的!

ロッドのグリップのべたつきを解消するには、「無水エタノール」を使ってみて下さい!

エタノールと聞くと消毒用の用途としてのイメージが強いので、救急箱から出してきたものでも代用できるのかなと思いますが、そのだいたいは精製水で薄められたエタノールの含有率が80%になったものです。

ロッドグリップのべたつきを取るには、エタノール含有率99.5%の「無水」であるものの方が、しっかり効果が出るのでおすすめです!

エタノールを使ったやり方

用意するものは、「無水エタノール」と、捨ててもいい布切れだけです。

布切れは、なるべく毛羽立っていない綺麗なものにして下さい。また、作業していると手が汚れるので、ゴム手袋を着用してください。

1.布にエタノールを適量しみ込ませる。
2.ベタベタしている部分を拭き取るように擦ります。

たったこれだけなのに、グリップ部分の黒いベタつきが解消されて、びっくりするくらいツルツルによみがえります!

特に力はいりませんが、汚れた布の部分で何度も擦ってしまわないように、綺麗な部分を当てて、上手に回しながらグリップ全体を拭くのがポイントです。この時、黒いベタベタが衣服に付くと落ちなくなるので、気を付けてくださいね。

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「無水エタノール」には万能説があって、薄めて家庭の台所などあらゆる場所の拭き掃除に使えたり、水が含まれないままだと電気を通さないという特徴から、電化製品の細かい部分のお掃除にも使えたりするんです!一本あると本当に便利ですよね。

 

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ロッドグリップのベタつきは何が原因なの?

ロッドグリップのベタベタは、「無水エタノール」を使ってきれいに落とすことができると分かりましたが、いったい何がベタベタの原因だったのか、原因がわかると今後の対策もしやすいですよね。

実は、ロッドグリップがべたつく原因は、ただ単純に表面が劣化したということではなくて、グリップの素材であるゴムの成分が「加水分解」という現象で分解されたからなんです。

「加水分解」は、物質が水に反応することによって起こります。この現象が起きると劣化が始まり、ゴムの原料の樹脂を柔らかくするために使われている可塑剤(かそざい)という添加薬品が分解されて、内側から染み出してきます。

最終的に、表面に付着していたほこりや塵などと混ざってしまい、あのベタベタと黒い粘着物になるようです。

釣り竿を置いていた場所が、締め切った湿気の多い倉庫だったので、なるほどと思いました!そんな場所に長く放置している間に、グリップ部分のラバーコーティングが「加水分解」を起こしたということですね。ゴム製品って水に強いと思っていたのに、実は水が劣化を引き起こす弱点でもあったので、今後はしっかりと管理する場所を見直すことにしました。

こういった理由から、釣り竿は、風通しがよく、なるべく湿気が少ない場所に保管することをおすすめします!

対策としては、雨の日や、釣り竿やリールを最後に洗う際は、しっかり水分を拭き取ることを忘れないようにしましょう。使う機会が少なくても、保管する前の少しのお手入れや、置き場所への気配りが大事なんですね。これで、次回釣り竿を使うときは、それが久しぶりであっても、グリップがベタついてがっかりすることはないです!

ロッドグリップのベタつきを解消する他の方法って何があるの?

ロッドグリップのベタつきを落とす他の方法も、実はいくつかありましたが、ここで紹介する方法はあくまでも応急処置として対応してください。または、べたつきの程度によっても先ず試してみるのもいいと思います。

除菌ウェットティッシュを使う
ベタつきが部分的であったり、そこまでひどくないときには除菌ウェットティッシュが便利です。除菌ウェットティッシュには、濃度は高くないですがエタノールが配合されているので、少しのべたつきであれば、拭いて落とすことが出来ます。

夫の場合、手軽に購入できたということで、今回の釣りの最中に使用していました。拭いた後、しばらくするとベタつきが戻ってきてしまうようでしたが、ある程度サラサラした状態が続くということでした。ずっとベタベタなグリップを握り続けるよりは、あった方が便利です。

もし釣りの当日に無水エタノールを使用する時間がない時は、近場のコンビニなどで購入して使用してみるのもいいかなと思います。

重曹を使う
重曹を使う場合、ご家庭の掃除用として使われていてる重曹で問題ありません。重曹を水で溶かして、歯ブラシなどに付け、グリップのベタベタするゴムの部分を磨いてみてください。また、重曹水をスプレーで吹きかけて擦る方法もありますが、直接磨くほうが効果があるようです。

 

◎釣りのロッドグリップのべたつきは「無水エタノール」で落とすことができる。

◎エタノール含有率が高いものを使うのがおすすめ。

◎ベタベタの原因であるゴムの劣化は「加水分解」が起こるから。

◎加水分解によって可塑剤が溶けだしてベタベタのもとになる。

◎応急処置としてエタノールを含んだ除菌ウェットティッシュ重曹でもべたつきをある程度落とすことが出来る。

まとめ

頑固そうな釣りのロッドグリップのベタつきも、濃度の高いエタノールなら、拭き取るだけで簡単に落とせることができます!おかげで買い替えることなく、同じ釣り竿をまたしばらく使えそうです!他の方法として、重曹や除菌シートもありますが、やはり、無水エタノールの方が確実に落とせるので私はおすすめです!今回は、釣りのロッドグリップのゴムの部分に起きる、加水分解という問題が原因でしたが、実は身近にある他のゴム製品も同じ現象を起こしていることがあるようです。例えばボールペンのラバーグリップや、スーツケースの持ち手など、直接触るとベタベタすると思った時は、是非、同じように無水エタノールを試してみて下さい。そして釣り竿と同じ様に、涼しくて風通しのいい、なるべく湿気が少ない場所に保管するように心がけましょう。

 

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