こんにちは!ライターの河端です。

みなさんは銀行にお金を預けるとき一番気にするポイントは何ですか?恐らく多くの方にとって普通預金の金利は特に気になる点だと思います。

しかし、日本は長く超低金利で銀行に預けていてもなかなかお金は増えませんよね。海外を見ると金利の高い国もあり、どうしてそんなに高いのかなと気になったことはありませんか?

そこで今回は世界の経済大国でもあるアメリカと日本の銀行の金利を比較してみたいと思います。

一般的にアメリカは日本よりも高い金利がつくのですが、その理由やおすすめの銀行もご紹介していきますね。

これからお仕事などでアメリカへ移る予定のある方は、その事前準備としてぜひ参考にしていただけたらと思います。

 

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アメリカの銀行の金利はどれくらい?

アメリカの国旗

一般的なアメリカの普通預金の金利は以下の通りです。
※2021年8月現在

店舗型の銀行→0.01%~0.04%

ネットバンク→0.4%~0.55%

 

実際はこの金利よりも高い・低い金利を提供している銀行もありますが、主要なアメリカの銀行の場合は上記の金利となっています。

日本と同じように、ネットバンクの方が実店舗型の銀行よりも高い金利がつく傾向にありますね。

次に、具体的にどの銀行がどの程度の金利を提供しているのか見ていきます。

アメリカのメガバンクの普通預金金利は?

アメリカのメガバンクの普通預金は以下の通りです。

※2021年8月現在
金利の表

シティグループだけが0.04%と特に高い金利を提供しています。

他のメガバンクは0.01%と足並みが揃っていますね。

ネットバンクは金利が高め!

これは日本でも同じですが、店舗型の銀行よりもネットバンクの方が金利は高いです。

アメリカだとどれくらいの金利がもらえるのか、いくつかピックアップしてみました。

※2021年8月現在
金利の表

アメリカは世界でもネットバンクの発展度が高い国です。

ネットバンクの数も非常に多いですが、提供される金利の高さもメガバンクとはかなりの差がありますね。

 

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普通預金でも日本と比較したらアメリカの銀行の金利は高い?

銀行のイラスト

普通預金の金利では、日本よりもアメリカの方が10倍以上高いです。

具体的にどれくらい違うのか、比較をしてみました。

アメリカのメガバンク

※2021年8月現在
表

アメリカも0.01%~0.04%ですから、数字だけを見るとそこまで高くない印象を受けます。

しかし、日本のメガバンクと比べればかなり高い金利であることが分かりますね。

それぞれの銀行の金利についてのページはこちらです。

 

ネットバンクでもやっぱりアメリカの方が高い!

では、ネットバンクで日本の金利と比較してみます。

※2021年8月現在
表

特定の条件を満たせばもっと高い金利をもらえる銀行もありますが、今回は無条件で利用した場合の金利を載せました。

あおぞら銀行のBANK支店が0.2%と高いものの、アメリカと比較するとだいぶ低いことが分かります。

楽天銀行は証券口座との連動でより高い金利をもらうことも可能ですが、無条件であれば0.02%です。

これでも日本の一般的な預金金利に比べれば高い方なのですが、アメリカの金利とは大きな差があります。

それぞれの銀行の金利についてのページはこちらです。

 

ネットバンクの金利が高い理由

ネットバンクは店舗型の銀行よりも必要な資金が少ない額で済みます

その分を金利の上乗せに回せるということですね。

例えば、

・人件費

・店舗の運営費用

・独自ATMの設置費用

 

などにおいて、ネットバンクは圧倒的に有利です。

店舗を構えるとそれだけ人件費がかかりますし、運営するにも大きな資金が必要なほか、毎日の電気代なども多くかかります。

また、各銀行のATMを設置したりメンテナンスしたりするにも費用がかかりますよね。

経費削減のため、最近では独自ATMではなく他の金融機関と共同のATMを設置する銀行もあるようです。

どうしてアメリカの銀行の金利は高いの?

お金のイラスト

簡単に言うと、政策金利が日本よりも高いからです。

政策金利と預金金利は完全に一致しているわけではありませんが、一般的には同じような動きになります。

つまり、

・政策金利が下がる=預金金利も下がる

・政策金利が上がる=預金金利も上がる

 

という傾向にあります。

日本はこの政策金利が超低金利となっています。アメリカも低金利であるのは同じですが、日本よりも高くなっています。

政策金利って何?預金金利との関係は?

政策金利とは、銀行が中央銀行(日本でいう日銀)からお金を借りる際の金利です。

銀行はそのお金を民間企業などに貸すことになります。

政策金利が低い=銀行も低金利で資金調達可能

ということなので、民間企業へ貸し出しをする金利も低くなります。

銀行も利益を出さなくてはいけないので金利を全くのゼロにするわけにはいきませんが、日銀から低い金利で資金調達できたのであれば、必然的に自分たちが貸し出す金利も低く設定することになるということですね。

その代わり、預金金利も低くなります

預金金利は銀行が顧客に支払う利息に関係するので、銀行側からしたら払う分は少ない方がありがたいですよね。

低い金利で資金調達できたからといって金利を上げてしまうと、お金を貸すときは大きな儲けを得られますが、預けてくれる顧客にもたくさんの利息を支払うことになります。

上げすぎても下げすぎても良くありませんが、一般的には銀行で適用される金利は政策金利と連動するように設定されています。

政策金利を変動させる主な目的

一般的には以下のように考えられています。

政策金利の上昇→景気の過熱を抑えるため

政策金利の下落→景気を刺激するため

 

金利が上昇すればお金を借りにくくなりますよね。

お金を使いづらい状況になるので、景気が過熱するのを抑える効果があります。

逆に金利が下落すればお金を借りやすくなります

ローンを組むことを考えている場合は、金利が低いときの方が有利ですよね。

消費が促されるので、景気の刺激につながると期待されます。

 

こちらの動画では政策金利についての初歩的な知識について分かりやすく解説してあります。

金利が変動する要因をより深く理解したい方におすすめの動画です。

アメリカと日本の政策金利の違い

2015年からの政策金利の平均を算出して比較してみました。

※2021年は7月時点までの平均。単位:%、小数第3位切捨
表

世界の政策金利一覧についてはこちらのページでご確認できます。
https://www.gaitame.com/markets/seisakukinri/mexico.html

ここでは1年間の平均値を出していますが、アメリカは1年の中でも金利の上昇・下落がありました

一方、日本は長い間1年を通してずっとマイナス金利である年が多くなっています。

日本と比較するとアメリカがずいぶん高い金利を維持しているように見えますが、どちらかというと日本の金利が低すぎる(マイナス金利)であるため、「アメリカは高くていいな」思うのかもしれませんね。

これからアメリカにいくならどの銀行がおすすめ?

案内のイラスト

メガバンクもしくは金利の高いネットバンクがおすすめです。

先に紹介しましたが、改めておすすめの銀行の一覧としてご紹介します。

※2021年8月現在
表

店舗型の銀行とネットバンクはそれぞれメリット・デメリットがあります。

店舗型の銀行

メリット→窓口で相談できる

デメリット→金利が低い

 

ネットバンク

メリット→利便性が高い、金利が高い

デメリット→窓口相談ができない

 

可能であれば、メガバンクとネットバンクで1つずつ口座を持っていれば安心かもしれません。

基本的には普通預金の金利が高いネットバンクに預け、何か直接相談したいことがあるときはメガバンクなど店舗型の銀行を頼る方法もあります。

とは言え、最近はネットバンクでもオンラインで相談が出来たりサポート体制が充実している銀行も多くあります。

特にアメリカはネットバンクが発展している国なので、ネットバンク大手であれば手厚いサポート体制が整っていると考えられます。

預金金利で銀行を選ぶ際の注意点

預金金利の高い銀行を選ぼうとする際には、以下の点にご注意ください。

・金利変動の可能性がある

・最低預金金額が設定されている場合がある

 

銀行の預金金利は将来的に変動する可能性があります

実際、過去のデータを見ると金利の高い銀行のランキングの顔触れは現在と違っています。

政策金利の変動でも変わる可能性はありますので、預金金利だけではなくサポート体制なども総合的に見て判断することをおすすめします。

また、銀行によっては高い金利をつけてもらうには最低預入額を満たさなければいけない銀行もあります。

今回ご紹介した銀行の場合は大丈夫ですが、もし色んな銀行の預金金利を比較する場合は条件がついていないかどうかも一緒にご確認ください。

まとめ:アメリカの銀行金利は日本よりもかなり高い!おすすめはネットバンク

円とドルのイラスト

アメリカの銀行でおすすめな銀行をまとめます。

※2021年8月現在

【メガバンク】
Citi group:0.04%

【ネットバンク】
Comenity Direct:0.55%

 

アメリカのメガバンクと日本のメガバンクでは、実に100倍以上の金利差があることが分かりました。

ネットバンクでも日本は高くて0.2%なのに対し、アメリカは0.55%という高金利を提供している銀行があります。

そしてアメリカの銀行の金利が高い理由は、政策金利が日本よりも高めであることが大きな要因とご紹介しました。

アメリカも金利がかなり高いというわけではないですが、1年の中でも変動があるので今が低くても将来的には上昇するという期待が持てるのは魅力です。

アメリカは国土が広いので、自分が口座を開設しようとしている銀行がどれくらいの範囲でサービス展開しているかもチェックしておくと良さそうです。

 

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